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2015年05月31日

5月まとめ(21〜31日)

5月21日(木) 朝8時起床→『レッド・ドーン』(原題『RED DAWN』、監督:ダン・ブラッドリー。ジョシュ・ペック、イザベル・ルーカス、クリス・ヘムズワース、ブレット・カレン、ウィル・ユン・リー、マイケル・ビーチ。2012、米FilmDistrict)。ジョン・ミリアス『若き勇者たち』のリメイクとの由。アメリカに落下傘舞台で北朝鮮が攻め入る等、現実味に無理があるところは話の設定上仕方がないとして、戦闘シーンの臨場感はなかなかのものだった。これ見て「敵が攻めてきたら勇敢に闘わねば」と思う若い人が増えないことを祈る→『忍者武芸帖 百地三太夫』(鈴木則文。真田広之、千葉真一、蜷川有紀、夏八木勲、佐藤允、志穂美悦子、丹波哲郎、春川ますみ、小池朝雄。1980、東映)。終盤の折又村の梟森でのゲリラ戦の描写は迫力があったし、アクションシーンは全体に見応えがあった。一方、アクションシーンの背景に流れるラテンフュージョンみたいな音楽は笑うしなかい(音楽 すずきまさかつ バスター(クラウン))。あと、最終盤で真田広之の乗った馬の脚に槍がからんで倒れる場面で、馬の足に縄をかけて倒している様子がそのまま映っていた。演出上仕方ないとはいえ、それが見えてしまうのは興ざめ→『誘う女』(原題『To Die For』、監督:ガス・ヴァン・サント。ニコール・キッドマン、マット・ディロン、イリーナ・ダグラス、ウェイン・ナイト、フォアキン・フェニックス、ケイシー・アフレック、アリソン・フォランド。1995、米Columbia Pictures)。ニコール・キッドマンはこういう役所のほうが合うなあ。その主人公が、もっといろいろな種類の人を巻き込む展開のほうが、この話が際立ったような気がする→『必殺仕業人』の最終回見ながら早い晩。食べ終わっていったん就寝→『西部戦線異状なし』(原作:エーリッヒ・マリア・レマルク『Im Westen nichts Neues』、原題『All Quiet on the Western Front』、監督:デルバート・マン。リチャード・トーマス、アーネスト・ボーグナイン、パトリシア・ニール、イアン・ホルム。1979、英ITC Entertainment)。このTV版も、戦争の悲惨さや滑稽さをよく伝えてくれる作品だと思った→大豆と昆布を水に浸けてから、夜3時頃就寝。
5月22日(金) 朝8時起床→昆布鯖節野菜くずで出汁を取り、鶏笹身とどんこも加えてから、大豆を炊く。さすがに一晩浸けておくと、30分も炊けばちょうどよい硬さ(少し硬め)になる→『けんか空手 極真拳』(原作:梶原一騎 、 影丸譲也『空手バカ一代』、監督:山口和彦。千葉真一、成田三樹夫、多岐川裕美、由利徹、千葉治郎、内田勝正、室田日出男、茅島成美、長谷川誉、今井健二、藤田東成、石橋雅史。1975、東映)。大山倍達という実在の人物を実名で取り上げていて、空手に関してはたとえば忍者の技のような物理法則を無視したような空想的な描写はなく、現実味のある迫力も満点なのに、徹底してお伽噺のような味わいで貫いているところがすごいなと思った。大山倍達という人物をまったく知らないで見たら、かなり興味が湧くであろうと思う→午睡→必殺シリーズは、今日から『必殺仕事人 激突!』→風呂→『僕たちのアナ・バナナ』(原題『Keeping The Faith』、監督:エドワード・ノートン。エドワード・ノートン、ベン・スティラー、ジェナ・エルフマン、ミロシュ・フォアマン、イーライ・ウォラック、アン・バンクロフト、ブライアン・ジョージ。2000、米Touchstone Pictures)。地に足が着いている感じの、なんとも可愛らしい映画。若い人たちが目の前の小さなことで真剣に悩んでいる姿がとても美しい→『ザ・ロイヤル・テネンバウムズ』(原題『The Royal Tenenbaums』、監督:ウェス・アンダーソン。ジーン・ハックマン、アンジェリカ・ヒューストン、ベン・スティラー、グウィネス・パルトロウ、ビル・マーレイ、ダニー・グローヴァー、オーウェン・ウィルソン、クマール・パラーナ。2001、米Buena Vista Pictures)。かつて輝いていたのに今では母親を除く全員がくすぶっている家族を、その中で最もダメな父親がその逞しさだけで救うというところが面白かった。細かいところの笑いの入れ方などもよくできている。今日の夜の二本は、知らなかったのが恥ずかしいくらいの映画だった→BR-Dに二本をダビングしてから、どちらもTouchstone Picturesが配給または制作していて、どちらもベン・スティラーが主役のひとりだったのに気付き驚く。まったくそんなことに気付かず、なんとなく似た感触だからまとめたのだったが→夜3時頃就寝。
5月23日(土) 朝8時起床→映画→昼に自分で蕎麦をこさえて食べ終わったら、鯵の刺身が出てきたので、一杯→午睡→風呂→『時代劇スペシャル 仕掛人・藤枝梅安 梅安蟻地獄』(原作;池波正太郎、監督;児玉進。小林桂樹、田村高廣、柴俊夫、神崎愛、中村又五郎、賀原夏子、織本順吉、今井健二、小栗一也、森山周一郎。1982、東宝/フジテレビ系列)。こちらの先入見だが小林桂樹の裏の顔が感じられず、ちょっと集中力を欠いて見た。その割には絵造りや話の展開には惹き込まれたかな→続いて『好色一代男』(原作;井原西鶴、監督;増村保造。市川雷蔵、若尾文子、中村玉緒、水谷良重、船越英二。1961、大映)見始めたところで眠くなり就寝。夜10時頃。
