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2017年12月31日

12月まとめ(21〜31日)

12月21日(木) 朝7時半起床、バスマティ米重湯(舞茸出汁)→老父と昼食および買物付き添い。本日ははま寿司、生協、ホームピックであった→帰宅時家の周辺が道路工事で封鎖されており右往左往したが、結局いつもの道から入れたようだ(通行止め地点のかなり手前から封鎖していた)→夕方、年越し蕎麦代支払いがてらしらかめで軽く一杯と出かけたが、蕎麦品切れとのことで店が閉まっていて憮然。いろいろ買物して帰宅→呑んで食べて『極道vs不良番長』(山下耕作。若山富三郎、長谷川弘、友金敏雄、小林勝彦、関山耕司、広瀬義宣、志賀勝、大木実、梅宮辰夫、山城新伍、安岡力也、美浦わか、嵐誠、橘麻紀、渡瀬恒彦、森田日記、内田朝雄、名和宏、川谷拓三、ジュディ・オング、。1974、東映)見て就寝。『全極連ブルース』最高。音楽は全体にかっこいい(八木正生)。若山富三郎が暴走族のことやチャリティーショウのことをいちいち「ボーコーゾク」「チャチャリショー」と間違えるのが可笑しい。全体的にものすごい適当に作った感じだが、それと映画の面白さとは無関係ということがよくわかる。改造屋台軍団と暴走族の戦いからの若山富三郎のムエタイも可笑し過ぎる。『男どアホウ甲子園』みたいな縁ある入院患者への輸血劇や、とうとつなジュディ・オングの歌唱が素敵(『若親分 兇状旅』での都はるみの使い方とは違う)。ステージでの歌唱のアンデス/日本民謡/ファンク調の編曲もかっこいい。しかしなんだろう、この全体を貫く可笑しさ微笑ましさは→夜10時頃就寝。
12月22日(金) 朝7時起床、白湯、梅干し→飲酒しながら『山の音』(原作:川端康成、監督:成瀬巳喜男。上原謙、杉葉子、山村聡、原節子、長岡輝子、中北千枝子、斎藤史子、十朱久雄、丹阿弥谷津子、角梨枝子、金子信雄。1954、東宝)。瑣末なことだが、原節子の猫の鳴き真似が可愛い。話の主要点がいくつかあって、どこに最も着目すべきかわからない、というのが感想。その点いつの間にか自然と着地させられ泣かされる小津映画との違いか。原作を読んでないのでなんともいえない→午睡→風呂→夕方下北沢にて、ダー、Y本M理嬢と酒宴。二軒めで三好野初訪問したが、これが最後になるだろう。
12月23日(土) 宿酔いで終日横臥→うどんや粥など作ってやり過ごす。夜のライブ見物(ムリウイでのリンキー&オーヘン紅白)は諦めた→夜風呂→ジャズのスタンダードを少し勉強してから(選曲しただけ)午前3時就寝。
12月24日(日) 朝8時起床、白湯、梅干し→『色ごと師春団治』(原作:長谷川幸延、監督:マキノ雅弘。南田洋子、林家染丸、田中春男、人見きよし、天王寺虎之助、藤山寛美、長門裕之、浅茅しのぶ、茶川一郎、丘さとみ、藤純子、神戸瓢介、山城新伍、高橋漣、汐路章、平参平、遠藤辰雄、内田朝雄、藤山直子。1965、東映)。南田洋子と藤純子の清らかさが見事。藤山寛美のなんとも言えない責任感を0.1%くらい含んだ無責任な表情や芝居の凄さは言うまでもない。終幕の藤山寛美と長門裕之のとつぜんの幽霊コントが可笑しい→昼、年越し蕎麦の代金支払いがてらしらかめで一杯。今日はおばちゃんもいらした→いったん帰宅ののち歩いて用賀に出てたまプラーザへ。風来蕎というS田おすすめの蕎麦屋で、S田御母堂も交えて宴。S田の再就職が決まったとのことで、そのお祝いも兼ねて。酒肴はなかなかだったが、一時間半と時限が区切られているのと、店員のこなれてなさが少し落ち着かなかったかな。でもよい時間だった。御母堂も、途中少しお疲れのご様子だったが、いろいろ召し上がられて楽しそうだった。よかった→電車とタクシーで平和に帰宅→少し風邪気味というか、上あごと鼻の裏の間くらいが痛んだので風邪の兆候かと思い、早めに就寝→夜中に起きて録画消化してまた就寝。
12月25日(月) 朝9時過ぎ起床→鶏笹身粥を改造したカレーリゾットに葱の青い部分を大量に、あと炒り卵を混ぜ込んで朝食。鼻の裏の痛みは少しよくなった→東京特許サウンズで課題曲となった『Live Cream Volume II』をYoutubeで見つけたのでダウンロード→負け代スキャン→風邪対策でラッサム製作。香菜はないし風邪対策なので、おろし生姜とともに葱一本分刻んで入れる→『歌行燈』(原作:泉鏡花、監督:衣笠貞之助。柳永二郎、倉田マユミ、町田博子、角梨枝子、山本富士子、荒木忍、市川雷蔵、信欣三、竹里光子、中田勉、八木沢敏、入江洋佑、上田吉二郎、賀原夏子、小野道子、見明凡太朗、浦辺粂子、佐野浅夫、花布辰男。1960、大映)。田舎天狗の鼻をへし折る市川雷蔵が鮮やかだったが、それだけにあとの展開がぱっとしなかったように思う。その辺をどう見るかで感想は変わってくるのだろう。でも終幕の、山本富士子が柳永二郎と信欣三の前で玉の段を舞う場面にとつぜん漂うぴりっとした緊張感はたまらない。そう来るのかとわかれば、何度も見たくなってくる→午睡→風呂→夜10時頃就寝。
12月26日(火) 鼻が苦しくて深夜起床。『必殺仕留人』『前略おふくろ様II』見て一杯やって朝方就寝→朝10時起床→『生きている画像』(原作:八田尚之、監督:千葉泰樹。大河内伝次郎、笠智衆、江川宇礼雄、杉寛、藤田進、河村黎吉、清川虹子、花井蘭子、鳥羽陽之助、古川緑波、田中春男、清川荘司、。1948、東宝)。妻が菊正宗というのが可笑しい。画家の大河内伝次郎、弟子の笠智衆、笠智衆のモデルの花井蘭子、寿司屋の河村黎吉など、気持ちのよい人物像が多数。瓢人先生の出来た人柄に不平を持つ弟子がいるのも人間臭くて面白い→午後表参道にて散髪。本日は一杯いただく。今までよりも短めに刈ってもらったのがよい感じであった→信越そばで休憩→赤坂見附経由新宿で買物と思ったが面倒になり南阿佐ヶ谷直行→本日のお目当てのヤンタルの場所と阿佐ヶ谷駅からの道のり確認→阿佐ヶ谷駅でT後、O形と待ち合わせ、予習した道を辿ってヤンタルへ。開店前でちょいと待ったがすぐに入店、マトンとポークのブトゥワ、モモに舌鼓を打ちつつ、ビールが進む。T後のリクエストでインド風のサグチキンを頼んだがこれは普通にうまく、最後にお目当てのキナマスープをもらったらこれが大当たり。店は小汚いが、次はダルバット目当てでまた近々行きたい→パール商店街の喫茶店で休憩→SOUL玉TOKYOにて高岡大祐の新バンド、Dead Man's Liquor見物。New New Oreansとのことで、どこがNewなのかがまずは興味だったが、それは二曲めか三曲めかで自分なりになんとなくわかった。ニュー・オリンズは容れ物であると同時に血肉であり、その容れ物と血肉にニュー・オリンズその場では恐らく注入されないなにかが注入され醸成されていく。その様がNewなのだと思い、個人的な体験としてはニュー・オリンズ音楽に興味を持って表面的にひと渡り聴いたあとに出会ったダーティ・ダズン・ブラス・バンドを聴いたときの驚きに似ていたようにも思う。柔らかいのに強烈なビート、ぶん殴られるほど力がこもっているのに繊細なホーン。踊っても踊んなくてもどっちでもいいよ、と優しいのか突き放されているのかわからない感じも心地よい。よいものを聴いた。

