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2008年08月19日

モレーノ・ベローゾ

を見物して参りました(表参道プラッサ・オンゼにて)。

まずいきなりパンディエロの叩き語りだが、パンディエロが歌っていて感動。

それからはほぼずっとギターの弾き語りで(たまにパンディエロ叩き語り)、すごいシンプルなギター演奏と歌なのに、そしてご本人も大学の助手のようなもの静かで地味な風貌なのに、さらにもちろんポルトガル語の歌詞もMCも聞き取れないのに、だんだんその世界に深々と引きずり込まれて行くのが心地よい。

曲も実はほとんど知らないのだが、父カエターノの曲が3曲(4曲?)と、あと日本の友人だという高野寛の曲が1曲(おさるのナターシャ)。日本語で歌ったこの「おさるのナターシャ」も可愛い歌だが、どこで覚えたのか「ドヨーヲウタイマス」と「チューリップ」も日本語で歌ったりした。なんか面白い。

アンコールでは、モレーノが皿をナイフでこすってリズム取るやつ(これ、名前あったっけ)、ゲストがパンディエロのセッションで、いろんなメドレーの中でカエターノの「How Beautiful Could A Being Be」を歌う。

二部構成で約二時間。充実のライブ。ギターやパンディエロの達者さ、音楽的広がりを考えると、やはり彼のリーダー・バンドでのパフォーマンスを一度観てみたいと思った。

2008年08月14日

林家たい平 大独演会 ~たい平一門かい?

8月14日。東京芸術劇場中ホールにて。

開演15分前くらいに会場に入ると、高座の真ん中にカホーン奏者がいて、カホーンで一番太鼓を演っていた。ふーんと思ったが、なんの意味がある趣向かは不明。特に面白いというものでもなかったし、謎だ。

それから、一階の客席入口下手側から突如柳貴家小雪が鞠の傘回しをしながら登場し、そのまま前説(あと前座仕事を講談の神田きらりがやってたりして、なんとはなしのゴージャス感?)。

で、前座登場となるわけだが、この日の前座はたい平の息子である林家こたい平で「豆味噌」。これが小憎らしい感じに達者。小僧の出て来る話だからというのもあるが、子供が演ったら面白いだろう、というツボをちゃんと意識しているような演じ振りで、かつ旦那の演じ方も堂に入っている。間の取り方も、笑いを誘う塩梅をきちんと計算しているかのようだった。林家正蔵も(なぜか)「豆味噌」をよくかけるが、「豆味噌」に関しては正蔵よりよほど面白いぞ。将来、たい平を継ぐのか、他の名跡を継ぐのかはしらないが、そのときになって「こたい平の子供時分の高座を観てんだよ」といったら自慢になるかもしれない。ならないか。

続いて林家台北。要するに林家ペーである(最初の芸名である林家ペー平は、やはり名乗らないのか)。ネタは「子ほめ」。落語は初高座だというし、噺本編は確かに落語としては「なってない」形だが(ピンクにラメの紋の着物、ピンク色のハンドバッグを持って出て現れてわざわざその中から扇子を取り出すとか、「子ほめ」で子供の姿を拝むところで本物のカメラを取り出してフラッシュを焚くなどは、まあネタとしても)、お約束の誕生日ネタのマクラから、「子ほめ」本編にも誕生日ネタの入れ事を入れつつという流れは、林家ペー本人の可笑し味も含めてかなり面白い。なんでとつぜん落語を演り出したのかはしらないが、このスタイルは続けて欲しいと思う。

次は林家テリ平。すなわちテリー伊藤である。高座は三回目とのことで、「元犬」。これは感想なし。以前の高座では「湯屋番」なども演っていたそうだが、今日聴いた限りでは、落語で何をどうしたいのかよくわからなかったなー。TVで見せる、文化人的な立ち位置からとつぜん「どうせTV屋ですから」と開き直る類いの可笑しさとか、そういう感じはなく、割ときちんとネタを演っていたという印象。

で、林家たい平「干物箱」で仲入りだが、これはあとでまとめて書く事にして、仲入り後は高田文夫参加の「ニュー東京ボーイズ」。「中之島ブルース」などの定番ネタを高田文夫がきっちりとサポート(「謎掛け小唄」は演らなかった)。「中之島ブルース」と同じパターンだが、高田文夫になかなか「有楽町で逢いましょう」を歌わせないネタも可笑しい。東京ボーイズファンとしては、これは高田文夫が馴染むまで何度か続けて欲しいと思うが(今のところ、見た感じはどうしても高田文夫が浮いた格好になる)、やんないよねえ。東京ボーイズは「リーダー募集中」ということらしいのだが。

