« 2018年04月 | メイン | 2018年06月 »

2018年05月31日

5月まとめ(21〜31日)

5月21日(月) 朝10時起床、軽い宿酔い→終日特になにもせず。晩の支度はしたが、チャナダール作り野菜料理をふたつ(じゃがいもとニンジンのクミンバター炒めとオクラ/赤ピーマン/新玉葱のライタ)作ったのみ→風呂→宿酔い去りビール→TV版『旗本退屈男』見始めるも、江戸の中だけで町人たちと協力して小さい事件を解決する、少ししなびたなすびのような退屈男、であった→0時頃就寝。
5月22日(火) 深夜3時頃起床→ビール飲みながら 『不敵なる反抗』(マキノ雅弘。中村賀津雄、月丘千秋、故里やよい、沢村貞子、千秋実、安部徹、佐々木孝丸、藤井貢、岡田英次、峰博子、不忍郷子、志村喬。1958、東映)。志村喬が岡田英次に「俺が君を導いたように、今度は君が弟(中村賀津雄)を導く番だ」と言うところが最大のハイライトにしてこの映画の主題か。全体に地味な印象だが、この場面があるから全体に一本ピンとした筋が通ってるように感じさせる。それと、この映画での故里やよいのきれいなことったらない。最後には救われてもらいたかったが、この終わり方が彼女にとっての救いだったのかもしれない→朝7時半頃就寝→朝10時過ぎ起床→午後千歳船橋方面へ。新札への両替、八百屋で買い物、文房具屋でファイル購入など。八兆にて昼(冷やし春菊天蕎麦生卵乗せわさびなし)→日大アメフト選手の会見見る。立派だ。謝罪をきちんとするために顔を出して真実を語る、という目的を最後まで見失わなかったのも立派。自分の行いの正否を峻別できなくなっているすべての大人は彼の記者会見を見て反省すべきだろう→午睡。最中に近所で火事があった模様→晩の支度して風呂サボって飲酒に突入→モノマネ番組見ながら文句言いつつ、主に酒でお腹いっぱいになり、〆に辿り着かず。まあそれもよい→腹ごなしにギター弾き始めたら止まらず。自分で編曲した『Mother Nature's Son』と『You've Really Got A Hold On Me』のリードギターはなんとなく弾けるようになった。エレキギターはただアンプと繋げるだけで楽しい→午前2時過ぎ就寝。
5月23日(水) 朝8時半起床、白湯→老父付き添い。深水庵、サミット、クリーニング屋、薬屋。眞哉の就職祝いようやく渡す→午睡と思ったがビール飲みながら『デンジャラス・ビューティ』(原題『Miss Congeniality』、監督:ドナルド・ペトリー。サンドラ・ブロック。ガブリエル・フォルス、ベンジャミン・ブラット、ケン・トーマス、ジョン・ディレスタ、アーニー・ハドソン、キャンディス・バーゲン、スティーブ・モンロー、マイケル・ケイン、ヘザー・バーンズ、ウィルヘルム・シャットナー。2000、米Warner Bros.)。冒頭で描かれる、若い女性FBI捜査官(サンドラ・ブロック)の荒んだ独居生活がなんだかとても愛おしい。その荒れたサンドラ・ブロック(笑うと鼻が鳴る)をきれいにすることを委ねられたマイケル・ケインの優美な感じも可笑しい。そんなにスケールが大きいわけではないが、最後のミス・アメリカ発表の場面などコメディとしては一級品と思った。エンドロールの音楽がカッコよかったが、BTという人がリミックスしたトム・ジョーンズの『She's A Lady』だった。詳しく見てないが、ありもの音源が多かったようだけれども、場面に合わせた選曲もよい→夕方雨が降ってきたし、なんだか疲れも出て来たので、PF失敬することにして午睡→起床して飲みながら『ビルとテッドの地獄旅行』(原題『Bill & Ted's Bogus Journey』、監督:ピーター・ヒューイット。ジョス・オークランド、ジョージ・カーリン、ハル・ロンドンSr、ロバート・ノーブル、ジム・マーティン、エレーニ・ケラコス、アレックス・ウィンター、キアヌ・リーヴス、アネット・アズカイ、サラ・トリガー、パム・グリア、ハル・ロンドンJr、チェルシー・ロス、エイミー・ストッチ、ウィリアム・サドラー、ブレンダン・ライアン、ウィリアム・ソーン、タジ・マハール、ジョン・エリン、エド・ゲイル、アーチュロ・ジル、トム・アラード、マイケル・チェンバース、ブルーノ・ファルコン。1991、米MGM)。思い付いたバカなことを片っ端から放り込んだ、という趣。一作めも見なければだし、噂の三作めにも期待→ギター練習して、午前2時頃就寝。
5月24日(木) 朝8時半起床、白湯→ギター練習→午後千歳船橋方面に買い物。ついでに八兆で昼→帰宅して風呂→ケララチキンとポークロースト製作。酒はビール一本だけにして、早々に就寝。夜11時頃。
5月25日(金) 午前3時半起床→昔のバンド仲間に第一子誕生との由。めでたい→『水戸黄門 天下の大騒動』(深田金之助。国一太郎、大河内傳次郎、山城新伍、品川隆二、星十郎、藤田佳子、近衛十四郎、里見浩太朗、笑福亭福郎、霧島八千代、堺駿二、高松錦之助、中村竜三郎、和崎隆太郎、花園ひろみ、永井三津子、朝風みどり、水木淳子、富久井一朗、五里兵太郎、国一太郎、坂東好太郎、立原博、藤代佳子、加藤博司、立松晃、三原有美子、阿部九洲男、。1960、第二東映)。呑気ですっとぼけた開幕がよい。助さん格さんはもともとそれぞれがどういう性格なのかは知らないが、品川隆二と山城新伍で山城新伍のほうが真面目というのも面白い。品川隆二の軽妙さ(というか軽薄さか)もよいし、黄門がおむすびをほおばりながら立ち回りをするなども可笑しい。白鷹城新年の宴に設えられた舞台から黄門一行が登場するのや、最後にまたニセモノ(影武者)が出てくると本物が逃げ出すという演出にも笑った→朝5時半頃就寝→朝10時半起床→F式氏よりたぬきやのお誘いがあったので、まずは小田急線で登戸に出て、多摩川沿いにぶらぶら歩く。茶屋?の太田屋(やはりもう廃業か?)の前の道はすぐに工事のため通行止めになったので、いったん土手に上がって世田谷通りを横断。どこかの学校のグラウンドの間の細い道を河原のほうに下りてみたら、藪の中に吸い込まれ、そのまましばらく歩いてみる。道はどんどん草深くなり、一軒だけ人が棲んでいるようなテントがあった。そういえば草深い道を自転車で走る男も見かけた。歩いている道からさらに獣道のような道が分かれて藪の中に続いていたりして、なんとなく罠でも仕掛けられているような恐怖を感じたので、適当なところで“獣道”に分け入り土手に上がる。またしばらく土手の上を歩き、二ヶ領上河原堰堤の向かいにあるセブンイレブンでビールを買って、再び少し河原寄りの道(さっきのような藪の中ではなく見晴らしはいい)を歩いてビール飲みながらたぬきやを目指す→予定の午後3時少し前にたぬきや到着。開店とF式氏、Isshee氏を待ちながら川面を眺める→3時の開店と同時に集合し入店。ビール大瓶から始め、焼き鳥盛り合わせとモツ煮込みを肴に酎ハイを一杯か二杯飲んだところで川風が気持ちよくてうとうと。30分ほど船を漕いでいたようだが目覚めてからも酎ハイ一本やりで、結局四、五杯は飲んだだろうか。焼酎は多分金宮よりよいものではなかったと思うが、〆の焼きそばまでなんだかうまく、気持ちのよい時間を過ごせた。開店から閉店までの長っ尻であった。気がつくと犬に取り囲まれていて、飼い主たちが犬の散歩の途中の休憩に寄ったに決まっているのだが、なぜか「犬も一日のペット業を終えてここに飲みにきたのかな」などと考えた→店のおばちゃんに挨拶して店を出たのは覚えているが、その後の道程は不明。平和に電車乗り継いで帰宅した模様。帰宅後即就寝。