01 Black and Crazy Blues
02 Hey Mama
03 Funky AECO
04 Flowers

05 Grand Open
06 Rising Sun
07 F Gumbo Mix
08 Rumble Dance

enc Selenium(南米スリナムの音楽)

→風邪が悪化して来たので、ご挨拶して早々に帰宅→帰宅後即就寝。
12月27日(水) 終日風邪で横臥→録画整理。かなりの大掃除に→その後失念。
12月28日(木) 朝9時起床。今日も粥→『健さん』(日比遊一。高倉健、チュー・リン、マーティン・スコセッシ、ポール・シュレイダー、澤島忠、川本三郎、ジョン・ウー、佐々木隆之、老川祥一、立木義浩、山下義明、八名信夫、遠藤努、今津勝幸、降旗康男、西村泰治、中野良子、梅宮辰夫、石山希哲、石山英代、阿部丈之、阿部真子、山田洋次、マイケル・ダグラス、ヤン・デ・ボン、森敏子、関根忠郎、ユ・オソン。2016、レスペ)。高倉健の笑いを誘う芝居というのも重要な研究課題であると思うわけだが、こういう映画ではなかなかそこまでは至らない→『生命の冠』(原作:山本有三、監督:内田吐夢。岡譲二、井染四郎、滝花久子、原節子、見明凡太郎。1936、日活)→午後ようやく風呂→風呂上がりに一杯→『ならず者』原作:佐々木武観、監督:青柳信雄。三船敏郎、太刀川洋一、藤原釜足、清川虹子、千秋実、沢村いき雄、小杉義男、瀬良明、大村千吉、丘寵児、岡田茉莉子、志村喬、白川由美。1956、東宝)。『生命の冠』もこちらも、正しさ、心の美しさを考えさせられる。今はここまで単純にその問題を問うことはできないだろうから(商業作品では)、その意味では貴重だと思う→夜10時就寝→深夜二度起床し粥。一度めの起床時にハードディスクレコーダーの整理を始め、ついに中身を空にする。
12月29日(金) 朝9時起床。今日も粥→『シャーク・プリズン 鮫地獄女囚大脱獄』(原題『SHARKANSAS:Women's Prison Massacre』、監督:ジム・ウィノースキー。、トレイシー・ローズ、コーレイ・ランディス、ジョン・アーチャー・ラングレン、ジョン・コラハン、セラフィン・ファルコン、スカイ・マクドナルド、クリスティーヌ・ングイェン、エイミー・ホルト、タビサ・マリー、シンディ・ルカス、ドミニク・スウェイン、クリス・ド・クリストファー、オスカー・デローザ。2015、米Syfy)。バカ映画ながら物語も登場人物もサメの動きもすべてありきたりで、笑える部分がほとんどなかった。これは残念、見終わってすぐ消去→風邪少しぶり返した模様なれど、階段の大掃除は片付ける。二月堂修二会のお松明の燃えかすも、久々にきちんとした格好にしてみた→買物に行くO形に、壊れたiPhoneを託す→O形、ソフトバンク店員の対応に腹を立てて帰ってくる。悪いことをした。ソフトバンクはもともといつか契約解除しようと思っていたので、これを機にきちんと調べて一番損のない方法で離れることにする→ビール呑んで午睡→『任侠中仙道』(松田定次。薄田研二、原健策、大川橋蔵、千原しのぶ、黒川弥太郎、若山富三郎、片岡千恵蔵、里見浩太朗、大川恵子、中村錦之助、市川右太衛門、花柳小菊、大川橋蔵、丘さとみ、吉田義夫、月形龍之介、山形勲、大河内傳次郎、大友柳太朗、進藤英太郎、原健策、喜多川千鶴、東千代之介、中村賀津雄、香川良介。1960、東映)。忠治次郎長対決の場の「上州生まれの大盗人、長岡の忠治ってのは、てめえか!?」「駿州清水の明き盲、次郎長ってなてめえかい」の会話にしびれる。終幕の忠治次郎長別れの場面が感動的。このシリーズは意外に派手さを感じさせず、話の作りもやや複雑なので、オールスターキャストの映画にしてはぱっと興奮を覚えることが少ないのだが、じっくり見ると滋味にあふれている→『天使のくれた時間』二度めを見て就寝。夜10時頃。
12月30日(土) 夜中汗をかいて起きつつまた寝て、朝10時起床。十条への酒買い出しは諦める→『バスルーム 裸の2日間』(原題『Madrid,1987』、監督:デヴィッド・トルエバ。ホセ・サクリスタン、マリア・バルベルデ、レモン・ホンセーレ。2011、西Breaking Glass Pictures)。風呂場に閉じ込められている間を、セックスするしないも含めてまったくの即興で演じさせる試みがあれば面白いなと思った。バカ映画と思って見てたので深いところまで理解しなかったが、なかなかの佳作ではないかと思う→iPhone機種変更について、MNPを利用しようとソフトバンクに電話してみるが、契約更新月の関係であと二週間ほど待ったほうが得との由。それで面倒くさくなって、番号変わってもいいやとSIMフリー版をAppleに注文。適当な格安キャリア(多分J:COM)を利用することにし、申し込み手続き等→夕方から飲酒開始。ただしビール中瓶一本と御酒二杯のみ→『銭形平次』(原作;野村胡堂、監督:山内鉄也。大川橋蔵、小池朝雄、三島ゆり子、遠藤辰雄、大辻伺郎、大友柳太朗、河野秋武、水野久美、川谷拓三、福本清三、沢村宗之助、小畠絹子、鈴村由美、汐路章、舟木一夫、名和宏、原健策。1967、東映) 真上・真下からのアングルが特徴的なのかな? カメラの使い方がこの当時にしては斬新だったかもしれないが、前段の平次が岡っ引きになるところまでのくだりはおざなりだった気がする。でも殺人者集団が現れてからの展開は見応えがあった。小池朝雄がいつも通り凄みのある悪役ながら優しいいい男なのが面白い→レコード大賞のピンク・レディーに心撃ち抜かれる→風呂→温まったところで就寝。夜11時。
12月31日(日) 朝9時起床→鶏ガラ出汁製作。今年は風味付けににんにく薄切りなども投入してみたら、少し違う味わいになった。あとで調整したらどうなるかな→『ビキニ・カー・ウォッシュ』(原題『All American Bikini Car Wash』、監督:ニムロッド・ザルマノウィッツ。ジャック・カリソン、ミンディ・ロビンソン、J・R・リッチャーソン、アシュレイ・パーク、ジェイソン・ロックハート、カイラ・コリンズ、ドラ・ペレリ、スカーレッド・レッド、ライアン・ゴールド、トム・マクラーレン、ヘス・センタッツォ、ブレンダン・ネイゲル、タリア・ロンシャン、エマ・レイン。2015、米Meridien Films)。意外にさわやかな青春映画だったが、特に感想なし。消去→昼過ぎ途中で灯油買いつつ老父を迎えに行き、午後二時過ぎから我が家で酒宴。刺身、酢〆、天ぷら、年越しそば。私は風邪の所為で途中一時間ほど横臥→夕方6時半頃タクシー呼び、老父無事帰宅→年忘れ日本のうたや紅白歌合戦を眺めつつ、酒宴の途中で届いたiPhoneの設定作業。旧機種のSIMを挿したらそのまま使えたので、ひとまず問題は解決。あとは格安SIMへの乗り換えのみ→日付変わって少しの間呑み、午前3時頃就寝。