5月24日(日) 朝9時半起床→『好色一代男』(原作:井原西鶴、監督:増村保造。市川雷蔵、二代目中村鴈治郎、島田竜三、二代目水谷八重子、菅井一郎、浦路洋子、四代目淺尾奥山、船越英二、近藤美恵子、中村玉緒、若尾文子。1961、大映)。市川雷蔵がとにかくはまっている。楽しいの一言に尽きる→呑んで午睡→夜は魚ケン。真鯛の刺身と浅蜊のオリーブオイル漬けがなにより→買物して帰宅。帰宅後即就寝→夜中に起き出してすこしテレビ見つつ、小腹が空いたのでカップヌードルカレー→朝方就寝。
5月25日(月) 朝9時起床→昼前に下北沢。志村商店で買物ののち、老父とO形とで食事。湘南倶楽部という店(鎌倉が本店)は、異様に婦人率が高かったが、お手頃でなかなかうまかった→再び志村商店で買物してから、私のみ散歩。北澤八幡、杓子神社、豪徳寺と参拝して最後に世田谷八幡。世田谷八幡から経堂に向かう途中で、割に大きな地震が発生し驚く→結局家までは約1時間半、9246歩/7.119m/348.9kcalだった→帰宅後老父に電話して無事を確認してからシャワー→午睡→『そうかもしれない』(原作:耕治人、監督:保坂延彦。雪村いづみ、桂春團治、阿藤快、下絛アトム、烏丸せつこ。2005、シナジー)。優しく接してきたつもりでも永年の間に知らず知らずに相手を抑圧していて、その抑圧が認知症というきっかけで爆発する様を、淡々とかつ残酷に描いている点に泣く。そして認知症を演じる雪村いづみの、ときどきふと心がなくなってしまうような表情に戦慄を覚えた。しみじみよい映画だと思った→呑み過ぎて就寝。時間失念。
5月26日(火) 宿酔いで半日ほど横臥→午後は録画整理など→風呂→『マーダー・ライド・ショー』(原題『House of 1000 Corpses』、監督:ロブ・ゾンビ。シド・ヘイグ、クリス・ハードウィック、エリン・ダニエルズ、ジェニファー・ジョスティン、レイン・ウィルソン、ビル・モーズリイ、シェリ・ムーン、カレン・ブラック、ハリソン・ヤング、トム・トウルズ、ウォルトン・ゴギンズ。2003、米Lions Gate Films)。頭が痛くなるようなバカホラーだったが、単純に絵として可笑しい場面も多数。面白かった。まったく救いのない終わり方だったが、続編でどうなるかが楽しみ→『ワイルド・パーティー』(原題『Beyond the Valley of the Dolls』、監督;ラス・メイヤー。ドリー・リード、シンシア・マイアーズ、マーシア・マクブルーム、デビッド・ガリアン、フィリス・デイビス、ダンカン・マクラウド、ジョン・ラザー、マイケル・ブロジェット、エディ・ウィリアムズ、エリカ・ギャビン、ハリソン・ペイジ、ジェームズ・イングルハート、チャールズ・ネイピア。1970、米20th Century Fox)。これまたやりたい放題でまとまりを欠いたような印象も残るバカ映画だし、終盤の唐突な殺戮とさらに取って付けたような訓話には笑うが、大味な美男美女がたくさん出てくるのは楽しいし、音楽が(演奏の芝居も含めて)またよい。クセになりそうな映画だった→『ワイルド・パーティー』を半分見たところで眠くなって就寝。朝方4時頃。
5月27日(水) 朝9時起床→『ワイルド・パーティー』の続き見る→午後浅草に出て、まずは並木薮で一杯。午後三時という中途半端な時間なのに満席で驚いたが、半分近くが中国か韓国からと思しき観光客だった。団体もいたので一瞬あららうるさいかしら、と思ったが、おとなしく育ちのよい感じの人がほとんどだったな→浅草神社お参りしたのち京やで急須と鉢を買い、それから合羽橋へ。Aちん新婚夫妻へのお祝いの飯台を購入。あとヘンケルの出店など覗く→最初は買物後早い晩にして早々に帰るつもりだったが、演芸ホールの前を通ったら川柳、天どん、彦いち、トリが白鳥という顔ぶれだったので、ふらりと入る。これまた団体が来る様子であららと思ったが、岐阜からの修学旅行の中学生たちで、落語好きの先生に仕込まれていたのか、「待ってました」の声をかけたりペペ桜井や天どんのネタについていったり(お客を見て親しみやすいものにしていた所為もあるが)、なかなか筋がよいなと思った。トリの白鳥も予定していたネタを変更して『トキそば』をかけたとの由。これまた受けていたが、多分初めて生の落語を聴くという体験で、座布団をそばに見立ててこねる芸を見たというのは、幸いか不幸せか→初・浅草のドンキホーテ(BR-Dを購入)→晩は餃子の王さまにしようかあづまにしようかと思ったがどちらも終わっていたので、以前ふらりと入ったお好み焼き屋を探し、探し当ててそのよっちゃんで晩。特にうまいというわけではないが、なんか落ち着く→平和に電車で帰宅。
5月28日(木) 朝8時半起床→朝食後二度寝→午後、千歳船橋に出て八兆でそば手繰ったあと(そば食べたくなったのは昨夜の『トキそば』の所為だと思われる)、宮前平に出て、まずは駅近くの湯けむりの庄でひと風呂浴びる。よくあるスーパー銭湯+温泉の施設だが、露天風呂にいろいろ工夫があってよかった→風呂から上がって一杯やって一眠りしてから、山を降りるような格好でクラウドナインというサウンドスタジオへ。B電子ロックバンドの練習。『I saw her standing there』『Dock of the bay』『Have you seen the rain?』を演る→駅前のホルモン焼き屋で飲酒。ここも目を付けていたが、ああなるほどという感じだった。まあスタジオもここも、若い店員の感じがとてもよいという記憶が残った→平和に電車で帰宅。帰宅後即就寝。多分0時ころ。
