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2008年12月23日

Speak of the Devil DJANGOⅢ

劇団S.W.A.T!第38回公演。下北沢「劇」小劇場にて、12/23に観劇。シリーズとしては三作目だが、観るのははじめて。

とはいえ、誰もが知っている「悪魔との契約」というモチーフを軸に、時に快く飛躍するストーリーは、シリーズ他の作品を知らなくても十分着いていける(他の作品を観ているとより楽しめるポイントもいくつか設けられているそうだが)。

ストーリーを分解して眺めると、ものすごい新味に溢れているというわけではないと思うが(それが安心して楽しめる所以なのだろうが)、台詞や演出がときに奔流や渦となっていくところが、この劇団の持ち味だろうか。それに身を任せるように舞台を眺めていると、様々に笑ったりほろりとさせられたり、いろいろに心を動かされていくのが面白い。

ミュージカルシーンの味付けについては、個人的には好みではないが、観終わったあとはそれほど気にはならなかった。好き嫌いよりも、作品全体の面白さが勝ったということだろう。

一点、終盤での、それまでの芝居をぶち壊すような展開は、個人的には面白かったが、前後の場面と比べてちょっとおいしいところを持って行き過ぎか。微妙なところ。いや、大変面白かったし、あとで考えれば本筋の芝居もちゃんと記憶に残っているので、問題はないと思うのだが、観ている最中ちょっと気になったので、一応記しておく。

あと、前回の公演(http://www.aokiosamu.jp/blog/2008/07/37last_scene.html)のときも感じた「マカロニほうれん荘」の影響(いや、におい、くらいか)は、今回も“一人が始めたギャグが周囲を巻き込んで、話がそれに影響されて展開する”みたいなところに感じた。その辺、年代的にもちょっと懐かしみを感じる作品であった。

りょーさんおつかれさまでした。

#これから観る友人もいるので、ストーリー等明記していない部分が多いが、大変面白いことは(多分)間違いないと思うので、時間ある方はぜひ(12/28まで)。ただし、完売以外の回も、残席少数の模様。

http://www.swat-net.com/

2008年12月19日

土岐麻子 with Sembello

スペシャルゲストにドラマー茂木欣一(スカパラ)。Motion Blue Yokohamaにて。

まずはSembello+茂木欣一が登場し、Sembelloナンバーを二曲(曲名が出てこないので、のちほど補遺、できるかな?)。

それから土岐麻子が登場。こういうメンバーと季節だからか、途中今年の新録(そして来春発売の新譜に収録)の二曲をはさみ、スタンダード中心の選曲。登場してすぐの「Tea For Two」などは元々ツボの曲なので、いきなり目頭が熱くなった。

音源のあるナンバーは、ほぼ録音と同じアレンジ。というか、サックス、ピアノ、ドラムだけでそのアレンジを過不足なく再現する田中邦和、沖祐市、茂木欣一の演奏はすごい。すごいだけでなくて、軽くて粋で、すごい興奮したり疲れたりしないのに満足度が高い。

#特に、今日の沖のピアノ・プレイは、今年観たピアノ・パフォーマンス・ベスト3に入るな。

土岐麻子を中心にしたおしゃべりも妙に楽しく、またスペシャルゲストのはずの茂木欣一がアンコール前の最後の二曲くらいでまるでバンマスのようになってたりなど、笑いも多くて、非常に楽しいライブだった。

途中のMCで、「季節柄クリスマス・ソングを演ろうと思ったけど、用意がありません」と笑いを誘っておきながら、アンコールでは「Sleigh Ride」(そりすべり)。しかもN.O.風にセカンドラインで演ってくれたのも大満足。

いやー、繰り返すけど、素晴らしいライブ。もう、ライブDVD欲しいくらい(あとで一応訊いたけど、撮影はしていなかったとの由)。

沖にも久々に挨拶できて、茂木さん(アマチュア・ドラマーにとっては大スター)にもご挨拶と上に書いたような感想を伝えられたのも嬉しい(田中さんにも、ご挨拶だけできた)。それと、GUNIさんを通じて私のことが「萌え萌え君」と伝えられた土岐さんにもご挨拶。と、いろいろ充実した一夜だった。

そして今晩は、ニューグランドに宿泊(笑)。

01
02
03 One Of Those Things
04 Tea For Two
05 Singin' In The Rain
06 She Don't Use Jelly
07 Trolley Song
08 How Beautiful
09 Waltz For Debby
10 It Don't Mean A Thing If It Ain't Got That Swing
11 スキン・ドゥ・レ・レ 
enc
12 Sleigh Ride

#土岐麻子は来春新譜「Touch」をリリースとの由。
#そして沖も、(多分)初のピアノ・ソロ・アルバム「羊さんと私」をリリースするという。楽しみだ。

2008年12月17日

殺しのはらわた

篠崎誠監督作品(2006年。30分)。吉祥寺バウスシアターにて。

絶対的な悪を地上から抹殺するための暗殺集団に暗殺が依頼された最後の標的は、その組織のボスだった。という話を軸に、殺し屋と殺し屋がお互いに殺しまくるという映画。

これを書いてしまっても映画の興を殺がないと思うが、登場人物は全員死ぬ。もう、冒頭の5分くらい(体感)の長回しで、正の字で数えてたら20人くらいが死んでた(画面に映ってない人も含む)。(確か)死にはしていないが、手や足をバッサリ切られたり、吹き矢が刺さったりなどもある。