2017年12月20日

12月まとめ(11〜20日)

12月11日(月) 朝10時半起床、白湯。ようやく午前中起床に戻ったか→『薄桜記』(原作:五味康祐、監督:森一生。勝新太郎、市川雷蔵、寺島雄作、葛木香一、須賀不二夫、光岡龍三郎、荒木忍、浅野寿々子、香川良介、北原義郎、伊達三郎、浜田雄史、千葉敏郎、伊沢一郎、嵐三右衛門、真城千都世、加茂良子、三田登喜子、清水元。1959、大映) 本筋とはあまり関係ないが、生類憐れみの令に関する侍たちの反応はバカみたいだなあと思った。勝新太郎、市川雷蔵共に、特筆すべきなにかは読み取れなかったな→DU仕事少し。メモまとめ→ビール込みで昼食→『ゾンビスクール』(原題『Cooties』、監督:ジョナサン・ミロ/カリー・マーニオン。サニー・メイ・アリスン、イライジャ・ウッド、ケイト・フラネリー、ホルヘ・ガルシア、レイン・ウィルソン、イアン・ブレナン、ジャック・マクブレイヤー、アリスン・ピル、ナシム・ペドラッド、レイ・ワンネル、クーパー・ロス、アルマーニ・ジャクソン、マーク・クリストファー・ローレンス、マット・ジョーンズ、レベッカ・マーシャル、モーガン・リリー、ピーター・ウォン。2014、米Lionsgate Premiere)。さらりとしたバカ映画→午睡→晩飯製作。鮭をカレーにしてみたが、ココナッツファインが多過ぎたか、カレー感が少なかったので、ガラムマサラ小さじ2入れてごまかす→風呂→晩飯後、久し振りに夜眠くなり、午前1時頃就寝。
12月12日(火) 午前4時起床。結局夜中眠れないのは変わらず→『吾輩は猫である』(原作:夏目漱石、監督:市川崑。仲代達矢、伊丹十三、ティム(オス4歳)、波野久里子、上原ゆかり、岡本信人、篠ヒロコ、島田陽子、黒(オス12歳)、ミーコ(メス1歳)、樋浦勉、春川ますみ、岡田茉莉子、緑魔子、三波伸介、神山繁、井上れい子、篠田三郎、前田武彦、辻萬長、蟹江敬三、左とん平、岡田英次、遠藤征慈、海野かつを、猫のナレーション:小倉一郎。1975、東宝)。苦沙弥/迷亭/寒月、鼻子/富子/二絃琴の師匠/俥屋のお内儀、それぞれの会話の調子が味わいがあって面白い。猫の一人称でないのもよい。役者の顔ぶれ云々ではなくて、脚本と演出の観点から、ものすごく贅沢な映画だなと思う。原作が『猫』だからと言って、今はこういう無意味に可笑しい映画は撮れないだろう→『四十七人の刺客』(原作:池宮彰一郎、監督:市川崑。井川比佐志、高倉健、中井貴一、尾藤イサオ、黒木瞳、森繁久彌、山本學、神山繁、岩城滉一、石倉三郎、宇崎竜童、松村達雄、石坂浩二、橋爪淳、浅丘ルリ子、尾上丑之助、今井雅之、小林稔侍、宮沢りえ、佐藤B作、板東英二、西村晃、石橋蓮司、清水美砂、古手川祐子、中村敦夫。1994、東宝)。映画誕生100年記念作品。高倉健の精悍で実直で見るからに信頼できそうな大石内蔵助は、違和感がないわけではないが、今までの大石内蔵助像と違って新味があって面白い。浅丘ルリ子のりくは異次元的で違和感あり過ぎて可笑しいが。映像はきれいだし、情報戦のくだりは面白いのだが、途中までゆったりし過ぎていてかったるかったかな。この映画で見る忠臣蔵の顛末は、大石内蔵助と赤穂浪士たちの妄執によるものに見えてくるが、もしそうだとしても、妄執が生まれざるを得なかった状況(それを生んだ将軍家)こそもっときちんと考察されるべきなのだろうなと思う。従来の忠臣蔵が好きな人には、失敗作と映るかもしれない→午睡→夕方まず新橋へ出て、玉木屋で画伯へのお歳暮選び。自宅分のあみ、葉唐辛子、はぜも購入→ぶらぶらしたり珈琲飲んで時間潰してから一年ぶりに吉澤にて柳家喬太郎の会。呑み始めは席の都合でO形やA星さんご一行とは違う席になったが、隣り合わせた初対面の女性が私の盃にすき焼きの割下を注ごうとしたので笑った(御酒が入ってるものと思い込んだらしい)→いい気持ちになったところで柳家喬太郎登場。北の若旦那を懐柔するには、やはり若旦那なんだから幇間を送り込んで「いよっ、ミサイル撃っちゃうの、そりゃ粋じゃないねえ」とかなんとかやればいいというマクラで笑わせられてからの『文七元結』をじっくりと40分。端折るところの塩梅も心地よく、年末にふさわしいよい心持ちにさせてもらった→すき焼きをお腹いっぱい食べてお開き。幸せである。中居のお姐さん方は、賄いですき焼きを食べているわけではないと初めて知った→昨年知り合ったライターのS影さんにA星さんご一行をご紹介し、お茶でもということになったのでその辺のこじんまりしたホテルのレストランで珈琲だけいただく。なんだかよい感じにバカ話に花が咲いた→日比谷から平和に電車で帰宅→家に着くとお向かいのKら木さんがゴミを出していたので手伝いう。Kつ木さんが越されたあと鉢植えなどを処分するというので、明日明るくなったら拝見しに伺うことになった→帰宅後金宮酎ハイを三杯呑んでから、午前3時頃就寝。
12月13日(水) 朝9時半頃起床、白湯→ちんとんしゃんN子女将より歌舞伎の切符いただくことになる。来週月曜日の『瞼の母』と夢枕獏作『楊貴妃』。久々の玉三郎→ふと思いつきトゥールダール入りのチキンコンソメスープを製作→Kら木さんが「まだかしら」と呼びに来たので、O形起こしてKつ木さんの庭を拝見しに出る。サボテン各種四鉢と、雪かき用のスコップをいただくことにする。あとKら木さんの庭から南天の実のついた枝をいただく→風呂→夕方魚真で秋山商店のかつぶし大袋受け取ってから新大久保。スパイス類の補充に訪れたわけだが、今回は今まで利用したことのないTHE JANNAT HALAL FOODにトライしてみる。最初大袋1kgのスパイスしか見当たらなかったが、「ハーフサイズ?」と片言英語で尋ねてみたらすぐに約半量400gのものを出してくれた。応対は親切。価格も安い→続いてこれまたお初のソルティカージャガルで軽く食事。駅から近いモモよりも、より“海外旅行に来た”感が強い店構えで、スクティもモモも日本では味わえない味わいだった(ここは日本だが)。店の人も親切。ここはいいな。また来よう→山手線で渋谷、渋谷からバスで三軒茶屋→猛烈に眠くなりドトールでしばし仮眠→stage P.F.にてセッション遊び。初対面のテナーサックスの先輩(若林さんとおっしゃる)と何度かご一緒したうりゃさん交えて『酒とバラの日々』など演奏。ほんの少しだが4ビートに近づいた気がする。楽しかった→タクシーで帰宅→ちょいと興奮していたようで、帰宅後もまた呑みながら『御家人斬九郎』など→午前3時頃就寝。
12月14日(木) 朝8時半起床、白湯→ふと思い付いてお粥をチキンビリヤニ風に作ってみる。ニンジン入り鶏粥を作りつつ、ホールスパイス(カルダモン、クローブ、クミンシード、シナモン、ローレル)と玉葱とニンニク生姜とパウダースパイス(コリアンダー、ターメリック、パプリカ、チリ)を炒めたのを混ぜただけだが、成功(スパイスはもっと大量に入れてもよかったかも)。目玉焼き乗せて半熟の黄身を溶かし混ぜながら食べるのもよかった。少量で食欲満足するのもよい→DU原稿明日が締切だが(そして締切前に原稿提出すると言ってしまっていたが)、仕事進まず、眠くなったので午睡→4時間も寝てしまった→深夜なんとか了。文字数は本文ぴったり、欄外のリストも各項目まったく同じ文字数に設えた。内容は上出来と思うが果たして→ちょいと呑んだら腹一杯になってしまい、適当なところで切り上げて就寝。午前3時頃。
12月15日(金) 朝7時半起床、白湯、ラ・フランス→本日のプログラムなど適当にでっち上げ→『男はつらいよ 寅次郎かもめ歌』(原作・監督:山田洋次。下絛正巳、前田吟、倍賞千恵子、三崎千恵子、吉田義夫、太宰久雄、佐藤蛾次郎、渥美清、杉山とく子、林家珍平、笠智衆、中村はやと、関敬六、あき竹城、伊藤蘭、米倉斉加年、松村達雄、梅津栄、村田雄浩、光石研、田中美佐(田中美佐子)、園佳也子、。1980、松竹)。伊藤蘭の田舎娘っぷりが可愛い。前作でシリーズに復帰した松村達雄が本作にも出演(定時制高校の教師役)。若い光石研や田中美佐子も出演。さすがに毎月二本見てると飽きを覚えるが、本作は終幕のあき竹城に持ってかれた感じ。なんだか泣かされた→風呂→Facebookに本日で仕事納めとの旨投稿したら、B電子より嫌がらせの?仕事が来たので、10分で書いて提出→夕方バスにて三軒茶屋。長崎の皿うどんで腹ごしらえ→B電子主催のライブ忘年会をstage P.Fにて。いつものPFセッションと東京ハイボールズ。あとは『夜桜お七』と『春先小紅』。最後の二曲は覚え切れてなかったが(身体が着いて行かなかった)、まあ楽しく遊んだ→カラオケで二次会。『Smoke On The Water』を歌って撃沈→タクシーで帰宅。そういえば宴会中にI崎からFacebookのメッセージで詩が送られて来て、なにかと思ったら脊椎炎で入院したとの由。
12月16日(土) 朝8時頃起床、白湯→I崎の病状について、奥方に問い合わせる→午後神保町に出て、新世界菜館で中華風カレー(排骨乗せ)。安心できる、ある意味面白みのない味で、量はかなりのもの。嫌いではないが、あの量だと躊躇するな。夜はご飯ものも半量で頼めるらしい→あまりにお腹いっぱいになり、山の上ホテルでお手洗いを借りる→御茶ノ水エスパス・ビブリオにて、エスパス・ビブリオ/喜劇映画研究会主催の「喜劇映画のビタミンPART6〜音が語る無声映画〜」を見物。弁士は坂本頼光、劇判は級友の坂本真理。坂本頼光の活弁が映画の諸所に散りばめられた可笑しさを増幅させ、坂本真理の劇伴演奏が情感の演出にも情景説明にも彩りを添えていた。この顔ぶれで、今回の作品や他の作品をまた堪能したいと思う。今回の上映作品は下記のとおり。