5月26日(土) 朝9時半起床、軽い宿酔い→昼頃浅草に出て、花家で昼のおむすび購入(お稲荷さんはやめてしまったそうだ)。木馬亭に向かい、福岡詩二主催の「おかしな音楽空間」を見物。司会も含め頭三組(道化とパントマイムのクラウンジュカ、パントマイムの栗原一とくりっくりーず、太神楽曲芸の仙若)は音楽が主な芸ではなかったが、それぞれ楽しめた。続いて本日のお目当のへんてこりんは、客席との間に無理に関係性を作ることがなく、それでいていい感じで受けていた。篠笛のこと、和太鼓の河乃裕季と和太鼓飛翔は、笑いを含む芸ではなかったが、美しくまた迫力のあるよい音楽を聴かせてくれた。中入り後はオオタスセリ、山口ともと畳み掛ける顔付で、トリはもちろん福岡詩二。福岡詩二が山口ともにグラスハープを贈呈する一幕もあり、かなり時間が押したようで、福岡詩二の芸は“壊れるストラディバリウス”と“カーネギーホールで使われた弓”だけであったが、ほのぼのしているのかぼやきなのかよくわからない芸風がとても可笑しい。最後はこの会の主題歌?を出演者それぞれがそれぞれに芸風で歌唱/演奏して幕。よい会だった→へんてこりんのおふたりにご挨拶しつつ、CDなど購入しておいとま→入山煎餅で煎餅購入し、飯田屋でどぜうで一杯→やげん堀(今回は新仲見世の本店)に寄って、念願の唐辛子抜きを調合してもらい(麻の実増量)、唐辛子は一味として焼きじゃないほうをいただく。これで香り中心に使ったり、辛味を自分で調節したりできるようになった→久々に一代によりビール一杯だけいただく。女将も元気そうでなにより。先日訪れたというKを心の底から(半分くらいは勘違いで)心配している様子が可笑しくも微笑ましく、そしてじんとさせられる→最後に梅園で豆かん買って平和に電車で帰宅→うっかり安ギター落札(ヤフオク!にて、Playtechのストラトキャスタータイプ)。落札価格は2100円→『再会』を半分くらい見て就寝。午前4時頃。
5月27日(日) 朝10時半起床。すぐに朝食→たぬきや訪問の件、随筆風にまとめてみる(今のところ非公開)→『再会』(原作:久生十蘭、監督:木村恵吾。森雅之、久我美子、三津田健、清川玉枝、木村三津子、入江たか子、柳永二郎、小杉義男、上田吉二郎、三國連太郎、伊藤雄之助。1953、大映)。冒頭の演奏会の場面でのオーケストラの撮り方が、どことなく構成主義(ロシアン・アヴァンギャルド)を想起させる。そしてそこで登場する客席の久我美子の美しさと言ったらない。対する三國連太郎は最低の男の役所。いわゆるメロドラマだが、宇都宮駅の場面は感動的→シャワー→夕方下北沢にてサルサダンスレッスン。二ヶ月ぶりだったが、いきなりルエダの中に放り込まれる。言われた通りにやっていたら、最後にはなんだか形になった。忘れないようにしたい→パンニャで遅い昼→表参道に出て、ブルーノートのウエイティングバーで一杯→Knowerという若いバンドのセカンドセット。技術的に切れ味の鋭いバンドで、曲調は華のあったりポップだったりというより技術の高さや発想の妙味が際立った印象だが、恐らくリーダーであるドラマーの独特の可笑し味とボーカルの女性の可愛らしさもあって、次第に引き込まれる。とてもよい。そしてこういうバンドのブルーノートでのライブが満員になるというのは、東京だけの現象かもしれないが、喜ばしいことだと思う→ご一緒したT後が明日早いというのでどこにも寄らず平和に電車で帰宅→サルサのレッスンもあり身体は疲れていたが、なんとなくすぐに寝る気にならずぐずぐずしてから、夜0時前就寝。
5月28日(月) 朝10時半起床→午後富士自動車工業にてワイパー交換。先方がメッキワイパーと勘違いしていたが、標準の黒いやつだったので安く済んだ→帰宅後軽く飲酒→午睡→『パリで一緒に』(原題『Paris when in Sizzles』、原作:ジュリアン・デュヴィヴィエ、アンリ・ジャンソン。ノエル・カワード、ウィリアム・ホールデン、オードリー・ヘップバーン、グレゴワール・アスラン、トニー・カーティス。1963、米Paramount)。オードリー・ヘップバーン主演の中では地味な作品かもしれないが、見る度に名画と思う。ヌーベルバーグへの批評を(多分敢えて)浅薄にしているところや、劇中劇の(多分敢えての)出来の悪さが、映画をメタに描くことより一層の効果を与えていると思う→晩飯後すぐ寝ようと思ったが、思い直して風呂沸かして入浴→負け代スキャンと粗くゴミ取りだけして、午前3時頃就寝。
5月29日(火) 朝10時起床、白湯→負け代仕上げ→先日落札したプレイテックのギター届く。さっそくアンプにつないで弾いてみたが、ギターを持って下側のフレット端のひっかかりが気になるものの、その他特に私には問題なし。トレモロアームは半音ほどは下がるが、一曲の中で何回か使っても“チューニング崩壊”というほどではなかった。弦は変えるので、その際にフレットを磨けばまあ使えるのではないか。中は開けてないのでまだわからないが、商品説明通りではあったし、よい買い物だった→トレモロアームのバネを一本抜いて二本ハの字にして、あとオクターブ調整→夕方世田谷線で三軒茶屋。BANCHOにて東京ハイボールズのキチレコライブ打ち上げ。ギャラ五千円もらってうれしい。が全部飲んでしまう。新曲候補は予想通り全然絞り込めなかったので、Tしま君に丸投げ。あとリードギターの件やコーラスの件など提案する(あとでだいぶ酔っ払ってしまい覚えてないが、多分言ったと思う)。酒食は四人でシュラスコ五種類を二人前とフライドポテト、赤葡萄酒二本→Stage PFに移動して東京ハイボールズの先日のライブの再現とスタンダードなどで遊ぶ→最終的にだいぶ酔っ払って、歩いて帰宅。どう歩いたのか覚えてないが、途中豪徳寺の裏手で眠ってしまう(このときに帽子を忘れていった模様)。その後は事故もなく帰宅。帰宅後即就寝。
5月30日(水) 昼頃起床、宿酔い→フレット磨きなど届いたが、やはりバリ取りとナット交換もやってしまおうと思い、必要なものを注文して作業は延期。ギターの練習はした→風呂→午前1時過ぎ就寝。
5月31日(木) 朝6時半起床、白湯→O形サイト更新(絵日記)→花き市場掃除のアルバイトにつき、待ち合わせの葛西駅にて立ち食いそばで朝食。めんやという店だったが、春菊天がかなり大ぶりで揚げ立てなのかサクサク。薬味には胡麻が用意されていた。麺と出汁は特になし→掃除の仕事は午前中で完了。昼食後のLED切れとシステム稼働確認作業も30分くらいで完了。実働二時間弱。先に帰ってよいということなので、午後3時前においとま→西葛西駅まで歩いてみる。15〜20分ほど→TMVSフーズでバスマティ米購入。晩を西葛西のインド料理屋(今日はアムダスラビーに行こうと思っていた)で取るには早過ぎたので、おとなしく帰宅→経堂に着いたら小腹空いたのですし勝と思ったらまだ空いてなく、久々に松ちゃんを覗いたら定休日の模様、後藤醸造に寄ってピーナツで経堂エール二杯→Brova Accutronの修理完了し届く。問題なさそうだが向こうに送ったときの時計箱が帰ってこなかったので問い合わせたところ、入れ忘れたとのことで、送ってもらうことに。こういうやり取りの最中は不安を感じさせられることがしばしばあったが、最終的には満足→風呂と午睡→夜10時、O形と共にマチャコ先生をリップルにご案内。音楽と踊りの話をいろいろして楽しむ。話題はサルサ、昭和歌謡、河内音頭、江州音頭など→たっぷり飲んで帰宅。午前1時頃就寝。