5月29日(金) 午前中宿酔いにて横臥→午後からなんとなく起き出し、夜はO形がでかけるので自分用の酒肴を作りつつ、明るいうちからぼちぼち呑みはじめる。まずは『必殺仕事人 激突!』の未見を消化→『伊賀野カバ丸』(原作:亜月裕、監督:鈴木則文。黒崎輝、高木淳也、武田久美子、森永奈緒美、志穂美悦子、野際陽子、朝丘雪路、真田広之、千葉真一。1983、東映)。案の定安易でバカバカしい映画だが、予想してなかった面白さはあった。主人公の黒崎輝が元々バカ面なのも作品に合っていてよかったな→『マーダー・ライド・ショー2 デビルズ・リジェクト』(原題『The Devil's Rejects』、監督:ロブ・ゾンビ。シド・ヘイグ、ビル・モーズリイ、シェリ・ムーン・ゾンビ、マシュー・マッグローリー、レスリー・イースターブルック、ウィリアム・フォーサイス、ケン・フォリー。2005、米Lions Gate Films)。一作めと比べると、だいぶ落ち着いた犯罪映画になっていて、1と2を合わせて考えると『フロム・ダスク・ティル・ドーン』の前半と後半が入れ替わったような感じを受けた。録画ディスクの整理をしながら見ていたが、それでも肝のところで注目させられてしまう緊張感の演出はなかなかのものだった→『ゆがんだ月』(原作:菊村到、監督:松尾昭典。長門裕之、南田洋子、芦川いづみ、大坂志郎、神山繁、三島雅夫、赤木圭一郎。1959、日活)。神山繁と大坂志郎がとにかく印象に残る。小林旭、石原裕次郎、宍戸錠などの日活アクションの出がらしのような印象もあったが、ひりひりとした焦燥感の描き方などはハッとさせられるところがいくつかあった→ゴミ出して朝方6時頃就寝。
5月30日(土) 朝10時過ぎ起床→終日録画ディスク整理。午後の真ん中くらいに、今日現在の映画の録画ディスクは整理完了。ファイルは追加したのがまたほぼ埋まったので、今後さらに追加購入せねばならんなあ→『おしどり駕篭』(原作:観世光太、監督:マキノ雅弘。中村錦之助、中村賀津雄、美空ひばり、中原ひとみ、桜町弘子、伏見扇太郎、杉狂児、山口勇、月形龍之介。1958、東映)。タイトルバックとちょっとした状況説明ののち、「粋で鯔背な左官屋さんは/天気次第の陽気者/頼みますぞえお天道様よ/降ればお釈迦で濡れ仏」という歌で始まる時代劇オペレッタ。呑気でよい→見終わる頃に酔っ払って寝てしまい、0時過ぎに覚醒→も少し録画整理しつつ、『必殺仕切人』の続き見てから、朝方就寝。
5月31日(日) 朝10時過ぎ起床→映画の録画ディスクはひと通り整理がついたので、連続ドラマに着手→一段落したところで、飲酒開始しながら『陽気な殿様』(原作:五味康祐、監督:森一生。市川雷蔵、小林勝彦、佐々十郎、菅井一郎、天知茂、荒木忍、真城千都世、高田美和、藤原礼子、千葉敏郎、宇津井健、坪内ミキ子。1962、大映)。これはあまり陽気ではなかった。似たような筋ということで言えば、昨日見た『おしどり駕篭』のほうが陽気だし呑気だな→『悪女かまきり』(梶間俊一。五月みどり、長門勇、豊田真子、岡田英次、石黒ケイ、速水亮。1983、東映)。五月みどりはこのときすでに熟女であった。44歳か。私はきらいではないが、世間が悩殺されたのかどうかは疑問に思った。映画としては失笑もの→『突撃』(スタンリー・キューブリック。カーク・ダグラス、ジョージ・マクレディ、アドルフ・マンジュウ、ラルフ・ミーカー、ジョー・ターケル、ティモシー・ケイリー。1957、米United Artists)。戦争は敵にだけではなく味方に殺されることもあるということを、出世した上官のもう骨肉になってしまったような保身ぶりを冷酷に描きつつ、ほら当り前でしょ、と見せつけられるような映画と思った。カーク・ダグラスがよい仕事をしているが、製作にも名を連ねている(脚本の改悪を防ぎもしたとの由)→合間に飲酒、風呂、食事。あまり呑まずに、夜1時過ぎ就寝。

2015年05月20日

5月まとめ(11〜20日)

5月11日(月) 朝9時起床。昨夜呑まなかった所為か、起床時血圧低め(といっても156/106)→風呂。体重も1kgくらい減っていた→『ディクテーター 身元不明でニューヨーク』(原題『The Dictator』、監督:ラリー・チャールズ。サシャ・バロン・コーエン、ベン・キングズレー、アンナ・ファリス、ジェイソン・マンツォーカス。2012、米Paramount Pictures)。これはひどい。が、スコーンと抜けていて、全方位をバカにしているのにとても気持ちがよい。肛門期的笑いの筋もよかった→『人間椅子』(原作:江戸川乱歩、監督:水谷俊之。清水美砂、國村隼、山路和弘、光浦靖子、温水洋一、澄淳子、大駱駝艦。1977、ケイエスエス)。味わいとして、鈴木清順には叶わないが実相寺昭雄よりは好みかな、と思った(いい加減な感想)。話は『人間椅子』に『一人二役』付け足したという趣きか。澄淳子の音楽はなかなかよかったし、太田惠資と高橋竹予(二代目高橋竹山)の場面もハッとさせられた。エンドロールの『君恋し』の長調変奏も、この映画に合っていたと思う→『ディフェンドー 闇の仕事人』(原題『Defendor』、監督:ピーター・ステッビングス。