« 2005年09月 | メイン | 2006年02月 »

2006年01月27日

びっくりしゃっくり

叔父と甥が酒を呑みに行き、甥のしゃっくりが止まらなくなった。

叔父はびっくりさせてしゃっくりを止めてやろうと、銃を持ち出して甥に向けた。

と、銃は暴発。甥は死亡。絶望した叔父は自殺してしまった。

コロンビア北部のバランキヤ市での悲劇。今朝の時事通信より。

2006年01月22日

テレポーテイション

さっきまで武蔵小山で呑んでいたはずなのに、ふと気が付くと家でカエターノの「エストランジェイロ」とかを聴いているのはなんでだろうか。

確かに今日は、HMVのポイント三倍の日だったが。

ちなみに—

Estrangeiro
Fina Estampa Ao Vivo
Joia
Velo
Muitos Carnavais

以上カエターノ。

Brasil ジョアン・ジルベルト
Tide アントニオ・カルロス・ジョビン

ちょっとそろそろ消化不良かなー。

---

ジョアン・ジルベルトの「Aquarela do Brasil」(ブラジルの水彩画)、これはなんなのだろうか。
これを今まで逃していたことをちゃんと反省したい。
まさに私の中の「世界中がびっくり」している。
今日身の回りにあった出来事がすべて吹っ飛んでしまった。

2006年01月19日

三度の食事を二度に詰め

この記事は、ごく一部の友人(二名)に限定して書いているようなものですが—

まずカエターノは、昨日と今日で、

−Domingo(日本盤)
とりあえずデビュー盤を押えておこうと思った

−Muito(日本盤)
ヴィニシウス・カントゥアリアのいたバンドがどんなものか聴いてみたかった

−Tropicalia 2
「Livro」の次に一番聴いてみかったので

−Fina Estampa(日本盤)
スタンダード方面入門として

と推移しております。

が、どうも落ち着きがないのが性分のようで、友人のブログでも紹介されていた「Ana & Jorge ao vivo」(Ana Carolina e Seu Jorge)、カエターノの初期のバックを勤めていたOS MUTANTESのデビュー盤「OS MUTANTES」、ELENCOレーベルの再発シリーズの一枚でバーデン・パウエルの曲だけで構成された「Vinicius & Odette Lara」、基本に帰れと「Aguas de Marco」(Joao Gilberto)も購入し、ああもうずぶずぶと。

なんというか、総体として楽しくてしょうがないので、個々の感想はとりあえず書かないけれど。

#その一方で、実は密かにザッパ買いも進行しているのだが。

ちなみに日記のタイトルはちょっとウソで、三食ちゃんと食べているが、食事に費やす時間がもったいないので、自然と簡単な食事になりがちである(昼も夜も立食い蕎麦を5分で、夜は手で摘める乾きものと酒のみ、等)。気を付けなければ。

ただ、当面ひとりで外で呑むのはなるべくやめることにした。もちろんお誘いは大歓迎ですが、しかしひとりで呑むのを一回我慢すれば2〜3枚CDが買えるのである。なんて偉い。家で呑めば1000円でべろべろになれるしな。

2006年01月17日

カエターノ入門

いや、いろいろ思うところがあって、コンテンポラリーのブラジル音楽に踏み入るのをずっと躊躇していたのだが(だって一度入ると底なしなのはなんとなくわかっていたから)、友人の日記で薦められていたヴィニシウス・カントゥアリアの「SILVA」をうっかり買ってしまい(o2さんありがとう!)、結果、つまらん躊躇は止めることにした。

で、今、カエターノ・ヴェローゾの「Livro」を聴いております。

素晴らしい! (まだ確信はないが、多様性や編集性などの意味で)はじめてヴァン・ダイク・パークスを知ったときの気分なども思い出しつつ、ああもうダメ、溶けちゃう感じ、明日仕事行けるかしら、という酔いを感じているのだが、カエターノ入門者としては正しい態度だろうか。先達のご教示を仰ぎたい。

ボサノヴァの誕生以降なにがどうしてカエターノになったのかは、おいおい勉強しようと思うが、まずはカエターノの名が度々登場する「アントニオ・カルロス・ジョビン ボサノヴァを創った男」(エレーナ・ジョビン著)を再読しよう。

2006年01月14日

THE有頂天ホテル/赤ちゃんの逆襲

前者(三谷幸喜監督)は期待通りの作品。期待通り以上でも以下でもなく、安心して楽しめた。

いつかナンシー関が書いていた「日本のゴージャス」というものについて考えさせられたりもしたが、そういうことよりも面白かった、という感想が先に立つ。が、気持ち、全体にも少し押えた作りにしたほうがよかったかな。三谷幸喜もインタビューで、小品のつもりで撮り始めたといっていたし、その方向でも観てみたかった(とても贅沢な希望だが)。