2018年05月20日

5月まとめ(11〜20日)

5月11日(金) 朝10時起床、白湯→『Day Tripper』と『Sunshine Of Your Love』、それとパンクのマッシュアップというかリミックスというかを思いついたので、午後はその音源制作。一応完成→『鬼の棲む館』(原作:谷崎潤一郎、監督:三隅研次。高峰秀子、勝新太郎、新珠三千代、佐藤慶。1969、大映)。冒頭、勝新を巡るふたりの女の緊迫感のあるやり取りと、長刀を振り回す勝新が強烈に印象に残る。原作を読んでないのでなんとも言えないが、この映画を見る限り、谷崎潤一郎の変態ぶりをよく表しているのではなかろうかと思った。魔性という言葉ももはや安易な言葉に堕してしまった感はあるが、新珠三千代の魔性っぷりには引き込まれた→明日の句会の句をひねる。今回は16句できた→『Day Tripper』新アレンジやることになりそうなので、簡単に解説書く→風呂→関西旅行の京都分宿予約。結局京都に二泊、サンルートに取った→午前3時頃就寝。
5月12日(土) 朝9時半起床、白湯→ちょっと早めに出てちんとん句会。今回も一句に一票入っただけだった。でも票を狙うのはナンセンスなので、兼題に添って自然に出てきた句の中から自分が最もよいと思ったものを選ぶ、という方法でよいとは思う。もっとたくさん作ってみないと諸々わからない→先日訪れて気に入ったインド・ネパール料理屋の花菜で一杯。結局モモ、マトンチョイラ、アルゴビタレコでお腹いっぱいになり、〆のキネマライス(またはダルバートなど)に辿り着けず。次回は最初から飯にしてみよう→平和に電車で帰宅→遅い午睡→風呂→『座頭市果し状』(原作:子母沢寛、監督;安田公義。勝新太郎、野川由美子、待田京介、三木本賀代、志村喬、井上昭文、千波丈太郎、北城寿太郎、小松方正、土方弘、関八州見回り役、水原浩一、織田利枝、南部彰三。1968、大映)。TVシリーズと同じ主題歌『座頭市子守唄』が使われたのはこれが最初か(編曲は違う)。TV画面で眺めているとわからないが、終盤の座頭市が川に逃れたあとの船での探索の場面、そして養生の最中の市が曇天の下志村喬親子を助けに出て行く場面は、映画館の銀幕で見たらさぞ美しいのだろうなあと思った→午前3時頃就寝。
5月13日(日) 朝10時起床、白湯→Mよのバリ音楽発表会が羽根木公園であるというので行こうかなと思っていたが、雨の予報で延期。来週は行けないので残念→『座頭市果し状』復習→『アルコール夜通し転宅』(原題『A NIGHT OUT』、監督:チャールズ・チャップリン。ベン・ターピン、レオ・ホワイト、チャールズ・チャップリン、バド・ジェイミソン、エドナ・パーヴァイアンス。1915、米)。エッサネイに移籍後第二作。後期作品のようなペーソスやアイロニーがないのが爽やか。喜劇映画としては申し分ないと思う→その二本見たのと『笑点』など演芸番組見た以外は特に何もせず、昼寝したり晩のあともうとうとしたりで翌朝まで。
5月14日(月) 朝9時半起床、白湯→末廣亭、伊勢丹、錦松梅本店、新記、dressという計画を立てていたが、なんだか面倒臭くなったりお腹が張ってたりしてすべて断念→『民謡の旅 秋田おばこ』(渡辺邦男。美空ひばり、小川虎之助、山下洵一郎、谷幹一、中原ひとみ、小桜京子、光岡早苗、矢島由紀子、南廣、藤間紫、こまどり姉妹、明石潮、天草四郎。1963、東映)。美空ひばりが東北民謡を歌うだけの、まあどうでもいいような喜劇映画という印象を最初は得るが、谷幹一扮する高利貸しの美空ひばりに対するしつこさが全体の中でややアンバランスな感じ。美空ひばり歌う『さんさ恋時雨』の場面はとてもカッコいい。こまどり姉妹の用い方も、取り違いというのはあり勝ちではあるが面白い。最終的には満足させられた→『ひばり捕物帖 かんざし小判』(原作:瀬戸口寅雄、監督:沢島忠。堺駿二、杉狂児、星十郎、美空ひばり、山口勇、富久井一朗、中島栄子、円山栄子、乞食、東千代之介、尾上鯉之助、松風利栄子、里見浩太朗、北村曙美、薄田研二、阿部九洲男、沢村宗之助、花沢浩美、若水美子。1958、東映)。東千代之介は以前はもっと線の細い役者という印象だったが、この映画では大友柳太郎みたいな役回り。そういう役所になったのはいつからなのかな、と以前見たときにも思ったような気がする。酒場での軽い狼藉によって照明が変わって美空ひばりの歌の場面になるのがよい演出。ひばり七変化もこのシリーズの魅力だろうが、変身ぶりがちょいと地味な気もするけれども、でもひばりの啖呵切るところ(そしては河内山宗俊ばりの「馬鹿めぇ」)は気持ちよいし、芝居小屋での弁慶の芝居と捕物が入り混ざる終幕の演出もよい→『魚河岸の女石松』(工藤栄一。中原ひとみ、片岡昭子、愛川かおる、五十嵐藤江、今井俊二、田端義夫、岡本四郎、美空ひばり、山形勲、二階堂有希子、吉川満子、高倉健、大村文武、柳永二郎、河野秋武、十朱久雄、山本麟一、長島隆一、小林裕子、佐々木孝丸。1961、ニュー東映)。高倉健が美空ひばりとの組合せでは珍しく?やくざな感じ。美空ひばりは顔の肉付きもよく魚河岸の鉄火女らしい面構えで、週刊誌のグラビア掲載に選ばれるようなタマには見えないな。細かいところだが、ビート喫茶での喧嘩の場面で、喧嘩が終盤に差し掛かったところでみんながちらしを放り投げる、という演出がおかしい。魚河岸ものだから人情の描写はいろいろあるが、山形勲と吉川満子の芝居から醸し出される優しさには泣かされる(今この芝居ができる人はいるかな)→晩になってもお腹張ってるので、卵焼きとダールスープかけご飯だけ少量食べて就寝。0時頃。