ウディ・ハレルソン、サンドラ・オー、カット・デニングス、イライアス・コティーズ、シャーロット・サリヴァン、マイケル・ケリー、リサ・レイ。2009、加Alliance Films)。アクションコメディという触れ込みだったが、哀しくも可笑しさと希望が湧いてくるという趣きだった。日本未公開ながら(パッケージソフトは発売されている)、隠れた名作かもしれない→『アップサイドダウン 重力の恋人』(原題『Upside Down』、監督:フアン・ソラナス。ジム・スタージェス、キルスティン・ダンスト。2012、仏Warner Bros.)。舞台設定はハードSFの範疇に入るかなと思うが、主役二人の可愛らしさが勝っているので、私は青春映画的な楽しみ方をした。絵造りはCGを多用しているが(背景はほとんどCGだろう)、ハリウッドとはひと味違う、一枚絵としての各場面も味わい深かった。双子の惑星それぞれは自転してないのか? という点は大きな疑問として残った→『アルゴ探検隊の大冒険』(原題『Jason and the Argonauts』、監督:ドン・チャフィ。トッド・アームストロング、ナンシー・コバック、ローレンス・ナイスミス、ナイアル・マクギニス、マイケル・グウィン、ダグラス・ウィルマー、ゲイリー・レイモンド。1963、米Columbia Pictures)。ハリーハウゼンの特撮を笑って楽しめる一本→合間に昼飯や晩飯作りつつ、本日も映画五本。一日五本くらいがやはり限界か。夜1時頃就寝。断酒二日め。
5月12日(火) 朝9時起床→『おかあさんのばか』(水川淳三。下條正巳、乙羽信子、深堀義一、加納美栄子、高野真二、加代キミ子、長門勇、中村雅子、三上真一郎。1964、松竹)。音羽信子の遺影(水泳大会で優勝したときの、水着姿で満面の笑みの写真)に泣く→『嵐』(原作:島崎藤村、監督:稲垣浩。笠智衆、山本廉、大塚国夫、久保明、雪村いづみ、加東大介、田中絹代。1956、東宝)。小津映画のパラレル・ワールドのような作品だった。これまた泣く→『SF巨大生物の島』(原作:ジュール・ベルヌ『Mysterious Island』、監督:サイ・エンドフィールド。マイケル・クレイグ、マイケル・カラン、ゲイリー・メリル、パーシー・ハーバート、ダン・ジャクソン、ジョーン・グリーンウッド、ベス・ルーガン、ハーバート・ロム。1961、米Columbia Pictures)。巨大化した鳥(鶏?)の造形と、潜水具が巨大な貝殻という点に笑う。でも全体に巨大生物をもっと出してほしかった(蟹、鳥、蜂、蛸だけでは物足りない)→『母のおもかげ』(清水宏。根上淳、毛利充宏、淡島千景、安本幸代、見明凡太朗、村田知栄子、南左斗子、清川玉枝、南方伸夫。1959、大映)。少年・瀬川道夫が継母の連れ子の妹に折檻する場面に胸を痛める。この場面を撮った監督の残酷さは見事。これまたあまり知られざる名作ではないか(私が知らなかっただけか)→『緋牡丹博徒 一宿一飯』(鈴木則文。藤純子、水島道太郎、白木マリ、西村晃、遠藤辰雄、天津敏、菅原文太、若山富三郎、山城新伍、玉川良一、村井国夫、城野ゆき、鶴田浩二。1968、東映)。シリーズ一作め『緋牡丹博徒』を多分見ていないのでなんともいえないが、まあとにかく藤純子にはしびれた。映画の最初と最後に藤純子が叩く『八木節』の太鼓も(最後は太鼓ではなく樽を叩いているが)、物語の流れを象徴していてよい。なにより藤純子の太鼓を叩く姿がよい→朝方4時頃就寝。
5月13日(水) 朝9時半起床→『バーバー』(原題『The Man Who Wasn't There』、監督:ジョエル・コーエン。ビリー・ボブ・ソーントン、マイケル・バダルッコ、フランシス・マクドーマンド、ジェームズ・ガンドルフィーニ、キャサリン・ボロウィッツ、ジョン・ポリト、トニー・シャルーブ、スカーレット・ヨハンソン。2001、米USA Films)※カラー版。ふとした出来心での行動が思わぬ破滅を招くという点で、ブレッソン『ラルジャン』を思い出した。ちょっと玉を突いてみたら、思いもしなかった玉が思いもしなかったポケットに落ちたという感じか。それを淡々と受け入れる主人公は、メルヴィル『代書人バートルビー』も少し想起させる。事件は起こるものの映画的な起伏は少なく感じる作品で、ひと昔、ふた昔前のフィルム・ノワール風の味わいがあるが、ときおり鮮やかな印象の場面が差し挟まれる塩梅が見事→合間に夕方風呂→『タイタンの戦い』(原題『Clash of the Titans』、デズモンド・デイヴィス。ローレンス・オリヴィエ、クレア・ブルーム、マギー・スミス、ハリー・ハムリン、ジュディ・バウカー、バージェス・メレディス、シアン・フィリップス、ニール・マッカートニー。1981、米Metro-Goldwyn-Mayer)。監督や制作会社も違い、10年近く経ってからの作品なのに、『アルゴ探検隊の大冒険』と同じような感触と出来映えなのに驚いた。ハリハーウゼンは素敵だ→B電子製品の取説原稿作成→夜3時頃就寝。