『優雅な水遊び』Graceful Bather
1924年アメリカ
監督・出演不明
パテ・ベビー作品、提供:おもちゃ映画ミュージアム
※ニュース映画風の体裁を取りながら、最後に字幕でオチがつくのが面白い。笑うのと同時に、考えようによっては怖さも感じさせる。

『デブ嬢と海辺の恋人たち』Miss Fatty’s Seaside Lovers
1915年アメリカ
製作:マック・セネット、監督・主演:ロスコー・アーバックル、出演:ジョー・ボルドー、エドガー・ケネディ、ハロルド・ロイド
キーストン・フィルム・カンパニー=ミニチュアール作品、提供:喜劇映画研究会
※ロスコー・アーバックルが“女優”として挑む怪作。デブ嬢の身も蓋もない暴力が可笑しい。若きハロルド・ロイドが出演していて、出番は多いが、なるほど印象は薄い。

『殲滅飛行船』The Airship Destroyer
1909年イギリス
製作:ロバート・ウィリアム・ポール、監督:ウォルター・R・ブース、原作:ジュール・ベルヌ、出演不明
チャールズ・アーバン・トレーディング・カンパニー作品、提供:喜劇映画研究会
※二度目。坂本頼光の活弁で見ると、以前はシリアスな戦争ものという頭で観た所為か気付かなかった可笑しさや間抜けなところに気付かされた。

『播州皿屋敷』
1929年
監督:賀古残夢、出演:松井荘輔、清水林之輔、片岡紅三郎、筑紫かず子
賀古プロダクション作品、提供:おもちゃ映画ミュージアム
※芝居がほぼ歌舞伎と同じ所作なのと、播州皿屋敷の話が超特急短時間で展開されるのが、なんだか笑いを誘う。

『石川五右衛門の法事』
1930年
監督:斎藤寅次郎、出演:渡辺篤、横尾泥海男、青木富夫、坂本武、香取千代子
松竹キネマ作品、提供:坂本頼光
※これは傑作。石川五右衛門が子連れというのも訳が分からないが、訳が分からないなりに子供(青木富夫)の使い方が絶妙。ただいるだけの即身仏とか、法事を命じる石川五右衛門とか、法事の最中に仏壇から飛び出す新郎新婦とか、意味不明な可笑しさがちりばめられていた。

『固唾を呑んで』Hold Your Breath
1924年アメリカ
製作:アル・クリスティ、監督:スコット・シドニー、主演:ドロシー・デボア、ウォルター・ハイアーズ、プリシラ・ボナー、ジェイムズ・ハリスン、トゥリー・マーシャル、バッド・ファイン、ヴィクター・ロッドマン、エディ・ベイカー、マックス・デヴィッドソン
クリスティ・フィルム・カンパニー=ユニバーサル作品
※ドロシー・デボアのアクションがすごい。笑いの演出が素晴らしいので、最初は冷や冷やハラハラドキドキの連続ながらその辺の感覚はほとんど忘れて(ときどき思い出しながら)楽しんだ。ドロシー・デボアは美人だし歌もうまい(元々は歌手)そうだが、コメディエンヌとしての才覚も豊かだと思う。結婚を機に引退してしまったのが残念。