5月15日(火) 朝9時半起床、白湯→『季節風の彼方に』(原作:佐藤鉄章、監督:関川秀雄。久我美子、永井智雄、高倉健、春丘典子、小沢栄太郎、沢村貞子、峰博子、木村功、東野英治郎、三島雅夫、中原ひとみ、近衛秀子、於島鈴子、永田靖、花澤徳衛。1958、東映)。北国の僻地の山村の暮らしをどれくらいきっちり描いているのか、それは私には知る由もないが、この人たちの仕事が後年の都市部に暮らす私にも無関係ではないということは覚えておかないといけないと思う(そして自分がいかに恵まれて生きてきたかを実感しなければならない)。東野英治郎と三島雅夫の封建的、前時代的、保守的、事なかれ主義的、自己保身的で物わかりの悪い校長と教頭の芝居は(見ていて嫌になってくるという意味で)見事。久我美子と木村功の学校の子供たちのことを思う誠実な心と、生徒たちとの交歓も美しく描かれていて感動する→『昭和おんな博徒』(原作:藤原審爾『昭和おんな仁義』、監督:加藤泰。秋山勝俊、江波杏子、松方弘樹、遠藤辰雄、水島道太郎、渡辺文雄、任田順好、山本麟一、志賀勝、川谷拓三、木谷邦臣、女屋実和子、汐路章、松平純子、天知茂、嵐寛寿郎。1972、東映)。遠藤辰雄が気のいい若衆役なのが珍しい。江波杏子、松方弘樹、渡辺文雄が醸し出す寒気のするような緊迫感に柔ない日差しのような雰囲気を与える役所もよい。彫徳=汐路章の「(刺青には)背負っている人間の心が正直に出るんだなあ」という台詞にはグッとくる。江波杏子が墨を入れた直後に松方弘樹とできてセックスを行うという展開はエロいなあ。渡辺文雄のバカっぷりもよい→『仁義の墓場』(原作:藤田五郎『関東やくざ者』『仁義の墓場』、監督:深作欣二。渡哲也、ハナ肇、今井健二、室田日出男、曽根晴美、梅宮辰夫、郷えい治、池玲子、山城新伍、多岐川裕美、安藤昇、成田三樹夫、田中邦衛。1975、東映)。この頃はまだ渡哲也も迫力あったんだなあという印象。暴力的人間の底知れない怖さの表現という点では、この辺りが頂点であり限界だったのだろうか。それはともかく、渡哲也扮する主人公は権謀術数などがまったくないので、その点では『仁義なき戦い』よりも物語としては酷薄な印象もあるが、その分単調でいささか退屈も覚えた。でもそこも含めて印象に残る映画ではある→夕方クルマで宮前平へ→ハイボールズの5/20向けリハーサル。舞台演出付き『Blackbird』バンド演奏と『Sunshine of your love』をベースにした『Day Tripper』を初めて演奏したが、まあなんとか形になった。あとはどれだけこなれるかだな。私はコーラスの音を見失うので要練習→鉄ノ四で軽く焼いてから帰宅。往復ともすんなり→風呂→ビール飲みながら『女囚701号さそり』(原作:篠原とおる、監督:伊藤俊也。渡辺文雄、根岸明美、梶芽衣子、渡辺やよい、室田日出男、三原葉子、横山リエ、夏八木勲、伊達三郎、扇ひろ子、片山由美子。1972、東映)。冒頭の梶芽衣子が脱走して逃げる場面だけで、もう釘付けになる。そして看守たちがみな狂っててバカなのも可笑しい。女囚たちも、なんていうか、みなファンキーである。君が代と日の丸の使い方も面白いし、舞台めいた美術や演出も印象的。往来で片乳出しての梶芽衣子と夏八木勲のスローモーションの立ち回り、三原葉子のド迫力(一瞬にしてメイクまで変わる)、梶芽衣子と女看守(片山由美子)の独房でのからみのねちっこさなど、当時封切りで見ていたらさぞかし驚いただろうと思う。梶芽衣子は本作では多少は喋るし(でもほとんど喋らない演出でそれがいい)、可愛らしく笑ったりもする→続いて『エノケンの吾妻錦繪 江戸っ子三太』(原作:山本嘉次郎、監督:岡田敬。榎本健一、二村定一、山懸直代、どんぐり坊や、柳田貞一、中村是好、宏川光子、中野かほる、如月寛多。1936、東宝)。エノケン歌唱の主題歌『江戸っ子三太』がとにかくカッコいい。うっかり元祖日本語ラップなどと言ってみたくなる。もう最初からずっと可笑しいが、終幕で悪徳田舎侍の中村是好が死ぬところは最高に可笑しい→途中で眠くなり、午前3時過ぎ就寝。
5月16日(水) 朝10時半起床、白湯→昨日の演奏の動画チェック→『江戸っ子三太』終いまで見る→ 『三匹の牝蜂』(鳥居元宏。夏純子、鈴木ヤスシ、林家こん平、大原麗子、市地洋子、左卜全、渡瀬恒彦、三島ゆり子、林真一郎、榊浩子、ピーター、小池朝雄、田子の浦親方、楠トシエ、金子信雄、工藤堅太郎、和田アキ子、藤村有弘、曽我町子、。1970、東映)。冒頭、万博会場が舞台。結構長尺なので、少なくとも私にとっては貴重な映像資料だ。大原麗子は大阪のスケバン役。この頃の不良の大は礼子は可愛いが、本作は特に品がなくてよい気がする(終盤での転びっぷりもよかったが、これはスタントかな?)。それ以外は、小池朝雄の格好よさは別にして(死に方が最高)、話の筋はよくある感じでまあどうでもいい映画のような気がするが(どうでもよいのも好きではある)、藤村有弘のフランス語が聞けたのはよかった。田子の浦のど素人芝居も面白くてよい。音楽は八木正生→『水戸黄門』(松田定次。大友柳太朗、杉狂児、伊東亮英、柳谷寛、左卜全、月形龍之介、東千代之介、中村賀津雄、桜町弘子、吉田義夫、岸井明、大川橋蔵、中村錦之助、片岡千恵蔵、薄田研二、伏見扇太郎、大川恵子、市川右太衛門、高島新太郎、丘さとみ、山形勲、三島雅夫、原健策、五味勝之介。1960、東映)。大友柳太朗扮する田舎侍の井戸甚佐衛門の底抜けの人のよさと人望に、冒頭から目頭が熱くなる。中村錦之助の啖呵にもしびれる。その他の出演も豪華だが、豪華過ぎて忙しい→さばのゆにミャンマーの納豆がやってくるというので久々に訪問。『かりら』原稿用に読み始めた『謎のアジア納豆』の冒頭に出てくるので、参考までに食べてみようという次第。思ったよりにおいはなく、炙るとパリパリとして香ばしい。京都の味噌のような納豆や甘納豆は日本酒の肴に良好(ひとつぶでお銚子一本いける)。水戸の乾燥納豆もうまいし、備蓄食や携行食として優秀かもしれない。豆津橋さんご持参の久留米の酒を三杯いただきおいとま→オダキューOXで買い物して帰宅したが、その辺から記憶なし。古本屋に注文した小泉武夫の納豆関連本がとどいたので、ページ抜けの確認だけはして就寝。割と早い時間だったはず。
