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2007年05月27日

浅草演芸ホール五月下席昼の部

なんか久々の寄席。

まあ、下記出演者と演目のとおり寄席的日常という感じだが、個人的にはすごい久し振りに丈二(元小田原丈)見られたのがうれしい。この人と天どんは、なんか妙に好きである。

で、この日の高座は、前座からトリまで、全体的に笑いのテンションが常にある程度の張りを保っている感じだったので、だれることなくトリの圓丈まで楽しむ。

途中圓菊の「風呂敷」が、これはネタとしてではなくほんとに話がループ?と心配になる場面もあったが、そんなはらはらさせられるよじれ具合も芸の内なのだろうか。しかし晩年の春風亭柳昇や最近の入船亭扇橋のような、お年寄りのヨイヨイ具合を無邪気に笑えるといった感じとは少し違うんだよなあ。

圓丈「悲しみは埼玉に向けて」は、中途半端な都心(足立区、北千住)や中途半端な田舎(埼玉)を笑うというのも笑いのネタとしてはもう十分に古いわけだが、話の構成の仕方(19時43分発~という区切りを入れる間)や、各エピソードの立て方がうまいので、聴いてて古いなあ、という印象は全然ない。しかし足立区や埼玉をバカにする、というようなネタでこれだけ笑わせてくれるのは、やはりすごいな。敢えて難しいネタに挑戦しているのか(ちょっと穿ってみました)。

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という具合にビール呑みながら一日ゲラゲラ笑ってたら、あぶく銭が転がり込む幸運に見舞われた(ダービーで馬連獲った)。この週一週間酒を呑まず自炊して精進節制してたお陰だろうか。いや先々週の京都で呑み過ぎたので身体を休めてただけだが。

とりあえず、会場で会った友達と煮込みと蕎麦で呑んで奢ってささやかに幸運をお裾分けして、別れてから浅草寺でいつもより多めに賽銭上げて、ヨーロー堂もJPCも店仕舞いしていたのでそれ以上無駄遣いせず、タクシーで帰ると鞄なくすので(ネタにしてすみません)、地道に電車で無事に帰る。

よい一日だった。以下この日の演目。

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柳家小んぶ・・・・・小町
三遊亭たん丈・・・・親子のつんぼ、つんぼの川渡りの小咄ふたつに八九升
三遊亭亜郎・・・・・まんじゅうこわい
三遊亭丈二・・・・・レンタルヒデオ
ホンキートンク・・・漫才(モッズスーツは並木仕立てか?)
古今亭ちよりん・・・桃太郎
桂才賀・・・・・・・漫談
ひびきわたる・・・・キセル漫談
林家鉄平・・・・・・代書屋
柳亭小燕枝・・・・・権助提灯
柳家小菊・・・・・・俗曲
川柳川柳・・・・・・ガーコン
柳家さん喬・・・・・子ほめ
翁家和楽社中・・・・太神楽
古今亭志ん五・・・・浮世床
古今亭圓菊・・・・・風呂敷
(仲入り)
三遊亭天どん・・・・合併家族
すず風にゃん子金魚・漫才
柳亭市馬・・・・・・道具屋
鈴々舎馬風・・・・・漫談
ぺぺ桜井・・・・・・ギター漫談
三遊亭圓丈・・・・・悲しみは埼玉に向けて

2007年05月22日

A-bike

http://www.abike-uk.com/

総重量5.7kgのフォールディング・バイク。折りたたみ時の大きさも約66(高さ)×約16(幅)×約30(奥行き)cmだし、混んだ電車に持ち込むのでもなければ輪行バッグなしで片手でひょいと持ち歩けそうだから、結構魅力的だ(専用バッグも付属)。

車輪は6インチと極小だが、GD値3.24M(ペダル一回転で3.24m進む)というから、20~25インチ車くらいの乗り心地か。でもどうして。その辺が判明したら、購入するかもしらん(折りたたみ自転車は先日一台買ったばかりだが・・・)。