→神田連雀町まであるいて竹むらで土産の揚げまんじゅう購入→丸ノ内線で新高円寺→ちんとんしゃんにて、歌舞伎の切符いただきがてら一杯。お礼に揚げまんじゅう渡す→サラハウスでバスマティ米とマスタードシード購入→中野のA澤さん宅で宴会続いているというので缶ビール土産にちょいと顔を出す。短い滞在のような気もするが、終電逃すまでいたようだ(記憶薄し)。T巳さんにF式、あと英国人少女のエマちゃんがいて、めちゃくちゃな英語まじり日本語だったがとても楽しく歓談した。エマちゃんは若くて可愛らしくて考え方がしっかりしていて素晴らしい→タクシーで帰宅。時間不明。
12月17日(日) 朝10時半起床、カップヌードル、白湯→I崎入院の件、画伯とS田に連絡→ちんとんしゃんのお客と女将のご厚意で明日歌舞伎座に『瞼の母』を見物に行くことになったので、長谷川伸全集を引っ張り出して予習→B電子原稿直し→風呂→なんだか呑んでる間に眠くなったので就寝。夜10時半頃。
12月18日(月) 朝7時起床、焼き蜜柑、白湯→O形サイト更新(日記)→B電子原稿直し→画伯より玉木屋のお返しに大阪の神宗の佃煮届く→『26世紀少年』原題『Idiocracy』、監督:マイク・ジャッジ。パトリック・フィシュラー、ダーレン・ハント、ライアン・ランスデル、メリッサ・スイート、ウェス・デイヴィス、ルーク・ウィルソン、マイケル・マカファーティ、マヤ・ルドルフ、スカーフェイス、ダックス・シェパード、ジャスティン・ロング、ブレンダン・ヒル、デイヴィド・ハーマン、アンソニー・シトリック・カンポス、サラ・ルー、ダニー・コフラン、テリー・クルーズ、トーマス・ヘイデン・チャーチ、デレク・サウザーズ、メリッサ・ダウン、リディア・ポルト、アンドリュー・ウィルソン、グレッグ・ピッツ。2006、米20th Century Fox)。バカ映画だが、自分以外がみんなバカであるという状況の薄ら怖さも伝わってくる。ちょっとした場面ではあるが、タイムパラドックスについてに独りよがりの議論は可笑しかった。タイムマシンのオチも笑った→『ゾンビ・ガール』原題『Burying the Ex』、監督:ジョー・ダンテ。アントン・イェルチン、アシュリー・グリーン、オリバー・クーパー、アレクサンドラ・ダダリオ。2014、米Image Entertainment)。笑いの量は多くはないが、ずっとそよそよと可笑しい感じが続くのがよい。見終わったあとに何も残らない感じもまたよし→夕方日比谷まで出て東銀座までぶらぶら歩いてとてもひさしぶりにナイルレストラン。「定番ふたつ?」というナイルさんのご推奨をひらりと躱してメニューをもらい、ムルギーランチはひとつにして野菜プラオ、チャナマサラ(ダールと言ったらこちらを奨めるのでこれは受け入れた)、玉葱と生姜のアチャール。チャナマサラは自分でも作るが、味の深みがぜんぜん違った。大胆に混ざったピーマンの所為もあるだろうが、まだまだ精進しなければ→ものすごい満腹感を抱えながらしばらく歌舞伎座周辺をぶらぶらして腹ごなし→これまたとてもひさしぶりの歌舞伎見物。中車/玉三郎で『瞼の母』と『楊貴妃』。『瞼の母』は、中車忠太郎の人柄をどう捉えていいかつかみかねているうちに終わってしまった。絵になる場面はいくつもあったのだけれども、物語の主人公として他の登場人物と鮮やかに違うなにかが、ぱっと感じられなかったというか。次に忠太郎を演るときにどうなっているか、楽しみではある。『楊貴妃』は、ただただ玉三郎の美しさに感動。夢に出て来そうだ。音楽も素晴らしかった→四季のおでんに寄ってSげちゃんにご挨拶しつつ一杯やって、平和に電車で帰宅→『御家人斬九郎』最終回を見ながら一杯飲むも、途中で眠くなり深夜1時半頃就寝。
12月19日(火) 朝6時半起床、白湯→『御家人斬九郎』最終回を頭から。比べるのも変だが、昨夜の『瞼の母』よりも感動を覚えた→B電子の追加原稿に着手→昼前了→S田就職決まったとの由。めでたい→午睡五時間も→賄い当番。ダールと鶏笹身粥製作→夜1時就寝。
12月20日(水) 朝6時起床、白湯、梅干し→『座頭市血笑旅』(原作:子母沢寛、監督:三隅研次。勝新太郎、石黒達也、藤山浩二、橋本力、北城寿太郎、千石泰三、越川一、沖時男、川口のぶ、南部彰三、近江輝子、原田清子、杉山昌三九、高千穂ひづる、玉置一恵、堀北幸夫、黒木英男、毛利郁子、伊達三郎、天王寺虎之助、愛原光一、金子信雄、加藤嘉、。1964、大映)。TVドラマ版でもほぼ同じ話があったが、どのシリーズの何話だっただろうか。高千穂ひづるがほどよい色香と貫禄を漂わせていていいなと思ったが、調べたらまだ32歳であった。赤ん坊の寝顔を見て巾着切りをやめようと心を決める場面はなんだか感動したな。座頭市の着物に火が着いたままの殺陣の場面がすごい迫力だったが、金子信雄にはもう少し活躍してほしかった。でも東映作品ではないからいいか。『座頭市物語』の第14話『赤ン坊喧嘩旅』(1976年)はこれを下敷きにしたのかな→老父と昼食および買物付き添いに出ようと思ったら、クルマのバッテリーが上がっていた(ヘッドライトスイッチの不具合の所為と思われる)。老父との約束は明日に変更してもらい、JAFが到着する間にランドローバー三鷹に電話するもバッテリーの在庫なし。次の車検からの移管先の富士自動車工業には在庫あるそうなのでそちらに向かうことにし、JAFにエンジンをかけてもらってすぐに出発。世田谷通りのNHK技研前の交差点をうっかり見逃したが、引き返したあとは調べた通りの道筋で無事到着。クルマを預けて近くで昼飯をと思ったがビッグボーイなるドライブインしかなかったので仕方なくそこでセルフサービスのカレーライス。食べ終えて工場に戻っていろいろ話をしていたら、なんとランドローバー三鷹に車検に出したときにこの工場に回されて来たことがあるという。ランドローバー三鷹は忙しかったのかメカニックが不足していたのか。どうりでローバー・ミニの取り扱いをやめて他に移管することにしたわけだ。しかし紹介されたもうひとつの工場に行ってたらこの話はわからなかったわけで、来年早々車検に出す予定だったし、なんだか絶妙な邂逅であった。工場の人もよさそうだった→食料と灯油買って帰宅→鰯の下準備(二尾をフィッシュフライ、一尾をたたき)→風呂→晩飯作って喰らって呑んで就寝。夜0時頃。

2017年12月10日

12月まとめ(1〜10日)