さてたい平は仲入り前の「干物箱」と、〆の「船徳」。「干物箱」は、林家ペーとテリー伊藤のあとということもあり、ちょうどいい感じに楽しめる古典。声色がネタの噺だから、林家ぺーやテリー伊藤の物真似を挟みつつで、その辺のくだらない入れ事と噺本編のバランスが個人的に好きな事もあって、満足。

「船徳」はちょっと長過ぎかな。一時間近く演ってたと思うが、800人の大会場での独演会で大ネタをたっぷり演りたい、それをしたいがための有名人弟子ふたり、といった構図なのかとつい勘ぐりたくなるような長さだった。とはいっても、仕舞いまで集中力を持続させてもらえる話しっぷりだったし、充分面白かったけど。

以下、この日の演目。

林家こたい平・・・・・豆味噌
林家台北・・・・・・・子ほめ
林家テリ平・・・・・・元犬
林家たい平・・・・・・干物箱
(仲入り)
ニュー東京ボーイズ・・歌謡漫談
林家たい平・・・・・・船徳

2008年08月01日

浅草演芸ホール8月上席昼席

この日納品する物件がするすると午前中で片付いたので(いや無理矢理片付けたのだが)、家帰って寝ようかと思ったが足は反対方向の浅草へと向かう。この時期毎年恒例のにゅうおいらんずライブでも見物して早めの暑気払いという寸法。

という感じで、落語はあまり身を入れて聴いてなかったが(隅っこにしゃがんでずっとビールを呑んでいた)、玉川スミは芸能生活85周年だし(10/31に演芸ホールで記念公演をやるとの由)、ナイツはTVで観るより塙宣之のボケの引っぱり具合が長くて面白いし、東京ボーイズも二人になっても全然パワーダウンしていないしで、色ものが印象に残った。

昇太久々の寄席出演ということもあるし、この上席はオススメかも(10日まで。ただしこの日の東京ボーイズは、ボンボンブラザースの代演)。

さてにゅうおいらんずのライブは、まあ素人のデキシーバンドだし、次第にぐだぐだになっていくのが面白いという類いのライブではあるが、この日はジャズドラマーの高橋徹がトラで出演*。ベン片岡(落語芸術協会職員)のクールなベースと合わせてリズムがしっかり支えられていたのが、上もののぐだぐだな面白さを際立たせていたかもしれない。

まあ、一番面白いのは3曲演ったらすぐ休憩に入り、その間の小遊三と昇太の掛け合いだったりするのだが、小遊三がサッチモの真似で歌う「ハロードーリー」はなかなか秀逸。初公開といっていた「セントルイスブルース」も、結構堂に入っていた。

あ、そういえば客席からときどき米丸が乱入して来るのだが、私服に着替えた米丸は、青に白のストライプ柄を染め抜いた涼しげな麻のシャツにパナマ帽。背筋もシャキっと伸びていて、大層粋な83歳であった。

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で、ハネたあとは蛇骨湯→飯田屋と暑気払い。

以下、この日の演目。

三遊亭遊之介・・・・・蝦蟇の油
三遊亭右紋・・・・・・都々逸親子
玉川スミ・・・・・・・三味線漫談
桂伸乃介・・・・・・・高砂屋
春風亭昇太・・・・・・ストレスの海
ナイツ・・・・・・・・漫才
三遊亭圓雀・・・・・・浮き世床
桂米丸・・・・・・・・タクシー時代
東京ボーイズ・・・・・歌謡漫談
三遊亭小遊三・・・・・持参金
(仲入り)
噺家バンド大喜利 にゅうおいらんず(デキシーライブ演奏)
-曲目
01 慈しみ深き神なるイエス
02 セントルイスブルース
03 おじいさんの古時計
(トークタイム)
04 ハドードーリー
05 いい日旅立ち
06 聖者の行進
-メンバー
バンジョー・・・・・三遊亭右紋
クラリネット・・・・三遊亭圓雀
トランペット・・・・三遊亭小遊三
トロンボーン・・・・春風亭昇太
ピアノ・・・・・・・桂伸乃介
ベース・・・・・・・ベン片岡
ドラム・・・・・・・高橋徹

*高橋徹の出演は、5、7、8、9、10日との由(ブログ情報)。残りの日も神田北陽ではなく、プロがサポートする模様。

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