5月17日(木) 朝9時半起床、軽い宿酔い。白湯飲まず水→午後風呂、と思ったがO形が昼に入ったとき風呂はわかさなかったようで水のままだったのでざっとシャワー浴びるに止める→酒肴こさえて飲みながら『歌くらべ満月城』(原案:塚田栄太郎、監督:的井邦雄。畠山みどり、有島一郎、白木みのる、三上真一郎、勝呂誉、青木光一、由利徹、長門勇、芦屋雁之助、堺駿二、三原葉子、北竜二、神戸一郎、藤本三重子、島倉千代子、水原由加里、葵京子、芦屋雁平、芦屋小雁。1960、松竹)。主題歌のひとつが『恋は神代の昔から』なのだが、冒頭のクレジットを見るとこのときは『恋は買いもの腕しだい』という題かなと思ったが(ちなみに主題歌、挿入歌は畠山みどりのほか神戸一郎、青木光一、島倉千代子、藤本三重子、勝呂誉で全8曲)、主題歌と挿入歌のクレジット表示がちょっとおかしく、やはり『恋は神代の昔から』のままであろう(『恋は買いもの腕しだい』はタイトルロールでかかっていた)。狸御殿ものの亜流としてはたいへん楽しい映画。よくあるような話の展開ながら見所は多いが、神戸一郎の「また焼き餅か。女子と小人は養い難し。私はねえ、伊達に浮気をしてるんじゃないんだよ」という台詞にはしびれた→晩の酒肴は四品作ったが、なんだか食が進まず、三品を半分くらい残す(煮干し出汁殼をどうにかしたのはちょっと多かったが、他は普通なら食べている量)。〆は朝の粥に納豆と冷汁をぶっかけたものにしたが、朝の粥がにんにくと生姜と小エビを使ったものだったので、なんとなくネパールの納豆料理の趣。でもこれも半分(米の量で言えば1/4合の半分)残した→『初姿人情鳶』(原作:石川聖二、監督:衣笠十四三。片岡千恵蔵、竹内良介、大倉千代子、團徳麿、巴弘子、常磐操子、香川良介、瀬川路三郎、瀧澤靜子、山内俊二、市川吉之助、河部五郎、中野かほる。1938、富士館/日活)。人情に厚い江戸っ子たちと、中にひとりだけ大金を拾ったばかりに弱い心が目覚めた者、という簡潔な構造なのに、いやだからというべきか、この物語の魅力が際立っていると思う。とはいえ、女衒とやくざとやくざの情婦が絡んできて最悪の事態に転がっていく展開にはなかなか見せられる。終わり方は喜ばしく、困っている人は助けなきゃいかんなと思わせられる、とにかくいい話→『維新の曲』(牛原虚彦。片岡千恵蔵、阪東妻三郎、羅門光三郎、尾上菊太郎、高木峯子、東大路健策、市川右太衛門、戸上城太郎、阿部九州男、浮田勝三郎、南條新太郎、寺島貢、仁礼功太郎、高山廣子、市川春代、加賀邦男、嵐寛寿郎、小酒井健、大友柳太郎。1942、大映)。豪華オールスターキャストの坂本龍馬暗殺までを軸にした維新もの(大スターの若い頃の姿が見られる、市川右太衛門まだ茄子のようでない、とか)、という以外特に面白みを理解できなかった。阪東妻三郎の坂本龍馬と片岡千恵蔵の西郷隆盛は魅力的だし印象的だが、登場人物が多過ぎて、誰が誰だか一度見ただけでは追い切れないし、そのふたり以外は印象に残るような点を見つけられなかった。でも阪妻龍馬は粋で格好良過ぎて、どちらかというと勝海舟のように見える気もした(勝海舟はこの物語には出て来ない)。嵐寛慶喜も少し重々しくて物のわかった人物に過ぎるかな。時折表示される極太巨大な字幕は今見るとかなり斬新。あと戦中の映画だからだろう、最後に申し訳のように「国債を買ひませう」という字幕が出るのがなんとも言えない→『水戸黄門 天下の副将軍』(松田定次。佐々木孝丸、上代悠司、若山富三郎、大河内傳次郎、東千代之介、大川橋蔵、星十郎、進藤英太郎、里見浩太朗、杉狂児、丘さとみ、阿部九洲男、小柴幹治、加賀邦男、三島雅夫、美空ひばり、中村錦之助、山形勲。1959、東映)。まず江戸っ子の大川橋蔵と浪花商人の進藤英太郎の組合せがよい。助さん格さんが若くて遊び好きなのもよいし、大川橋蔵との若い者同士のからみがまたよい。宿場女の丘さとみの田舎娘っぷりも可愛い。そして中村錦之助のバカ殿っぷりもよいが、お家騒動を題材にして悪者の陰謀も描きつつ、ずっと穏やかな笑いがたなびいているのもよい→午前3時半就寝。
5月18日(金) 朝9時半起床、白湯→コーラス練習。まだ不安→千歳船橋からバスで三軒茶屋に出てから田園都市線で宮前平(用賀行きがしばらく来ないので)→久々に一寸棒で一杯。八甲田山の山菜を今年もいただけた→蕎麦屋で二杯飲んだ所為か、バンド練習は少し丁寧さに欠けた演奏になった。コーラスも、結構練習したのだが、バンドの音の中では音程取れず、本番は最低限に止めることにした。残念→駅前の養老の滝が居抜きで新しい居酒屋になっていた。若い人たちがやっているようなきらきらがちゃがちゃした感じではあったが、感じは悪くない→平和に電車で帰宅。酔ってた所為もあり、用賀からは徒歩→風呂入って就寝。午前1時頃か。
