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2012年10月17日

鈴本演芸場10月中席昼

(初出:Facebook「落語総見」グループ https://www.facebook.com/groups/rakugo99/)

のっけから宣伝みたいで恐縮ですが、家内の参加する漫画家三人展が、来週から谷中のギャラリーで開催。私は作品の搬入を手伝うので、クルマのルートや駐車場を確認しに行ったついでに、帰途、鈴本演芸場の10月中席昼に寄って参りました。というわけで—

えー、お好きな方がいらしたら恐縮ですが、正蔵「新聞記事」が、おうむ返し独特のバカバカしさがまったく感じられなくて笑うに笑えず、でも型通りにはうまくやってて、そういう意味では初っ端の志ん公とどっこいどっこいという印象であった(志ん公の「真田小僧」は、端折らず薩摩の下げまでの30分近い高座だったが、存外聴かせられた)。

正蔵に続く白酒の「金明竹」が、上方訛りの言い立ての鮮やかさといいおうむ返しのバカバカしさ(沢庵をゼンジー北京が隠元豆にした、とか)といいとてもよかったので、その所為もあるのかな。あるいは逆に、正蔵が引き立て役になったか。

しかし私は正蔵の噺家としての面白さや大名籍を継いだ意義がまったくわからないので、いずれ、正蔵の面白さというのはどこが特徴なのかなど、正蔵ファンの人に聞いてみたいと思っている(皮肉などではなく字義通りに取っていただければ幸いです)。

で、さて、トリの川柳の「ガーコン」は、先日のTV放映では編集でカットされてた金正日のくだりももちろん演って、いつも通り。膝(だったかな?)を怪我されたとのことで、話し始めは胡座をかいて釈台で隠してという高座だったが、ジャズ時代に入ってからは釈台を脇に除けてまったくいつも通りであった。久々に生で聴けて嬉しい。

下げのあと、すぐ戻ってくるからと引っ込んだと思ったら、ソンブレロとサラッペを身に着けギターを持って再登場し、アンコ入りラ・マラゲーニャを一くさり。詳細は知らないが、鈴本のサイトの香盤の写真を見るとマラゲーニャ・スタイルだから、今回の中席昼はずっと演ってたのかもしれない。マラゲーニャも、ギターのチューニングが怪しかったものの、途中拍手を強要するためのロングトーンといい、ソンブレロが落ちない小咄といい、相変わらずであった。これだけで行った甲斐があったと思う。

その他、一言感想は、下記の今日の演目一覧に記しておきます。

古今亭志ん公・・・・真田小僧
松旭斎美智美登・・・マジック
 ※美智の「ここは説明するもんじゃないけど、消えたのよ!」というのが可笑しかった。
柳亭喜多八・・・・・小言念仏
 ※立ち食い蕎麦と年寄りをネタにしたぼやき漫談のようなマクラからの「小言念仏」が見事。
鈴々舎馬風・・・・・漫談
 ※いつも通りの、根岸を中心にした噺家への愛のある?悪口。
すず風にゃん子金魚・漫才
 ※金魚のハロウィン頭を見られて満足。つけぼくろを使った物まね(似てない)の展開も可笑しかった。
林家正蔵・・・・・・新聞記事
桃月庵白酒・・・・・金明竹
柳家紫文・・・・・・三味線漫談
 ※いつも通りの鬼平。満足。
古今亭志ん輔・・・・岸柳島
 ※面白く聴いたが、感想は特になし。
(仲入り)
ストレート松浦・・・ジャグリング
 ※皿回しは普通と思ったが、中国独楽、デビルスティック(ビニール傘も宙に浮かせた)、三つ玉のお手玉(猫のお手玉)が鮮やか。
古今亭菊之丞・・・・紙入れ
 ※色っぽいなー。最後列から観てた所為もあるかもしれないが、おかみさんを演じているところはほとんど女に見えた。
入船亭扇遊・・・・・家見舞
 ※においが伝わって参りました。
大瀬ゆめじうたじ・・漫才
 ※中途の下げを拾わず割り箸などの蘊蓄に展開する可笑しさは相変わらず。
川柳川柳・・・・・・ガーコンおよびラ・マラゲーニャ

***

さて、せっかくなので宣伝にて〆めさせていただきますが、最初に書いた家内参加の漫画家三人展の詳細は、下記にご案内しております。落語とは関係ありませんが、鈴本への行き帰り、あるいは谷根千散策がてら、ぜひお運びいただければ幸いです。

252530展)
http://galleryten.org/ten/?p=5463
http://ogata-miki.com/
http://www.facebook.com/events/147210102091693/

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