12月1日(金) 朝8時起床、白湯、梅干し。DUより「映画を6本見て、男女共同参画について1500字の原稿を書く」仕事のご用命あり。謹んでお受けする→昼過ぎ北千住へ。金継研究会に顔を出す。作業はないが、今年は最後になりそうなのでご挨拶と朝日軒がてら→と思ったが、駅から直接向かってみると朝日軒休み。いったん金継アトリエに寄ってみると、最近またどうも老夫婦の調子が悪そうとの由。再訪を誓って本日は久々に美富士で呑む→乾物屋で買物して平和に電車で帰宅→駅前のTSUTAYAでDU仕事用の映画のディスク探したら全部揃った。改めて会員登録してすべて借りて帰る→我が家の横丁の入口に当たる沓木さんが老人ホームに越されたそう(私の不在中にご挨拶に見えられたとの由)。我が家が越して来たときにすでに横丁の重鎮だった方だけに寂しい→午睡→晩の仕度→『マイ・インターン』(原題『THE INTERN』、監督:ナンシー・マイヤーズ。ロバート・デ・ニーロ、アン・ハサウェイ、クリスティーナ・シュラー、レネ・ルッソ、ジョジョ・クシュナー、アンダーズ・ホルム。2015、米Warner Bros. Pictures)。葛藤の描写もあるがまったく強烈ではないので、ただデ・ニーロ扮する老紳士の有能ぶりと若い人たちの善人ぶりが気持ちよいだけの作品。それで物足りないかと言えばそうでもなかった→『天使のくれた時間』(原題『The Family Man』、監督:ブレット・ラトナー。ニコラス・ケイジ、ティア・レオーニ、アンバー・ヴァレッタ、ルース・ウィリアムスン、ジョン・F・オドノヒュー、マリー・ベス・ハート、ソール・ラビネク、ジョセフ・ソマー、ダニエル・ホイットナー、ドン・チードル、フランシーヌ・ヨーク、マッケンジー・ヴェガ、ハーヴ・プレスネル、ジェレミー・ピヴン、リサ・ソーンヒル、トム・マクゴワン、ニナ・バリー。2000、米Universal Pictures)。テア・レオーニの地味だが素朴な可愛らしさが好ましい。子役のマッケンジー・ヴェガも素晴しい。ニコラス・ケイジの送ってきた人生と、テア・レオーニの送って来た人生のどちらが本当かを考えても面白い。終盤にカート・ヴォネガットJrの『猫のゆりかご』(Cat's Cradle)のペーパーバックがニコラス・ケイジの若い頃の持ち物として映される→朝方就寝。
12月2日(土) 昼過ぎ起床→朝まで呑んでた所為だろう、なんとなくだるくて夕方までまた寝る→賄い当番→風呂→『イースター・パレード』(原題『Easter Parade』、監督:チャールズ・ウォルターズ。フレッド・アステア、ジェニー・ルゴン、アン・ミラー、ピーター・ローフォード、クリントン・サンドバーグ、ジュディ・ガーランド。1948、米MGM)。オープニングのアステアの踊りとジュディ・ガーランドの可愛らしさ。もうそれだけ→『天使のくれた時間』復習。→『マダム・イン・ニューヨーク』(英題『ENGLISH VINGLISH』、監督:ガウリ・シンディー。シィリデヴィ、スラバ・デシュパンデ、アディル・フセイン、ナキヴァ・コティア、シヴァンシュ・コティア、アミターブ・バッチャン、スジャーター・クマール、ネール・ソディ、プリヤ・アナンド、ロッサ・ネイサン、メーディ・ネブー、コリー・ヒブス、ルース・アギラー。スメート・ヴャス、ダミアン・トンプソン、マリア・ロマーノ。2012、印Eros International)。すっかりアメリカナイズされたインドの都市部で古風に生きる主人公がなんとも可愛らしい。挿入歌の歌詞が説明的なのや、英語学校の仲間で映画を見に行くのが『雨の朝巴里に死す』なのが可笑しい。「自分を助ける最良の人は自分。だからこそ対等な気持ちが蘇る」という主人公のスピーチに感動→『幸せのちから』(原題『The Pursuit of Happyness』、監督:ガブリエレ・ムッチーノ。ウィル・スミス、ジェイデン・クリストファー・サイア・スミス、サンディ・ニュートン、ブライアン・ホウ、タカヨ・フィッシャー、マーク・クリストファー・ローレンス、ジェイムズ・カレン、ダン・カステラネタ、カート・フュラー、ドメニク・ボーヴ、。2006、米Columbia Pictures)。ウィル・スミスの地に足の着いた人っぷりに感心・感動。そしてよく走る。実話をもとにしたとのことだが、映画として見るとその“実話”をなぞった程度の作りで、物語に厚みがなかったように思った→午前9時半就寝。
12月3日(日) 午後3時半起床→賄い当番→『アドバンスト・スタイル そのファッションが、人生』(原題『Advanced Style』原案:アリ・セス・コーエン『Advanced Style ニューヨークで見つけた上級者のおしゃれスナップ』、監督:リナ・プライオプライト。アリ・セス・コーエン、アイリス・アプフェル、サイモン・ドゥーナン、ディタ・フォン・ティース、ジポラ・サラモン、ジョイス・カルパティ、リン・デル・コーエン、デボラ・ラポポート、イロナ・ロイス・スミスキン、ジャッキー・タジャー・ムルドック、ゼルダ・カプラン。2014、米ALBATROS)→『デザート・フラワー』(原題『Desert Flower』、原作:ワリス・ディリー『砂漠の女ディリー』、監督:シェリー・ホーマン。ソラヤ・オマール・セゴ、リヤ・ケベデ、サリー・ホーキンス、メーラ・シアル、クレイグ・パーキンソン、ティモシー・スポール、アンソニー・マッキー、マハムド・モハムド・イグー、ダヘール・オブシエ・アオウルド、モハムド・アブディ・ダラー、マルディラ・セイド・ジャマ、ファルドウーザ・ムッサ・イグー、ジュリエット・スティーヴンソン、アナスターシャ・ヒル、サファ・イドリス・ヌーア。2009、独墺仏The Match Factory)。ソマリア(の遊牧民?)の風習やロンドンでの偽装結婚のくだりは複雑な気持ちになるが、人の心の美しさに感動を覚えた。特にオーディションに落ち続けているマリリンが、大きなショーを射止めたワリスに高価な時計をもらうとき、素直に受け入れるところなど、素直に泣いた→深夜就寝。