5月19日(土) 朝10時半起床、すぐに朝食(昨日納富さんがくれたカレーパン)→夕方風呂→『ポルノ時代劇 忘八武士道』(原作:小池一雄/小島剛夕、監督:石井輝男。丹波哲郎、一の瀬レナ、相川圭子、伊吹吾郎、佐藤京一、原田君事、久野四郎、ひし美ゆり子、野口貴史、遠藤辰雄、池島ルリ子、川谷拓三、内田良平。1973、東映)。ポルノ時代劇だけに女の裸オンパレードだが、いやらしい感じはあまり感じさせなくて、むしろユーモラスに感じた。笑わせようという演出はないが、素裸の女たちが内田良平と立ち回りをするところなど、なんだか笑ってしまう→『不良姐御伝 猪の鹿お蝶』(原作:凡天太郎、監督:鈴木則文。殿山泰司、三原葉子、河津清三郎、成瀬正孝、池玲子、大泉滉、堀陽子、衣麻遼子、丘ナオミ、一の瀬レナ、根岸明美、岡八郎、内田勝正、名和宏、早乙女りえ、マーク・ダーリン、クリスチナ・リンドバーグ、志賀勝、碧川ジュン。1973、東映)。池玲子の素裸で風呂から雪の中の立ち回りがものすごい。カッコいい。琴などを使った音楽も可笑しいのだが、音楽担当は荒木一郎だった(全体になんだか的外れな音楽であった)。そして場面ごとの衣装とか、敵方の雑な彫り物とか、劇画調で迫力のある絵柄ながら話の展開のために設定が間抜けなところとか、可笑しさ満載。『不良番長』シリーズのときの猪の鹿お蝶よりも印象に残る映画だった。でも黒川(河津清三郎)を襲撃する場面で、なぜ拳銃の弾をふたつしか装填していなかったのだろう?→ここでいったん眠くなり就寝→二時間ほどで起きて『経験』(鷹森立一。小松方正、集三枝子、渡瀬恒彦、大原麗子、谷隼人、上田吉二郎、三原葉子、太宰久雄、金子信夫、賀川雪絵、浦辺粂子、辺見マリ、梅宮辰夫、大泉滉、関山耕司。1970、東映)。辺見マリ『経験』が主題歌(でもタイトルバックの手のパントマイムがなんだか変で可笑しい)。冒頭の渡瀬恒彦と大原麗子の濡れ場で序破急的にテンポが速くなるロック調の音楽などがよいが、音楽は八木正生(さすがに『不良姐御伝 猪の鹿お蝶』の荒木一郎とはだいぶ違う)。制作は『三匹の牝蜂』と同じ1970年で、ズベ公時代の大原麗子の魅力が炸裂。集三枝子も『ずべ公番長』などのときより印象に残る気がした。辺見マリが歌手役で一曲『経験』を披露するのは嬉しいが、大信田礼子も歌手役で歌うの調子に乗ってるのか(でもこれがけっこうよい)。梅宮辰夫が不良番長然として(いやこの映画の中では夜の帝王か)登場するのも可笑しい。谷隼人に悶える三原葉子の表情もたまらない。金子信夫は今回は地味だが、アップになったときの眉毛がすごかったな。あと主題歌が『経験』だからとって、台詞のあちこちに「やめて」がちりばめられてあるのは面白いと思った→『男はつらいよ 寅次郎恋愛塾』(原作・監督:山田洋次。下絛正巳、三崎千恵子、倍賞千恵子、吉岡秀隆、前田吟、渥美清、関敬六、初井言栄、丹羽勝海、樋口可南子、田中世津子、佐藤蛾次郎、美保純、太宰久雄、平田満、杉山とく子、笠智衆、松村達雄。1985、松竹)。初井言栄扮する長崎のばあちゃんがよい。可愛らしくて、そしてなんだか泣かされる。太宰久雄が少し痩せた気がする。さくらがさらっと暗唱する「君がため春の野に出でて若菜つむわが衣手に雪はふりつつ」は百人一首の歌(光孝天皇)。御前様の「あれでキリスト様に見放されたら、あいつはもう終わりだ」という台詞が可笑しい。松村達雄が大学教授役で出演しているのは嬉しい(おいちゃん役以外では四作め。終盤に見せどころがある)。ソフトボールの場面は、ほんの少しだがとても鮮やかで印象に残る演出だと思った。マドンナ樋口可南子は魅力的ながら手に職のある女性にときどき見られるような嫌な感じのプライドが薄く滲み出ているのが面白い。何故か六本木PIT INNも登場(歌ってるのは誰だろう。ギターは丸山繁雄という人らしい)。平田満がとつぜん秋田弁で蜂の子の取り方を説明し始めるところも鮮やかだったな。寅次郎が割とあっさり恋のキューピッド役に収まるのは、本作が初めてなのかな。どうだろうか→映画見ながら深夜飲んで、朝6時過ぎ就寝。
5月20日(日) 朝10時半起床→古着回収日につき、去年メンテナンスしたが結局もう冬の間ほとんど着なかったエピローグ・チャントの上着二点を処分→午睡→午後表参道に出て外苑前まで歩き、アヒリアというインド料理屋で遅い昼。南インド料理が充実しているという触れ込みだったが、昼だった所為かグランドメニューをもらっても南インド料理は定食二種類のみだったのが残念。でもドーサがうまくて満足→時間が余ったので、腹ごなしに青山墓地をぶらぶらして先祖(澤家累代)の墓参→16時半に会場(月見る君想フ)入りし、17時過ぎからサウンドチェック。10分しかないのに、一曲をちょっと長くやってしまったのは反省点(出音のバランスやモニターバランスを細かくチェックできなかった)→本番はTしま君が構成間違えたりカウント速かったり。でもまあ面白くできはしたが、ベースと歌以外は全然聞こえなかった(それはそれでやりやすいのだが)→本番終わってしばらくしたら、バンドメンバーのN富さんが客席でいきなり倒れてびっっくり。すわ救急車かと思ったが、楽屋でしばらく寝ていたら動けるようになったので、タクシーで帰ってもらう。私が送って行こうとしたところ、同じ方向で近所だからと⭐︎君が同行を申し出てくれてそれに甘えてしまったが、彼は今日はお客だし、そう考えると失礼で無責任な対応だったとあとで反省→なんとなく最後までいて、O形とKノ子とで中西で一杯やって帰宅。帰宅後即就寝。