5月14日(木) 朝8時起床→『バーニー みんなが愛した殺人者』(原題『Bernie』、監督:リチャード・リンクレイター。ジャック・ブラック、シャーリー・マクレーン、リック・ダイアル、マシュー・マコノヒー、ブランドン・スミス、ジョー・スティーヴンス。2011、米Millennium Entertainment)。タイトルが似ているからかとも思ったが(原題は全然違う)、どこか『バーバー』と似たような印象。ふとした出来心からの意外な展開と、淡々とした話の進み方がそう思わせたのかな。主人公のいい人ぶりが、ほんとうに他人のことを考えてなのか、自分がそうしたいまたはそうしかできなかからだったのか、というところを考え始めると意外な不気味さが立ち上ってくるように思った→『イングロリアス・バスターズ』(原題『INGLOURIOUS BASTERDS』、監督:クエンティン・タランティーノ。クリストフ・ヴァルツ、メラニー・ロラン、ブラッド・ピット、マルティン・ヴトケ、ティル・シュヴァイガー、イーライ・ロス、ダニエル・ブリュール、シルヴェスター・グロート、ジャッキー・イド、ミヒャエル・ファスベンダー、ダイアン・クルーガー。2009、米The Weinstein Company)。痛快過ぎて笑う。ブラッド・ピットの不敵さ、クリストフ・ヴァルツの喰えなさ、メラニー・ロランの肝の座りっぷりが印象に残る→『恋人たちの予感』(原題『When Harry Met Sally...』、監督:ロブ・ライナー。ビリー・クリスタル、メグ・ライアン、ブルーノ・カービー、キャリー・フィッシャー。1989、米Columbia Pictures)。今となっては、ではあった。特に感想なし→何時に寝たか失念
5月15日(金) 朝7時起床→開始ちょうどくらいに北千住着。初めての金継ぎ仕上を体験。仕上は急ぎ過ぎて(器の数が多過ぎた)、出来は不満足だが、ようやく時間配分も含めたひととおりの工程を理解した→なかだ楼経由朝日軒で一杯→再びなかだ楼に戻って時間潰したあと大黒湯→三たびなかだ楼で休憩させてもらってから天七。今日は取材なかった→夕方電車で平和に帰宅→帰宅後ただちに死んだように眠った。
5月16日(土) 朝9時起床。12時間以上寝たか→『弁天小僧』(伊藤大輔。市川雷蔵、青山京子、河津清三郎、小堀明男、伊沢一郎、阿井美千子、田崎潤、黒川弥太郎、舟木洋一、島田竜三、香川良介、近藤美恵子、勝新太郎。1958、大映)。雷蔵の笑いの部分がほとんどなかったので、好みとしてはやや退屈。中盤の歌舞伎仕立ての演出は面白かった→『サイコ』(原作:ロバート・ブロック、監督:アルフレッド・ヒッチコック。ジョン・ギャビン、ジャネット・リー、マーティン・バスサム、ヴェラ・マイルズ、ジョン・マッキンタイア、アンソニー・パーキンス。1960、米Paramount Pictures)。ほとんど忘れていたが、この映画のアンソニー・パーキンスはやはりすごい。あまりにすごいので、他のヒッチコック映画の持つ隅っこに置かれた笑いがほとんどないのが、やはり好みとしては残念→その他何してたか忘れたが、明け方ころ就寝。
5月17日(日) 朝9時起床→『綱渡り見世物侍』(原作:陣出達朗、監督:加戸敏。市川雷蔵、水原真知子、阿井美千子、坂本武、清川虹子、益田喜頓、杉山昌三九、大邦一公、高倉一郎、香川良介。1955、大映)。見世物小屋での乱闘とか、終盤の武家屋敷での若君の面通しという大事なところで見世物一座の公演を優先させるところ、その後の曲芸も交えた殺陣など、楽しさ満載であった。楽しく見てあとに何も残らない映画はよい→午睡。前夜の睡眠不足で江州音頭の講座に行けず→『ザ・プレイヤー』(原題『The Player』、監督:ロバート・アルトマン。ティム・ロビンス、ヴィンセント・フィリップ・ドノフリオ、グレタ・スカッキ、ウーピー・ゴールドバーグ。1992、米Fine Line Features)。呑みながら見てたので細かい演出上の工夫をたくさん見逃した気もするが、主人公が人を恐喝犯と勘違いして殺しておきながら、被害者の女と出来て結婚までし、最後に真の恐喝犯からの、まるでこの映画そのものの企画の電話を受けるというメタ展開は楽しかった。劇中映画が結局ハッピーエンドに作り替えられているくだりもおかしい→0時前就寝。
5月18日(月) 朝6時半起床→たまった日記書く→午前中映画二本。『娘の季節』(樋口弘美。和泉雅子、杉良太郎、芦川いづみ、日色ともゑ、草間靖子、水垣洋子、笹森みち子、川地民夫、中尾彬、藤竜也、大滝秀治、杉良太郎。1968、日活)。事故で片手を失った芦川いづみに和泉雅子が「あんたなんか片輪よ」と言うとか、今となってはひどい言い方がいくつか出てくるのだが、それがその時代の現実味だったのだろう。ただそういうエグ味の唐突さが、いささかこなれていないような気もした。あと話の要点がつかめないところがあるとか。そういう粗さを除けば、今では懐かしい若いバスの車掌たちを描いた青春群像として、面白く見た→『青い街の狼』(原作:山村正夫、監督:古川卓巳。二谷英明、芦川いづみ、チコ・ローランド、藤村有弘、高品格、二本柳寛。1962、日活)。二谷英明をなぜスターにしようとしたのかなあ。この映画に限った話ではないけれども→午睡→午後遅く日暮里に出て繊維街。夏のシャツ用の麻のよい布地を二枚購入→エベレストカレーで早めの晩。ネパール料理のみ注文したが、どれも満足。特にモモは、以前大久保で食べたものよりうまかった気がする→ぶらぶら歩いて千駄木。Bar Issheeにてシマジマサヒコ+大津真+纐纈雅代。全員初顔合わせとの由。シマジ+大津、シマジ+纐纈、休憩挟んで大津+纐纈、最後はトリオの順で演奏。全員初顔合わせ故の“会話のぎこちなさ”や、全体にやめ時がぴたっと来ない憾みはあったが(ひとりがやめようとしていても、別の誰かがそれに気付かないのか、ちょっと未練が残るような感じで演奏が続くようなところが見られた)、大津+纐纈の後半(纐纈が演奏しながら大津のほうに移動したあとくらい)から、全員お互いの遠慮がなくなりかなり溶け合って渦巻く演奏になったと思った。同じ組み合わせがまたあれば、また聴きたいと思う→終演後にホッピー中4外2、白葡萄酒など→平和に電車で帰宅。帰宅後即就寝。