それから12年後、件の依頼があって暗殺組織のアジトが吹っ飛んだのを合図に、殺し屋と殺し屋でない人々が次々に―なんというか、スピード感溢れる死に方で―死んで行き、最後の勝負の××爆弾の××と××の吹っ飛び具合で爆笑した(この辺伏せ字)。クライマックスで疾走する嶋田久作が、ほんとカッコよい。

が、暗い映画館で観ていると、そのうち自分の頭が吹っ飛ばされそうな気がして来てくらくらする作品であった(映画を観ている最中、意味もなく周囲を窺ったり頭を低くしたくなる)。

殺し屋対殺し屋という話の軸を、道草を食わずだーっとストレートに辿って行くという点で、低脂肪・低カロリーの「殺しの烙印」というのが途中までの印象だったが、結局その分、頭をがつんと殴られたような衝撃はかなりのもので、長く残った。

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本日併映は、すべて篠崎誠監督の短編作品で、まず「留守番ビデオ」のリメイク(2004年)とオリジナル(1989年)。多分セキュリティの強化という意味合いがあるのだろう、留守中に訪れた人の姿とメッセージを録画する留守番ビデオという装置が、実は実にいやな恐怖を与えてしまう装置であった、という。ああいやだ。同じ話を違う役者と違う絵で二回続けて観た所為もあり、家に帰ってからドアの鍵を開けるのがものすごい嫌になった。中に入ってから、風呂場やお手洗いも含め、すべての部屋の電気をすぐにつけて見回ったのはいうまでもない。

#蛇足だが、途中に出て来る新興宗教の男(赤坂君)の場面が、何年か前に不詳私めが脚本・主演でうっかり(割と正規なルートで)流出させてしまった「すべての女の子はジュリエットという名前である」(もちろん某巨匠のパクリ)という短編の一部分と、偶然にも似てたので笑った。

あとは、青木富夫が素晴らしい「突貫ジジイ 第5話 ある実験」(2003年。5分)、篠崎監督がインタビューするイラン映画の巨匠(モフセン・マフマルバフ)がまさかあんなことを!の「映画とはなにか?」(1997年。2分)に爆笑。

「子供の時間」(2006年。15分)も、観ている途中は複雑な気持ちだったが、画面に登場する母と子ふたり(子供ふたりが雪遊びをしているが、母親が長男を雪の野っ原に置き去りにする。長男はどこまで行っても柵に阻まれて抜け出せない)が篠崎監督のご家族だと最後に知り、それはそれで爆笑した(この作品でも、冒頭とラストの青木富夫―表情のアップ―が素晴らしい)。

いや、爆笑してばかりでいいんでしょうか。とにかく、いい作品群でした。切符買ってたのを、今朝思い出してよかった。

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「殺しのはらわた」は、あと二日しか公開されないが、できれば見逃したくない作品である。

詳細は↓にて。「留守番ビデオ」のリメイクは毎日上映。その他は日替わり(19日はゲスト:山根貞男のトークショー)。
http://www.boid-s.com/

2008年12月09日

The New Mastersounds

12/9、渋谷クラブ・クアトロにて。

初めて生で観た印象は、Ivan "Boogaloo" Joe Jonesが好きなんだなあ、であった。音源を聴いていると、ミーターズ・フォロワー的な楽曲が印象に残るのだが(そしてバンドの見た目は若い頃のBooker T. & MG'sっぽい)、ライブではPrestigeの7000番台(だっけ)感が強い。

また、ゲスト・ボーカルのディオンヌ・チャールズ(最新作「Plug & Play」に参加。いや、実はこれうっかり未聴なのだが)が登場してからは、かなりJB~70年代風味が強くなった。ディオンヌ・チャールズは、一瞬アレサ・フランクリンを彷彿とさせる趣があった。

いい悪いは別にして、そうした自分たちの好きな音楽を素直に衒いなく演っているんだなあ、という人たちであった。善良。そういう意味では、なんだか抱きしめたくなるような可愛さも感じる。あと、イギリスのバンドだし、もしかしたら、リアルタイム(60~70年代)のロンドンとかにこういう人たちたくさんいたかも、とも思った。

すごく興奮したり思わず酒呑んじゃったりすることはなかったが、楽しいライブではあった。ベースの人は、なんだか寡黙だが男気に溢れた感じのプレイでカッコよかったな。レゲエ・フォーマットの曲で、控えめな手動ダブみたいなことをやってたのも面白かった。

途中、「オクラ抜きのガンボ」という言葉が思い浮かんだので、ガンボ喰いたくなり、帰りに会場近くのバー(Millibar)でチキンガンボを喰らう。ゆくりなくもジョン・レノンの「Rock N Roll」がかかってたので、イギリス人とアメリカ音楽、みたいなことを呑みながら考えたが、一晩経ったらなに考えてたか忘れてしまった。

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