2007年05月17日

若冲展

京都相国寺承天閣美術館にて。

それなりに人は入っていて、「池辺群虫図」などはみんな虫の種類を確認するのでなかなか間近に近寄れなかったりするが、まあ気を長くして回っているとそんなにストレスなく楽しめました(というか、私が気が短いのか)。

たとえば「動植綵絵」の各絵の配置とか、あるいは「蓮池遊魚図」の変な構図だとか、「貝甲類」で描かれた種類の貝(147種類だそうだ)が一同に会する機会って実はないよねとか、向日葵や芍薬や棕櫚などの植物は描かれた当時どの程度の珍しさだったのか(向日葵が日本で最初に画題にされたのが「向日葵雄鶏図」だそうだ)などなど、書きたいことはたくさんあるのだが、実際に書き始めてみると下手な論評みたいになるので、こういうのはだらだらしゃべったりするのがいいかもしれない。

まあとにかく、「動植綵絵」一枚一枚を画集などで眺めるのも楽しいが、「釈迦三尊像」の脇に「動植綵絵」が左右十五幅ずつ掛けられているというは、実に夢のような空間であった。来てよかった。

#ちなみに図録は、「釈迦三尊像」の脇の「老松孔雀図」(右)と「老松白鳳図」(左)にはじまり、左右対の絵を左右ページに、配置順に掲載という編集になっている。このアイデアは褒めてあげたい。

第一展示室の、若冲の習作(「厖児戯箒図」)だとか障壁画(ふすま絵)、床貼付(床の間などの壁に描いた絵)なども面白かったし(床貼付の絵を金閣寺の壁からどのように剥がして持ち出したのか知りたかったのだが、係の人も知らなかった)、昨日の展覧会でも観た若冲の水墨画好きとしては「芦雁図」のような省略が冴える作品が観られたのもうれしい。

うーん、明日また行こうかなあ。早起きできたら行くかもしらん。

京都一口情報

村上開新堂のクッキーは、8月まで買えないとのこと。

通りすがりに立ち寄ったので尋いてみた。

以前4ヶ月待ちという話をどこかで聞いて、んな馬鹿な、と思ってたが、ほんとでした。

2007年05月16日

ブライスコレクション 若冲と江戸絵画

京都に向かうついでに、名古屋で途中下車して、愛知県美術館で「ブライスコレクション 若冲と江戸絵画」を見物。

米オクラホマの資産家の息子(石油やガスを流すパイプラインの敷設でその父親が一代で財を築いた)であるジョー・プライスのコレクションから江戸期の絵画作品を109点、正統派絵画(狩野派など)/京の絵画(応挙、蘆雪、森狙仙など)/エキセントリック(若冲、蕭白、蛇玉など)/江戸の画家(菱川師宣、竹田春信、暁斎など)/江戸琳派(酒井抱一、鈴木其一など)の5つのテーマで展示する企画だが、以下、印象に残った絵の覚え書き。

簗図屏風
六曲一双の、京の宇治橋の風景を金地着色で描いた豪華な屏風。この展示だけ、30秒周期で照明の明度が変わるライティングが施されていた。空がさあっとかき曇るときの室内の明度変化のような演出で観る金屏風の表情の変化が美しい、面白い演出だった。作品自体は、全体に金箔を張り巡らしながらも、簀に捉えられた落鮎や蟹、セキレイやカワセミ、公孫樹や野菊といったモチーフは押さえた色彩で描かれていたり、構図ががらんとしてたりで、ずっと観ていて飽きない。こんな屏風を置いた家に住みたいものである。

猿猴狙蜂図/森狙仙
蜂を狙う猿を描いた掛け軸。背景を描かないがらんとした感じに引き込まれる。

松竹梅群鳥八十八寿之図/中住道雲
百鳥図をベースに、孔雀や鳳凰を大きく描くのではなく、いろいろな鳥を実際の大きさのバランスで描いた作品。若冲を思わせる細密描写と色彩は、この感じでヒッチコック「鳥」をリメークしたら面白いと思った。なんだかめでたい「鳥」になりそうである。