5月19日(火) 宿酔いで半日横臥→『日本一の裏切り男』(須川栄三。クレージーキャッツ、浜美枝、熊倉一雄、ザ・ドリフターズ。1968、東宝)。浅草東宝以来見てない作品なので、楽しみに見た。脚本がこなれていないのか、やはり初期クレージー映画にはあった否応なしに巻き込まれる感じはないのだが(短いエピソードの積み重ねという作り方の所為もあるかもしれない)、浜美枝の魅力の全開ぶりはシリーズの中でも出色かもしれないなと思った→あとはYoutube漁ったり必殺シリーズ見たりなど。夜0
時頃就寝。
5月20日(水) 朝8時起床→シャワー→老父宅にて買物、蛍光灯取り替え、エアコンのフィルター取り外し/取付けなど→帰宅後『愛の施術 至極の教典TAO』(原題『No mires para abajo』、監督:エリセオ・スビエラ。リアンドロ・スティーヴルマン、アントネッラ・コスタ、ヒューゴ・アラナ、オクタヴィオ・ボロ、マリア・エレナ・ルアズ。2008、アルゼンチン=フランス)。父が死んでから夢遊病になった少年が、少し年上の女にセックスの手ほどきを受けることで成長して行く、と書けばまあありふれた話だが、そのセックスの手ほどきがタオ性科学に拠っているというところがミソか。その体位の名前や解説をいちいち喋りながらいたすところがちょっと可笑しかった→『マジック・マイク』(原題『Magic Mike』、監督:スティーヴン・ソダーバーグ。チャニング・テイタム、アレックス・ペティファー、コディ・ホーン、マシュー・マコノヒー、オリヴィア・マン、ライリー・キーオ。2012、米Warner Bros.)。話は面白かったが、なにかものすごくピンと来る、という感じではなかったかな。こちらの集中力が欠けていた所為もある→お隣のS野さんが、とつぜん引越されるということでびっくり。親御さんの介護のためとの由→夕方シャワー→晩は『第三の男』(原作:グレアム・グリーン、原題『The Third Man』、監督:キャロル・リード。ジョゼフ・コットン、アリダ・ヴァリ、トレヴァー・ハワード、バーナード・リー、エルンスト・ドイッチ、ジークフリート・ブロイアー、オーソン・ウェルズ。1949、英British Lion Films)。何度も見ているので話の謎はもう楽しめないが、後半のオーソン・ウエルズの現れ方、現れてからの展開(特に遊園地での邂逅と下水道での逃亡-追跡)、墓地でのアリダ・ヴァリの歩行といった見所は何度見てもいいな。名画たる所以→『笑点特大号』で初めて8.6秒バズーカを見たが、リズムは悪いしひとつひとつのネタになんのひねりや意外性もないしで、つまらなかった。アイデアだけオリエンタルラジオに売ってアレンジしてもらったほうが、ずっと面白いものができると思う。一方親娘コントめいどのみやげは、最初は素人演芸会かと思ったが(実際、ずっと芸人だけでやってきた人たちではないようだ)、「苦しくなったらいったん楽屋に引っ込んでから息を引き取りますから」など虚を突かれる笑いが多かった。こちらは生で見てみたい→夜1時頃就寝。

2015年05月10日

5月まとめ(1〜10日)

5月1日(金) 朝9時半起床→北千住にて金継研究会。急須と茶碗を継ぐ。急須はかなり困難だった→研究会会場であるなかだ楼で昼を馳走になる→H瀬さんと大黒湯→お先に失敬して天七で湯上がりの一杯。TVの取材が入ったので早々に退散。落ち着いて考えれば、1)客の少ない開店直後を選び、店内の客ひとりひとりにスタッフが挨拶し、店内で取材・撮影を行う許可を求めていた、2)客のいない店の奥の隅で取材・撮影していた、3)照明がちらちら気になる程度で、タレントの声もそんなに大きくなくうるさくなかった、と、TVの人たちは相当気を遣っていたと思うが、落ち着かないものは落ち着かない→千代田線で熟睡→下北沢に着いてもまだ酔いが残っていたので、カトリック世田谷教会の裏庭で一休みさせてもらう→夜はザ・スズナリにて酒井俊『花巻農学校精神歌』発売記念ライブを拝聴。酔いが残ってた所為と、あとどうも類家心平のトランペットがどういうわけが苦手なので(とてもよい音楽家だし卓越した演奏だと思うが、どこかつい拒んでしまうところがある)、前半少しウトウトしてしまったが、全体的には深く堪能した。ザ・スズナリは天井高いし音が回ると思ったが、意外に音響もよい→各位にご挨拶し、おとなしく帰宅。一日出歩いたのでくたびれて、気が付いたら就寝。
5月2日(土) 終日在宅→『夢のハワイで盆踊り』(鷹森立一。舟木一夫、本間千代子、堺正章、高橋元太郎、浜田たえ子、加藤治子、笠智衆、高見理紗、桂伸治、山本緑、コロムビア・ローズ。1964、東映)。前から見たかったが、これは可笑しい。笠智衆がちゃんとハワイ移民のお爺さんらしい役作りなのがよかった→『お熱いのがお好き(吹き替え版)』(原題『Some Like It Hot』、監督:ビリー・ワイルダー。マリリン・モンロー、ジャック・レモン、トニー・カーティス、ジョージ・ラフト、ジョー・E・ブラウン。向井真理子、愛川欽也、広川太一郎、大木民夫、坊屋三郎。1959、米United Artists)。愛川欽也追悼ということで吹き替え版を見る。絵面から伝わるジャック・レモンの口調の強弱や間を見事に日本語で表現しているのだなあという印象。改めて見てよかった→何時に寝たか失念。