キャストは大袈裟にいうと日本芸能界オールキャストという趣だが、全員期待通りの芝居の中で(“期待通り”の中では、やはり役所広司はさすがだった)、オダギリ・ジョー、松たか子、You、角野卓造が特によい(アリtoキリギリスの石井もよかった)。あと、この映画もそうだが、(失礼ですが)最近私の中では西田敏行の評価が高まりつつある。

高島彩は余計。伊東四朗での笑いどころなのに、名前と顔だけは世間的に知られている(映画の)素人のほうが注目されるシーンになってしまっていた。残念。

伊東四朗といえば、「あたしゃ子供のころから大衆演劇が好きでしてね」という台詞は、伊東四朗好きとしては非常に嬉しかった。

#伊東四朗ついでに、ちなみにWebを検索すると「伊東四郎」という誤りが意外に多い。TV局の出演ドラマの公式サイトでも間違えているところがある。何故?

−−−
後者(パトリック・アレサンドラン監督。2003年作品)は拾いもの。典型的なフレンチコメディだが、コメディはこれくらい軽いほうが好みだ。適度に軽く、あまり洗練されてもいず、ちょうどよいなー。昔の映画みたいだ。

ちなみに原題は「Mauvais Esprit」。英語でいうと「Bad Spirit」。いろんな意味が考えられて面白い。こういう題名の付け方は、洒落ていると思うが、やはり日本語訳は難しいなあ。

−−−
で、二本ともお薦め。ぜひ。特に「赤ちゃんの逆襲」はなんの話題にもなっていないので、ちょっと応援しておきたい。

2006年01月10日

グッドフェローズ

1990年公開の、マーティン・スコセッシ監督作品。

友人に教えてもらったHMVのセール対象だったのでDVD買って、公開以来15年ぶりに観た。

舞台は60年代〜80年代のニューヨーク。ギャングに憧れた少年が、町一番のボスの身内になり、仲間に恵まれてのし上がるが、調子に乗って破滅して落ちぶれるという、実話をベースにした映画である。詳しい話は省くが(実も蓋もないストーリー紹介でごめんなさい)、音楽の使い方に触れておきたい。

ギャングになりたてから暴力的には最も過激になる時代の60年代〜70年代初頭はモータウン・ソウル、次第に追い詰められた70年代中盤クスリの売買に手を出すようになるとサイケデリック・ロックがかかり、で、ついにクスリで挙げられて、司法取引で仲間を売って助かったけれどギャング時代とは正反対の生活(まずい飯を手に入れるのに列に並ぶような)を余儀なくされたときにかかるのがシド・ヴィシャスの「マイ・ウェイ」である。

この主人公の変転と時代に沿った音楽の妙なシンクロ具合が、個人的にはとても面白い。確か公開当時もそう思った記憶がある。特に、同じような家が立ち並ぶその一軒からつまらなそうな顔でうらぶれたジャージ姿の主人公が姿を見せるときにかかる「マイ・ウェイ」には、なぜかそのギャップに感動を覚えてしまう。

結構長い(145分)作品だが、テーマやモチーフの割には長さとか重さとか湿っぽさを全然感じさせないのも不思議だがよい。スコセッシ作品を熱心に観たのは多分この作品が最後だが、ここまでの中では一番好きかもしれないな。

2006年01月09日

ポレンタとぺぺ・ベルデ(イタリア旅行の思い出したこと#01

ミラノで二日めの夕食の際、メニューにpolentaというのがあった。

イタリア好きには常識かもしれないが、生憎なんだかわからない。辞書をひいてみたら、「トウモロコシの粉に水またはスープを加えて過熱し、練った北イタリア料理」とあった(小学館プログレッシブ伊和・和伊辞典)。

で、郷土料理かと思い頼んでみたら、トウモロコシの粉のお粥のような、焦げ目のないもんじゃ焼きのような食感だったが、舌の上で溶けるようで溶けないトウモロコシの粉のつぶつぶした感じがなんだか気持ちよい。

イタリアにいた10日間のうち、毎日の食事はなるべく同じものを頼まないようにしていた中で、二度食べたのはヴェネチアのズッパ・ディ・ペッシェ(魚のスープ)とこのポレンタだけである。それだけ、なんかちょうどツボにはまったのであった。

そのあと、ヴェネチアを訪れた際にスーパーマーケットに寄ったらポレンタの粉が売っていたので、買って帰った。それでようやく、この三連休に二回作ってみた次第である。

うーん、どうだろ、旅の魔法だったという気がしないでもないな。また北イタリアに行ったら頼んでみよう。

でも、塩とパルメジャーノ・チーズの分量を間違わなければ、充分常食できる。なにかのスープで煮てみるとか、なにかの具を炊き込んでみるとか、工夫もできそうだ(Webで探してみるとポレンタ好きは意外に多かったので、参考にさせていただこう)。一回目は塩もチーズも足りなくて失敗したが、二回目には分量の答が見えた。