白象黒牛図屏風/長澤蘆雪
蘆雪の動物は「牡丹孔雀図屏風」も「軍鶏図」も好きだが、これが圧巻。牛と象は画角に収めずその大きさの持つ迫力を表現しながら、そこにちょこんと白犬やカラスを置く構図は妙な可笑し味があるな。

犬といえば、山口素絢の「美人に犬図」の犬もよい(美人もよいが)。

鳥獣花木図屏風/伊藤若冲
「旭日雄鶏図」や「群鶴図」や「猛虎図」や「紫陽花双鶏図」も嬉しいが、これは実物観ることができてよかった。デフォルメし過ぎてなんだかよくわからない動物が描かれているのも楽しい。六曲一双の屏風に細かいタイル状の模様を描いて、モザイク調に仕上げた作品だが、観ていてあまりに楽しいので、升目の数を数えてしまった。横102くらい×縦140くらい×6曲だから、約86000という話は本当でした。それにしてもこんな絵が江戸時代に描かれていたというのは面白い。

これとは正反対に墨一色で描かれた「花鳥人物図屏風」「鶴図屏風」とこれとを見比べていると、ほんと飽きない。みっつの屏風を何回か巡ってみる。

ところで「鳥獣花木図屏風ルービックキューブ」というのが売ってたが買わなかったが(ルービックキューブ苦手なので)、買うべきだったろうか。

雪中松に兎・梅に鴉図屏風/かつ(クサカンムリに曷)蛇玉
全体に墨を引いた上に、胡粉を撒き散らして雪の降り続く様を表現した動きのある画面に惹かれる。墨を塗り残して紙の白地を見せることで木に積もった雪を表す引き算振りも好きだ。

達磨図/伝河鍋暁斎筆
この達磨を観ると、ほかにも達磨図はいろいろあるけれど、これだけでいいやと思う。そう考えると、村上隆はなんで達磨を新しいモチーフに選んだのだろうと思った。別にそれがいかんというわけではなくて、この達磨だって知っているだろうに、何を狙ったのだろうというのが気になった次第。あっちの達磨はアメリカでたいそう売れたらしいから、もうまとめて観られはしないかもしれないが。

十二か月花鳥図/酒井抱一
どうも花札の図案に見えてしまうのだが。すみません。

あとは「仏涅槃図」「松に鶴図」(ともに森徹山)、「懸岸飛泉図屏風」(円山応挙)なども面白うございました。

申し遅れましたが、各作品は

http://f.hatena.ne.jp/jakuchu/20060703092158

でも観られます(全部かどうかは確認してないが)。

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ちなみに収蔵作品展は、まあよくある近現代美術だったり日本の近代洋画だったりで早足で通り過ぎたが、高橋由一の「不忍池」などはなんかよかった。

あと「木村定三コレクション」という、密教の法具を集めたコーナーもあって、三鈷杵とか五鈷杵とか羯磨とか割五鈷杵などがたくさん展示されてて、これもなかなか楽しい(あとで知ったが木村定三は密教法具ばかりでなく、近代絵画、江戸絵画、陶磁器なども幅広くコレクションしている模様。知りませんでした)。

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名古屋はそのあと、栄から名古屋駅までぶらぶら歩いたが特になにもせず。ちょうど行きがけに明石散人の『二人の天魔王 「信長」の真実』読んでたので熱田神宮寄ってついでに鰻でも、と思ったが止めた。

京都に着いてから友人に教えてもらった京都タワー横の「へんこつ」で曙の手形を眺めながら味噌おでんをつつき、なんとなく名古屋を忍ぶ。久々の360度関西弁包囲網の中ではあったが(常連さんの話題は「竹に花が咲いたのでパンダが餓死する」とか「どこかで人工ダイヤの製造に成功したらしい」とか「そのおでんの鍋に松茸を放り込んだら美味いかどうか」などだった)、「底」から掬い上げてもらった筍がうまかったー(Thanks Moodi!)。

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