12月4日(月) 朝10時起床、白湯、梅干し→昼の行動不詳→夕方すずらん通り中心に買物。いつもの米屋で米と正月の餅を注文→復活した夢亀ラーメンで早い晩。あいかわらずうまくてなにより→帰宅後遅い午睡→深夜目覚めて朝まで映画と飲酒→まずは『アドバンスト・スタイル』と『デザート・フラワー』を復習→『そして父になる』(是枝裕和。二宮慶多、福山雅治、尾野真千子、木野花、國村隼、吉田羊、小倉一郎、大河内浩、リリー・フランキー、真木よう子、樹木希林、黄升火偏に玄、滝沢美結、押場大和、田中哲司、中村ゆり、ピエール瀧、高橋和也、夏八木勲、風吹ジュン、井浦新。2013、ギャガ)。別に福山雅治とリリー・フランキーでいけないというわけではないが、もう少し普通の感じの(というか普通の感じを演じることができる)人たちではダメなのだろうか、というのが第一印象。でもリリー・フランキーと真木よう子の下品な感じの夫婦はじわじわと見事だった。説明を極力排しているのに状況や気持ちを鮮やかに表現している(でもさり気なく補完している)ところには感心した。福山雅治は私にはどうしても気持ち悪いのだが、それでもいい映画であった→『クレイマー、クレイマー』(原題『Kramer vs. Kramer』、原作:エイヴリー・コーマン、監督:ロバート・ベントン。メリル・ストリープ、ジャスティン・ヘンリー、ダスティン・ホフマン、ジョージ・コー、ジェイン・アレクサンダー、シェルビー・ブランマー、ジョベス・ウィリアムス、ハワード・ダフ、ジャック・ラメイジ。1979、米Columbia Pictures)。メリル・ストリープの静かに硬化している感じが伝わってくるのが怖い(でも最終盤のやり取りを見るとそんなに悪者ではなかった。むしろ善人)。夫婦、親子、家族というテーマにさらに法廷劇の要素も加わっているのが、厚みを感じさせられた→これでDU分の取材鑑賞は了。原稿の方針もだいたいまとまった→TVドラマの録画をいくつか見ているうちに『前略おふくろ様2』を見ながら寝てしまい、朝10時頃寝床で寝直し。
12月5日(火) 夕方5時起床→今朝寝る前にDU原稿の方向性がまとまったので連絡。即OKの返事→晩飯製作(煮豆とサラダ)→風呂→『監獄のお姫様』、菅野美穂のはじけっぷりがよい感じと思う。すべての仕事を見ているわけではないのでなんとも言えないが、こないだの朝ドラの“大女優が一度地べたに降りて来た”芝居の物足りなさと比べると、新境地という風にも思えたが、果たして→『ある殺し屋の鍵』(原作:藤原審爾『消される男』、監督:森一生。市川雷蔵、佐藤友美、金内吉男、西村晃、山形勲、中谷一郎、内田朝雄、伊東光一。1967、大映)。市川雷蔵の殺し屋は、殺し方や脅し方、倒し方が折り目正しいのがよい。佐藤友美のきれいで大柄で大味でB級な感じもたまらん→明朝の朝食の仕度して午前4時頃就寝。
12月6日(水) 朝8時半起床、白湯、梅干し→老父と昼食および買物付き添い。三鷹のJマートが店を閉じるというので、下駄箱の上に乗せたいという棚を物色に行った。棚というか収納ボックスのようなもので希望サイズのものは見つかったが、使い勝手は果たして。そしてさすがにレジがえらく混んでいた→老父送り届け、生協で買物して帰宅→DU原稿草稿に着手→晩飯製作。ひじき煮、蒟蒻ピリ辛、ぶり照り焼き、いずれも醤油みりん酒ごま油での味付けなので、微妙なグラデーションを目論んだが、蒟蒻ピリ辛は醤油が薄過ぎて唐辛子が勝ち気味だった。ぶり照り焼きはもう少し弱火でじっくりと、でもよかったかな→『男はつらいよ 寅次郎ハイビスカスの花』(原作・監督:山田洋次。太宰久雄、佐藤蛾次郎、渥美清、倍賞千恵子、前田吟、光石研、一氏ゆかり、下絛正巳、三崎千恵子、浅丘ルリ子、中村はやと、笠智衆、伊舎堂千恵子、伊舎堂正子、江藤潤、金城富美江、間好子、新垣すずこ。1980、松竹)→『笑点特大号』見ている最中にうたた寝。O形は本格的に就寝→立ち直って『笑点』見直し、『暗闇仕留人』『御家人斬九郎5』→明日の朝食に鶏粥と思いつき準備→DU原稿用に『マダム・イン・ニューヨーク』復習→就寝時間不明。
12月7日(木) 午後3時起床、白湯→夕方用賀経由宮前平。まずはひさびさに一寸棒で一杯。かけそば初めて頼んでみたがうまかった→東ハイ練習。『You've Really Got A Hold On Me』はブレイク箇所にリズムのガイド入れた参考音源を作ることにした。備忘→鉄ノ四で楽しく呑んでお開き。七輪の火を入れたポートレートがなんだか可笑しかった→平和に電車とタクシーで帰宅→風呂→調子に乗ってまた呑み続けながら、『ずべ公番長 ざんげの値打ちもない』(山口和彦。大信田礼子、片山由美子、賀川雪絵、橘ますみ、集三枝子、市地洋子、伴淳三郎、佐藤晟也、永山一夫、タコ八郎、左とん平、南利明、北原ミレイ、滝俊介、金子信雄、渡瀬恒彦、笠置シヅ子、ばあさん、中谷一郎、東八郎。1971、東映)。冒頭、教育映画の上映という触れ込みでいきなり『網走番外地』がかかるのが可笑しい(笠置シヅ子のラーメン屋にも高倉健のポスターが貼ってある)。ゴーゴーキャバレーのゴーゴーガールの衣装と踊りもよい。一応やくざ映画の範疇に入る作品だとは思うが、全体になんだか可愛らしさを感じた。伴淳のカミソリの鉄がカッコいい。伴淳と大信田礼子と片山由美子おでん屋台の場面も、そのあとの悲劇があるからだろうが最高であった。殺陣の場面の音楽でシンバルが鳴ったと思ったらキャバレーのステージのドラムセットの前だったという演出も笑った→朝方就寝。
12月8日(金) 昼前にいったん起きるが、お腹に胸焼け?のような感じの不快感があり、全体にくたびれた感じもあったので、終日横臥とする→夜起きたら鶏粥が作ってあってありがたし→そのまま朝まで、『悪名市場』(原作:今東光、監督:森一生。勝新太郎、藤原礼子、曽我廼家五郎八、田中春男、花澤徳衛、芦屋雁之助、芦屋小雁、瑳峨三智子、白木みのる、松居茂美、茶川一郎、永田靖、藤田まこと。1963、大映)。これまでの作品とくらべて派手さには欠ける気がしたが、朝吉と清次の偽物(芦屋雁之助、芦屋小雁)がずっと泳がされているという設定が面白い。朝吉に説教されたときの瑳峨三智子の顔の変化(腹を立てつつも朝吉に惚れたときの)も印象的。芦屋雁之助が偽物であることがばれて糾弾されるところはちょいとつらい(そのあとにすぐ本物の朝吉がカッコよく登場して河内音頭を歌うので救いがあるが)。最後の出入りの場面で瑳峨三智子が発破をかけるところが景気がよい→『若親分 兇状旅』(森一生。市川雷蔵、石黒三郎、加藤嘉、垂水悟郎、葉山葉子、藤巻潤、島田竜三、渡辺文雄、永田靖、江波杏子、橘公子、仲村隆、都はるみ、南条新太郎、平泉征。1967、大映)。主題歌は藤巻潤の歌唱。タイトルは書き文字ではなくて写真植字。その辺はこの作品からなのか、覚えてたら一応確認しておきたい。すでに売れっ子だった都はるみが歌のうまい少女の役で少しだけ出てきて『涙の連絡船』など作品にそぐわないような歌を歌ったり、ちょっと芸能的仕込みが鼻につくようになった気もした(あんなところに不要な山場を持ってこられると見ているほうの調子が狂う)。南条武が警察に出頭する終盤で流れる藤巻潤の挿入歌「南条武よどこへ行く」もなんだか可笑しい。全体を通じての推理もののような味わいもこれまでないものだが、これは物語の推進力に寄与していてなかなかよかった。