5月3日(日) 昼間は家でぶらぶら→夕方綾瀬に出て、まずはときわ食堂で一杯。いい気持ちで呑んだが、町屋のときわ食堂と比べると味は落ちるかなー。イカの刺身はうまかったが、トンカツは油が古く、ひじき煮と酢の物は味が強過ぎ、マグロの皮焼きはすこしべとっとしていた。まあ好みか→コンポステラにて酒井俊×関島岳郎×高岡大祐を拝聴。すーっと心に染み入る名演。恐らく関島岳郎によるものと思うが、編曲された部分の演奏がまた素晴らしかった。次は二年後かな→終演後各位にご挨拶しておとなしく帰宅→経堂でラーメンでも、と思ったが、二店ともにふられ、家でカップラーメン。ちょっとまずいのを買ってしまい憮然。
5月4日(月) 昼、昨夜のカップラーメン不発のためか、光陽楼で爆食。でもここも好きではあるが、いろいろ食べると味が強いのが気になってくる。トンカツは化学調味料が多過ぎる気がし、ソース焼きそばは甘かった。餃子や炒飯はうまい。この辺は体調によるか→晩の買物して帰宅後シャワー、午睡→『カルテット!人生のオペラハウス』(原題『QUARTET』、監督:ダスティン・ホフマン。マギー・スミス、トム・コートネイ、ビリー・コノリー、ポーリン・コリンズ、マイケル・ガンボン。2012、英Momentum Pictures)
5月5日(火) 朝9時過ぎ起床→『ウルトラヴァイオレット』(原題『Ultraviolet』、監督:カート・ウィマー。ミラ・ジョヴォヴィッチ、キャメロン・ブライト、ニック・チンランド。2006、米Screen Gems)。ミラ・ジョヴォヴィッチが意外に華奢なところが、この手の映画としては残念。むしろ人情ものとして面白かったかもしれぬ→『トラック野郎 御意見無用』(鈴木則文。菅原文太、愛川欽也、湯原昌幸、中島ゆたか。1975、東映)。中島ゆたかが元々なにかを企んでいそうな顔というところに、少し混乱したが、シリーズとしての繰り返しに耐える構造や諸要素が第一作でほぼ完成されている点と、肛門期的笑いの応酬が記憶以上に豊富だった点に感心した→『やくざ刑事 恐怖の毒ガス』(鷹森立一。千葉真一、内田良平、安部徹、集三枝子、南利明。1971、東映)。特にないが、内田良平はいいな→『極悪坊主 飲む・打つ・買う』(斎藤武市。若山富三郎、志村喬、石山律、北林早苗、八代万智子、安部徹、渡辺文雄、遠藤辰雄、待田京介、志村喬、菅原文太。1971、東映)。素直に謝る若山冨三郎を許して認める志村喬がカッコよい。あと若山冨三郎の体技は、派手ではない気もするがものすごい切れ味がよい。というのは今更言うことでもないか→『トラック野郎 爆走一番星』(鈴木則文。菅原文太、愛川欽也、春川ますみ、あべ静江、加茂さくら、ラビット関根、なべおさみ、夏八木勲、織本順吉。1975、東映)。安定の完成度。公開当時のファンの気持ちになって考えると、この第二作めはかなりの喜びを感じたのではなかろうか。あと、一見主役は菅原文太だが、実は愛川欽也の映画という点にも改めて気付いた→『聖獣学園』(鈴木則文。多岐川裕美、山内えみ子、渡辺やよい、森秋子、三原葉子、衣麻遼子、山本緑、谷隼人、太古八郎、谷隼人、渡辺文雄。1974、東映)。これでいいのか?! 宗教描写として。まあキリスト教徒としては笑うしかないか。若き多岐川裕美のエロさケバさにはちょっと驚いた。
5月6日(水) 朝8時起床→風呂→『忍術児雷也』(萩原遼、加藤泰。大谷友右衛門、田崎潤、大河内伝次郎、若山富三郎、瑳峨三智子、新倉美子、利根はる恵。1955、新東宝)。も一度ちゃんと見ないと、誰が誰やらよくわからない。若山冨三郎の映画デビュー作とは知らなかった→午後渋谷。ドレス経由で接待バンド。ドラムは気持ちよく叩けた→いつもの焼き鳥屋でバカ話して解散。平和に電車で帰宅。
5月7日(木) 朝9時起床→『旗本退屈男 謎の蛇姫屋敷』(鈴木兵吾、佐々木康。市川右太衛門、堺駿二、山東昭子、北大路欣也、花柳小菊、岩井半四郎、大川恵子、勝浦千浪、山形勲、尾上鯉之助。1957、東映)。このシリーズは割とどれもそうのような気がするが、タイトルの「蛇姫屋敷」は微妙に、というかだいぶ違う。が、面白いことに変わりはない。市川右太衛門の笑い方は習得してみたいな→『トラック野郎 望郷一番星』(鈴木則文。菅原文太、愛川欽也、島田陽子、梅宮辰夫、吉川団十郎、春川ますみ、都はるみ。1978、東映)。宮城県の登場と死が唐突で唖然。都はるみを出すためのきっかけとはいえ、かなり乱暴と思ったが、果たして。ライバル役としては、次の『天下御免』まででは梅宮辰夫のカムチャッカが最強だな→『エロ将軍と二十一人の愛妾』(鈴木則文。林真一郎、渡辺やよい、池玲子、安部徹、中村錦司、女屋実和子、丘ナオミ、衣麻遼子、三原葉子、杉本美樹、大泉滉、由利徹、岡八郎、田中小実昌。1972、東映)。見終えると見始めに思ったより硬くて重い感触。ニセ将軍が権力に溺れ権力に押しつぶされてしまうところとか。池玲子がエロいのはもちろん、林真一郎の、特に乳首のいじり方が本格的にエロかったのはよかった→『トラック野郎 天下御免』(鈴木則文。菅原文太、愛川欽也、由美かおる、マッハ文朱、杉浦直樹、松原智恵子、誠直也、沢竜二、鳳啓助、京唄子、春川ますみ。1976、東映)。冒頭の菅原文太とマッハ文朱のいきなりのキスシーンがよい(終盤の伏線にもなっている)。酔っていた所為もあり、家出した春川ますみと子供たちが愛川欽也と再開する場面で泣く。この作品ではふたりマドンナが導入されていたが、それだけで新鮮に感じるのも面白いといえば面白い→『ブロークン・フラワーズ』(ジム・ジャームッシュ。ビル・マーレイ、ジェフリー・ライト、ジュリー・デルピー、シャロン・ストーン、フランセス・コンロイ、ジェシカ・ラング、ティルダ・スウィントン、マーク・ウェバー、ホーマー・マーレイ。2005、米Focus Features)。笑うところがないのに、哀しくてやがて可笑しい。綿密な計画を立てたところで誰ひとり救われない、というところも可笑しい→夜0時頃就寝。