ワインにも合うので、酒の肴になる穀物として重宝しそうだ。ヴェネチアからずっと1Kgの粉を抱えて帰って来た甲斐があるというものである。

#以上、昨日購入した「フェリーニのローマ」のDVDを観ていたら思い出したので書いてみた。ローマは南だけどね。なにか思い出したらまた続く。

#あとで知ったところによると、ヴェネチアには「白ポレンタ」というのがあるそうだが、ヴェネチアのスーパーマーケットで買ったのは一般的な黄色いポレンタ。

#同じくイタリアではじめて知った食材としては、緑胡椒(pepe verde)がある。小さい瓶詰めを買って帰ったが、これは豚でも牛でも、焼いた肉に添えるとおいしい。一口分に切った肉にひと粒乗せると、肉の柔らな食感と甘さに、緑胡椒のこりっとした食感とぴりっとした味覚のバランスが、ちょうどよいようだ。

2006年01月07日

SAYURI

昨日(1月6日)、ようやくロブ・マーシャル監督「SAYURI」を観た。

日本人にとっては、好意的にも(山田五郎「奇妙な果実」的な)悪意を持っても観ることのできる作品と思った。そのバランスがなんとも微妙なのであるが、敢えて好意的に観て楽しむ価値はある。一本の映画として、素直に面白かった。

絵的にすこぶる美しく、役者も魅力的である。個人的には、脇の工藤夕貴がヒロインのチャン・ツィイーを喰ってしまった、と思える部分が少し目立つような気がして、実はチャン・ツィイーがあまり印象に残っていないのだが、豆葉役のミッシェル・ヨーなどめちゃくちゃかっこいいし、コン・リー(初桃)の女の悲しさや桃井かおり(おかあさん)の女の逞しさの描き方(とその芝居)もよいし、役所広司(延さん=渡辺謙扮する“会長”の会社の共同経営者)役のハリウッド映画初出演とは思えぬ堂々とした芝居も見物だ(この映画の中でどんな役割のキャラクターなのかが、その演技から明確に伝わってくる、というところに非常に感心したのだが、そんなこといったらプロの俳優に失礼だろうか)。大後寿々花(さゆりの少女時代)も、この映画での経験がどう花開くのか楽しみである。

#ところで、工藤夕貴の“パンプキン”という源氏名が可笑しい。字幕では“おカボ”だったので、最初よくわからなかった。

ロブ・マーシャルがファンタジーとして描いた“ニッポン”や“ゲイシャ”は十分見せ物として成立していると思う。ファンタジーといえばなにをどう撮ってもよいのか、という気が、少ししないでもないが、ファンタジーを描くつもりだったのかと思えば、中国人やマレーシア人の役者が日本の芸者を演じ、(映画の中での)日本人同士が日本国内で英語を使って会話するという不思議や、チャン・ツィイーの謎の前衛舞踏もまあ納得できる。英語での会話に妙な感じで入り交じる“旦那”や“おかあさん”、“置き屋”や“花街”などの日本語は、木と紙の家や着物や桜の花などと同じく“ニッポン”的なオリエンタリズムを強調するスパイスと考えればよいだろう。

さゆりが語る芸者論めいたモノローグは、実際の芸者の世界という現実とこの映画がつながる機能を果たしている部分と思うが(監督の意図は知らない)、そういうリアリティを強調するという意味で考えると、この映画に組み込んだ話の設計の仕方はちょっと危うい。私は芸者ではないのでなんともいえないが、ほんとの芸者が観たら失笑するかもしれないと思った。たとえば“The geisha is an artist.”とか、そういうのは日本人の芸事に生きる人間の誇りの持ち方を考えると少しく短絡的な表現のような気がするのだが、どうだろう。イメージの構築の仕方は素晴らしいのだから、そういうような言葉で芸者を語る必要はなかったと思う。

あと、第二次大戦中戦後の描き方が手ぬるいと思った。これは、現実はそんなものではなかったはず云々とか日本人としてどうこうという話ではなくて、戦争の最中とその後のさゆりの運命の変転に深みを出す仕掛けとして、アメリカ人が日本人に対してしたことをもっときっちり描いたほうが効果的と思う次第である。上に述べたような言葉(論)でもって芸者というもののリアリティを強調しようとする演出ではなく、こういう部分の描写にこそファンタジーの中に現実を持ち込んで人間というもののリアリティを醸し出そうとする演出を採ったほうが、この映画の落としどころである会長とさゆりのラストシーンはもっと美しく喜ばしく悲しい感動を呼んだのではなかろうか。

−−−
というようなことを考えながら観ましたが、面白かったですよ。とって付けたように褒めるようですみませんが。

あと、どうでもいい細かいことだが、アメリカ人にとってチャン・ツィイーは“ツィイー・チャン”なのがちょっと面白いと思った(エンドロールの表記が“Ziyi Zhang”だった)。

Calendar

2014年06月
Sun Mon Tue Wed Thu Fri Sat
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30