2018年05月10日

5月まとめ(1〜10日)

5月1日(火) 朝10時起床、白湯→文鳥の小松菜交換に成功→『神様メール』(原題『LE TOUT NOUVEAU TESTAMENT』、監督:ジャコ・ヴァン・ドルマル。ピリ・グロワーヌ、ブノワ・ポールヴールド、ヨランド・モロー、ドミニク・アベル、ロラ・パウウェルズ、ディディエ・ドゥ・ネック、ローラ・ヴェルリンデン、ロマン・ジェラン、デヴィット・ムルジア、セルジュ・ラリヴィエール、フランソワ・ダミアン、カトリーヌ・ドヌーヴ、マルコ・ロレンツィーニ、アンナ・テンタ、サンドリン・ラロルシュ、ビラル・アヤ、アンヌ・パスカル・クレールムブール、ジャン・リュック・ピロー。2015、仏白ルLe Pacte)。世界中の人々の余命が明らかにされてしまう、という単純な仕掛けだが、話の転がり方がとても面白い。失われた手のフィギュアスケートとか。神様が自分がいたずらに作った“普遍的な不快の法則”に苦しめられるのも可笑しい。そして最後に人類がみな幸福になるそのなり方が、出鱈目でよい。しかし見方によっては男性優位、男性中心、男性を軸に構築されてきた社会(宗教も含む)の終わりを告げる映画でもあるな。それはそれでよいと思っている昼、蕎麦屋二軒にふられ代一元。その後オオゼキで買い物→iPhone用の無料シンセアプリをいくつか落とし、モノトロン・ディレイとの組み合わせを試す。結局GarageBandに付いてた馬頭琴をモノトロン・ディレイに通すとサイケっぽくて『Rain』に合うような気になってきた。あと二日検討→シャワー→小ニンジン三本使ってアルーマサラのニンジン版製作。その他も野菜中心→『ジャージー・ボーイズ』(原題『JERSEY BOYS』、監督:クリント・イーストウッド。ビンセント・ピアッツァ、クリストファー・ウォーケン、ジョン・ロイド・ヤング、マイケル・ロメンダ、レネー・マリーノ、エリック・バーゲン、マイク・ドイル。2014、米WARNER BROS.)。フォー・シーズンズがなぜこういう音楽に夢中になったのかや、お手本にしていたコーラス・グループなど、あるいは交流のあった音楽家などがまったく描かれておらず、なんだか現実味を得られないまま話が進んでいった。登場人物の何人かがとつぜん説明役に回るという手法はまあ面白かったか→けっこう酔っ払って就寝。0時過ぎ。
5月2日(水) 午前11時起床、白湯→筍アク抜き→『老人の恋 紙の力士』(石川均。ミッキー・カーチス、奈良坂篤、井手規愛、丸純子、加藤潤、勝矢、吉田大蔵。2010、アルゴ・ピクチャーズ)。丸純子自体もエロいが、カメラもエロい。前半は爺の夢のような映画であった。独居老人の唯一の趣味が紙相撲というのは、物語の中でどれほどの意味があるのかは初見ではわからなかったが、たとえば囲碁将棋やあるいはゴルフなどのスポーツと比べて、映画の味わいを出す素材としてはよい選択であると思う→風呂→晩飯製作。マサラおから、三種のダール、オイルサーディンオーブン焼き、筍ソテー、茹でニンジンと新玉葱とちりめんのサラダなど→『チチを撮りに』(中野量太。渡辺真起子、松原菜野花、柳英里紗、小林海人、滝藤賢一、今村有希、二階堂智。2013、デジタルSKIPステーション)。主演の渡辺真起子が醸し出す生活感の表現がとってもよい。『老人の恋 紙の力士』もそうだったが、今現在の生活感を表現する映画もよいものだなと思った。柳英里紗もよかったが、子役の小林海人が素晴しかった。あとおじさん(滝藤賢一)がほんとうはいい人だと示す表現方法もよかったし、遺骨を川に投げ捨てるシーンも泣けて笑えた→腹一杯で就寝。午後11時半頃。
5月3日(木) 深夜起床。日記整理→『忍びの者 霧隠才蔵』(田中徳三。中村鴈治郎、島田竜三、須賀不二男、月宮於登女、田村和、成田純一郎、城健三朗、市川雷蔵、磯村みどり、小林勝彦、追っ手、水原浩一、伊達三郎、木村玄、中村豊、黒木英男。1964、大映)。徳川家康が「情報」という語を口にするが、これは明治時代にinformationの訳語として考えられた新しい語ではなかったかな。あと筧十蔵が張り付けになっている背景の空が、恐らくセットの描かれた空だと思うのだが、塗装がひび割れていたりするところもおいおいと突っ込みたくなるが、それ以外はまあ満足。霧隠才蔵が墓の下から復活するところは、そう来るとは思っていたが(家康もそう思ったそうだ)笑った→『悪名無敵』(原作:今東光、監督:田中徳三。勝新太郎、田宮二郎、大杉育美、千波丈太郎、八千草薫、藤岡琢也、戸田皓久、春本富士夫、藤村志保、水原浩一、花澤徳衛、。1965、大映)。八千草薫がバーの女(娼婦)役で出演。これが似合ってなくて可笑しい。朝吉が温泉場で出会った女(藤村志保)が、実は朝吉を追う組の女親分という設定が面白いな。それ以外は単純な筋立てだなという印象。つまらないわけではないが、物足りなくないこともない→朝8時半就寝→昼頃起床、白湯→ウクレレのメトロノーム練習と立って動きながら弾く練習。ぐったりするくらいやった→iPhoneとモノトロン・ディレイによる『Rain』即興を録ってみる。なかなか面白い。明日はこれで行こう→シャワー→晩飯製作。適当にやろうと思ったが、キャベツを千切りにしといたのにニンジン千六本と新玉葱薄切りのツナサラダ、納豆オムレツ、筍付焼きなどを製作。ご飯も筍ご飯にした→『団地』(阪本順治。藤山直美、斎藤工、岸部一徳、大楠道代、石橋蓮司、麿赤兒、三浦誠己、冨浦智嗣、竹内都子、濱田マリ、原田麻由、滝裕可里、宅間孝行、田井弘子、小笠原弘晃、堀口ひかる、中山卓也。2016、キノフィルムズ)。明るさと暗さ、笑いと気味の悪さの塩梅が面白い。この世のほうがあの世より非科学的というのも面白かったし、終盤のあっけらかんとUFOが出てくる展開には驚いた。思わぬ拾い物→午前2時頃就寝。
5月4日(金) 朝8時半起床、白湯→iPhone+モノトロン特訓。よい感じになったが本番では果たして→ウクレレもひと通りメトロノームでおさらい→シャワー→荷造りして午後2時前吉祥寺に出発。小田急線(準急)も井の頭線(各停)も実に空いていた→吉祥寺に着いたら小腹空いてたのでC&Cでポークカレー小盛りで一杯。駅ビルが建て代わりC&Cが復活したときは喜んだものだが、しかし訪れたのは初めてだ(我ながら心ないと思う)。だが、店がこぎれいになった分、他のカレーチェーンとあまり違いを感じられなくなったようには思った。味よりもあの階段の踊り場のような場所の奥にあった薄暗い佇まいがよかったのだろう→会場には5分ほど遅れて到着。しかしひとつ前のライブの余波と、まあ文化祭のような雰囲気で出展者が次々たかしま君のギターを触っているので、なかなかサウンドチェック開始できず。結局4時近くなってからだったか。サウンドチェックですでに演奏が競争するように速くなっていくので、「速いよ」と一喝→その甲斐もあってか、本番はテンポに関しては落ち着いていてよかった。細かいところは、本番では聞かないようにしている部分が多いので不明。iPhone+モノトロン・デュオは本番ぶっつけということもあり(それは言い訳にもならないが)、思っていたのの10分の1も表現できなかったが、物珍しさもあるのか(それほど独創的なことではないが)、ふたり演奏に反応して質問してくださった方がいた→打ち上げには三々五々集まることにし、O型と⭐︎君とでモアにて一杯→打ち上げはいせやですきやき。銀座の吉澤より好きかもしれないな。すき焼きは特に食べ歩いたわけではないので、私には今半本店かここでよい→平和に電車で帰宅。くたびれたので即就寝。0時前。
5月5日(土) 深夜起床し録画整理。実写版『天才バカボン』の第三弾はまったく期待しないで見たが(全二作も見てないが、“役に立たない機械”が出てくるというので見てみた)、意外に面白かった。TVの旬の(いささか旬の外れた)人気者や人気芸人を適当に出演させた粗雑な作りにも見えるが、気の配り方の細やかさも感じた。まあとってはおかないとは思うが→朝方小腹すいたので即席ラーメン食べて二度寝→昼頃起床→次のライブの冒頭でやる予定の『Blackbird』を、Tしま君ソロではなくバンドでやってみたいと思いつき、まずはギターの練習。ビートルズのスコアによれば私が覚えたのとは違ってスリーフィンガーだったので、戸惑いつつも譜面の通り弾けるよう努めてみる→S田来訪。文鳥の引き取り。毎日餌をあげ水を替え、さすがに一週間も一緒だったので寂しい気持ちになるが、土産にトカイアスー5プットニョスをくれたのでうれしい→夕方千歳船橋方面に出て、未訪問の蕎麦屋(一仁)を試そうと思ったら予約で満席。そこでエンドロールで先週食べて感激した「フォアグラのソテーブリオッシュのフレンチトースト苺バルサミコのソース」をもう一度食べようということにする。ワインを注文しようとしたら女将がピノー・デ・シャラントという、大雑把に言うと、未発酵の葡萄果汁にコニャックを混ぜて熟成させた、酒精強化ワインの一種を勧めてくれて、これがまた見事な組み合わせだった→トカイの土産とエンドロールのピノー・デ・シャラントをきっかけに、帰宅後以下のような文を思いつき、Facebookに投稿。