5月8日(金) 朝6時起床→シャワー→午前中スカパラ青木と父君の墓参。花の取り替えや掃除も多少→多磨駅周辺をぶらぶらしてみるが、昼は中華屋二軒と蕎麦屋一軒くらいしか開いてないようだ(もつ焼き屋など呑み屋も数軒あったが昼はやってない模様)。今回は見送る→吉祥寺に出て駅前のおおむらでラーメン→丸井前でO形と待ち合わせ、いったん老父宅に立ち寄り荷物を置いたのち、生協にて買物→O形作のロールキャベツなどで飲酒。老父に喜んでもらえたようでよかった。O形に感謝→かなり酔った気がするが、平和に電車で帰宅。
5月9日(土) 朝9時頃起床。若干宿酔い→『ドカベン』(原作:水島新司、監督:鈴木則文。橋本三智弘、高品正弘、永島敏行、川谷拓三、マッハ文朱、山本由香利、渡辺麻由美、無双大介。1977、東映)。これはひどい。珍品ではあるので、見といてよかった。ドカベン=橋本三智弘がただのバカ丁寧なデブで、殿間=川谷拓三は高校生に見えず、花子=マッハ文朱はコントメイクだし、永島敏行は台詞棒読み(岩鬼役の高品正弘はまあがんばっていたか)。物語も中学編(柔道)と高校編(野球)がごちゃ混ぜになっている上に野球に関してはチームを組んだところで映画が終わってしまうのでドカベンらが加入後の試合もなし。徳川家康監督役の原作者水島新司は活き活きしていたが、鈴木則文はあまりやる気がなかったのではないか。いやよくわからないが→『トラック野郎 度胸一番星』(鈴木則文。菅原文太、愛川欽也、片平なぎさ、夏樹陽子、八代亜紀、千葉真一。1977、東映)。シリーズの一作として楽しく見たが、この作品独自の感想はないかな。二日経ったら思い出せない→新宿に出てヨドバシカメラで買物ののち、夜はO形とO形甥っ子とお嫁さんとで高円寺ちんとんしゃんおよび鳥渡。楽しく呑んだがあまり食べなかったのでけっこう酔った。タクシーで帰宅。
5月10日(日) 日中宿酔いで横臥→午後遅く起き出して、まず『女番長ブルース 牝蜂の逆襲』(鈴木則文。池玲子、杉本美樹、賀川雪絵、渡辺やよい、流健二郎、一ノ瀬謙、山城新伍、安部徹、天知茂、小松方正。1971、東映)。感想は特にないかな。「もうカーセックスの時代じゃない。これからはバイクセックスだ!」には笑った→『日本女侠伝 侠客芸者』(山下耕作。藤純子、桜町弘子、正司花江、藤山寛美、金子信雄、遠藤辰雄、高倉健、若山富三郎。1969、東映)。金子信雄に五合は優に入る盃で酒を呑まされたあと、千鳥足で座敷を出たと思ったらいきなり『田原坂』を踊る藤純子が、ものすごくきれいで艶っぽくて、感動で泣く。終盤の、高倉健の出入りと藤純子の連獅子(赤頭のひとり獅子)を交互に映す演出は意図が不明だったが(間の取り方などもなにを考えてそうしているのかまったくわからなかった)、全体に藤純子の魅力が炸裂していた。このシリーズは全然見たことがなかったので、二作目以降も楽しみだな→『藤純子引退記念映画 関東緋桜一家』(マキノ雅弘。藤純子、水島道太郎、藤山寛美、遠藤辰雄、高倉健、鶴田浩二、若山富三郎、菅原文太、嵐寛寿郎、名和宏、片岡千恵蔵、金子信雄、木暮実千代、南田洋子。1972、東映)。こちらはスターが出過ぎでいささか未整理の感あり。ただし、最後に藤純子が物語の中の役柄と“引退”とをかけたように「それではみなさん、お世話になりました」と挨拶するところにはしびれた→『ニューヨーク 一攫千金』(原題『Harry and Walter Go to New York』、監督:マーク・ライデル。ジェームズ・カーン、エリオット・グールド、マイケル・ケイン、ダイアン・キートン、チャールズ・ダーニング、ヴァル・エイヴァリー、デニス・デューガン、レスリー・アン・ウォーレン。1976、米Columbia Pictures)。ジェームズ・カーンとエリオット・グールドの間抜けな芸人っぷりが可笑しい。あとダイアン・キートンの、自分の言葉にどんどん興奮していくという人物設定が可愛らしくやはり可笑しくてよい。ハッピーエンドになるはずがないのにハッピーエンドに説得力があるようなところもよかった→『SOSタイタニック/忘れえぬ夜』(原題『A Night to Remember』、監督:ロイ・ウォード・ベイカー。ケネス・モア、ローレンス・ナイスミス、ロナルド・アレン。1958、英The Rank Organisation)。大型客船が流氷に衝突し沈没する、という単純な話の中に、人間の反応や行動や心の持ち様の様々な形を鮮やかに描き出しているなと思った。船が沈む中淡々と演奏を続ける楽団員の描写に、自分たちの役割を果たそうとする人間の微笑ましい悲壮さを感じた→朝方5時過ぎ就寝。

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