12月9日(土) 深夜お粥製作→朝方灯油買いに出る。ついでにクルマのガソリンも入れる→『教授のおかしな殺人妄想』(原題『Irrational Man』、監督:ウディ・アレン。ホアキン・フェニックス、エマ・ストーン、ベスティ・エイデム、イーサン・フィリップス、ジェイミー・ブラックリー、ポーラ・プラム、パーカー・ポジー、ロバート・ペトコフ、ソフィア・フォン・ハッセルベルク、スーザン・プルファー、トム・ケンプ、ケイト・マクゴニグル。2015、米Sony Pictures Classics)。最初はただの気鬱な大学教授を淡々と描いているように見えた。噂話に関する考察を描いた映画にも思える。人は信じたいことを信じる、のような。主人公の頭がいいんだか悪いんだかわからない間抜けなところは、新味ではないが可笑しい。そして真実は明白なのに、変な理屈で右往左往する様の描き方が、怖さと可笑しさが同居していて面白い。若者(学生)が現実的で大人(教師)が非現実的な考えに囚われているところも可笑しい。その辺りがとても楽しめたが、結末も含めて、全体的に鮮やかさに欠けた印象はあった→ダール製作→ゴーヤのアチャール製作→『子連れじゃダメかしら』(原題『Blended』、監督:フランク・コラチ。ドリュー・バリモア、ローレン・ラプカス、ブラクストン・ベッカム、カイル・レッド・シルバースタイン、アダム・サンドラー、ウェンディ・マクレンドン・コヴェイ、シャキル・オニール、ベラ・ソーン、ジョエル・マクヘイル、エマ・ファーマン、アリヴィア・アリン・リンド、テリー・クルーズ、アブドゥレイ・ンゴム、ケヴィン・ニーロン、ジェシカ・ロウ、ザキ・ヘンリ、デイル・ステイン。2014、米Warner Bros. Pictures)。日本未公開らしいがこれは傑作。相性の合わないふたりとそれぞれの家族が作り出していく小さい笑いが積み重なっていくのがよい。険悪さと笑いと心が通じ合っていく様の塩梅も絶妙。全体を通じてバカ映画だけれど最後は意外に感動的だった→午睡→5時間も寝て夜9時半起床→『座頭市あばれ凧』(原作:子母沢寛、監督:池広一夫。勝新太郎、江田島隆、水原浩一、竹谷俊彦、左卜全、久保菜穂子、五味龍太郎、玉置一恵、春日清、三角八郎、中村豊、南条新太郎、渚まゆみ、香川良介、近江輝子、遠藤辰雄、杉田康、毛利郁子。1964、大映) 蠅の視点から映画が始まるのが面白い。あとは最後の殺陣の場面の特に蝋燭を使ったところの鮮やかさ以外では、久保菜穂子が絵から抜け出たようにきれいとか、遠藤辰雄の悪役の役作りは今回も今までにない感じでいつもみごとだなとか、そんなところが印象に残った。遠藤辰雄に利権を持たせようとする代官が出て来なかったのが、ちょいと厚みに欠けたか→『レディ・チャタレー』(原題『Lady Chatterley』、原作:D・H・ロレンス『チャタレー夫人の恋人 第2稿(Lady Chatterley et l'homme des bois)』、監督:パスカル・フェラン。マリナ・ハンズ、イポリット・ジラルド、ジャン=ルイ・クロック、クリステル・エス、エレーヌ・フィリエール、エレーヌ・アレクサンドリディス、ニノン・ブレトゥシェール、。2006、白仏Ad Vitam Distribution)。マリナ・ハンズの硬質で生活の暗さを背負った感じから滲み出る邪気のない可愛らしさと劣情を誘う雰囲気がなんとも言われずよい。次第にはつらつとしてくるところなども。この人の魅力がなければ2時間半は耐えられないかもしれない。あとは森の映像がきれいだとか、森番っていい仕事だなあとか、貴族はよく昼寝するなあとか、そういう印象。衣装は抑制の効いたデザインながらよい生地で丁寧に仕立てたのが伝わってくるようで素晴しい。話の進みはかなりのろいが、それが濃密な空気を生む効果になっているのかなとも思った→この数日何時頃映画見てたのか定かでないが、確認する術がないのでそのままにする。
12月10日(日) 『明治・大正・昭和 猟奇女犯罪史』(石井輝男。吉田輝雄、中村律子、藤江リカ、藤木孝、葵三津子、石山健二郎/阿部定、若杉英二、賀川雪絵、沢彰謙、牧淳子、加藤嘉、上田吉二郎/金森あさみ、由利徹、大泉滉、三笠れい子/小池朝雄、木山佳、松井みか、司れい子、田島千鶴、片山由美子/由美てる子、土方巽、林真一郎、蓑和田良太、林彰太郎、土橋勇。1969、東映)。監察医務院執刀医が(恐らく強姦された)自分の妻の検死をして、それがきっかけで猟奇事件の真相を追い始めるという仕掛けは、要らなかったんじゃないかなと思った。解説と再現映像だけでよかったような。生きている阿部定の映像が見られるのは貴重だし、小池朝雄の小平義雄は変態の目と語りの芝居に迫力があってよかった→『残酷・異常・虐待物語 元禄女系図』(石井輝男。土方巽、吉田輝雄、橘ますみ、木山佳、山本豊三、カルーセル麻紀、上田吉二郎/葵三津子、若狭伸、石浜朗、沢彰謙、ジム・M・ヒューズ/小池朝雄、賀川雪絵、尾花ミキ、阿井美千子、田中美智。1969、東映)。『おちせの巻』の変態性欲描写は好む範囲だし、『おみつの巻』の小池朝雄と音楽には爆笑させられるが、全体にエログロ描写は今となっては特に感想なし。あまり驚きも興奮も笑いもしないな→『戦後秘話 宝石略奪』(原作:菅原通済『昭和秘録ダイヤモンド大蒙古の行方』、監督:中島貞夫。片岡千恵蔵、小松方正、菅原文太、松井康子、橘ますみ、高城淳一、小池朝雄、菅原通済、室田日出男、八代万智子、戸浦六宏、若山富三郎、賀川雪絵、丹波哲郎、八名信夫。1970、東映)。音楽:富田勳。菅原文太が売春婦を救うことを目的としている設定は、売春防止法制定に尽力した原作者自身を投影してみたものか(と思って見てたら、最後に菅原文太が菅原通済にその役目を託していた)。それかあらぬか菅原通済ご本人が大活躍。原作者だからとはいえ、そんなに活躍させてどうすると思う。ひと通り見ての印象としては、物語も脚本も、それほど練られていない印象を得た箇所が少なくなかった。あとナイトクラブの美術とか、昭和30年代の映画に比べてなんだか安っぽく貧乏臭い気がしたな。本作では小池朝雄の役作りはそれほど狂気を感じなかったが、若山富三郎の宗大人は印象深い。とはいえ、主要な役者それぞれが同じ物語世界の人たちのように見えない、世界観の統一に乏しいという点も感じた。片岡千恵蔵と若山富三郎が同じ世かの中で友人同士という間柄とはどうしても思えない。特に筋に関係ないとは思うが、走る菅原文太の足下を犬がちょろちょろする場面がふたつあった→午後1時半就寝→午睡のつもりが6時まで4時間半寝た→『笑点』の録画見てまた就寝→結局夜10時半まで、計8時間寝た→『人生フルーツ』(伏原健之。津端修一、津端英子、ナレーション:樹木希林。2016、東海テレビ)。自分が関わったニュータウンに住み、建築家として挫折を味わった部分を個人の力で再生させていこうという生き方に感銘を受けた。全体に優しい感触ながら、取材対象をきちんと厳しい視点で眺めているところもよい。低俗な感想だが、300坪もの土地なのにお屋敷に見えないところは(将来そういう機会があれば)見習いたいなと思った→『樹木希林の居酒屋ばぁば』 (伏原健之。津端英子、樹木希林、ナレーション:本仮屋ユイカ。2017、東海テレビ)ご本人が年齢の割に気持ちが若いのと、同じお年寄りとはいえ90近いご老人がお相手ということで、樹木希林が若者に見えるのが面白い。主役を活かすための演出もあるだろうが、それでもやはり樹木希林が前に出過ぎる印象はあった→朝方7時就寝。

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