中欧東欧への旅に出るという友人の愛鳥(文鳥二羽)を一週間ほど預かったところ、土産にハンガリーのトカイアスー5プットニョスをくれた。

毎日餌をあげ水を替え、ようやく馴染んだ(と、こちらが勝手に思っている)可愛らしい文鳥が帰って行ったのは寂しいが、代わりにトカイが来たのはうれしい。埴谷雄高の随筆に出てくるのを読んで知ってはいたが、以来四半世紀も不精を決め込み、飲んだことがなかったのだ。また入手がとても難しいこともないのかもしれないが、近辺の酒屋でちょいと気軽に買って帰れるような酒でもない。

ちなみにその随筆によれば、埴谷雄高はこの「『甘口』のワイン」である「トカイ・3プットを一日一瓶」空けており、「『死霊』がさらにさっぱり進まぬ最大理由の真因にそれがまさになっているといわねばならない」と書いている。『死霊』は、「さっぱり進まぬ」ままだったと私などが断じてよいかどうかは知らないが、結局未完となった。

甘い酒と言えば、本日たまたま近所の西洋食堂で出してくれたピノー・デ・シャラントという酒はうまかったな。大雑把に言うと、未発酵の葡萄果汁にコニャックを混ぜて熟成させた、酒精強化ワインの一種だそうだ。

先週そこで食べた「フォアグラのソテーブリオッシュのフレンチトースト苺バルサミコのソース」をもう一度食べたくなり、意地汚くも本日再訪したところ、これが合いますよと勧めてくれたものだが、先述の埴谷雄高の随筆ではないが、『甘口馬鹿』になりそうな組み合わせであった。まだまだ知らない味わいがあるものだと、少し長生きしてみたくなった。

連休といってどこかに遠出するようなこともないけれども、まあ今年はよい思い出ができましたなというような話でした。

→というような話を文にまとめてみたら、意外に時間をかけてしまった→『Let It Be』ボサノバ化案が出てたので適当に弾き語って動画にしてみる。そういえば昼間『Here Comes The Sun』や『Lucy In The Sky With Diamonds』を(後者は無理矢理)ボサノバにしたら面白かろうとも思った→『座頭市血煙り街道』を途中まで→午前3時過ぎ就寝。
5月6日(日) 朝8時半起床、白湯→粥製作→『Blackbird』の演出案やり取り→午後、クルマでスカパラ青木と父上の墓参。ゴミ拾いを兼ねてのつもりだったが、意外にきれいだった。深大寺(深水庵)には寄らずに帰る→風呂→早い時間から飲酒開始→『座頭市血煙り街道』(原作:子母沢寛、監督:三隅研次。勝新太郎、近衛十四郎、斎藤信也、磯村みどり、朝丘雪路、中尾ミエ、水原浩一、なべおさみ、田武謙三、松村達雄、高田美和、伊藤孝雄、小池朝雄、坪内ミキ子、小沢栄太郎、杉山昌三九。1967、大映)。冒頭からアカペラの勝新の歌が堪能できる(太鼓が入るところがまたかっこいい)。「やな渡世だなあ」はこの作品が最初かな?(記憶曖昧要確認) 始まってすぐに歌う中尾ミエの歌と曲がよいのだが(和楽器を使った歌謡ロック)、これも伊福部昭かな?(これまた要確認) その辺もあって前半は引き込まれたが、朝丘雪路率いる旅芸人一座とはあっさり別れてしまうし、そのあとは今までに比べて少し薄味な気がした。私の感覚がもう麻痺しているのか、あるいは他の興味に心奪われていながら見たからかもしれない→『とんかつ大将』(原作:富田常雄、監督:川島雄三。坂本武、佐野周二、津島恵子、三井弘次、角梨枝子、高橋貞二、小園蓉子、北龍二、幾野道子、設楽幸嗣、徳大寺伸、長尾敏之助、美山悦子。1952、松竹)。この映画の佐野周二はものすごくいい男だと思う。なれるものならこういう男になりたかったな。そして失礼も喧嘩も含めて出てくる人たちがみんな美しい。人間社会はいろいろなことが複雑に絡み合っているわけだが、その複雑な絡み合いがこんなに美しければいいな、と思わせられる映画。ただ、北龍二扮する弁護士とか(佐野周二の元妻の現旦那をたぶらかす)、いい条件(と思われる条件)の呈示に無邪気に喜ぶ長屋の人たちの描写は冷徹な視線だったかもしれない。富める者対貧しき者の対立の中心にいい男がいてそれをいい女ふたりが争う(その喧嘩のまた艶やかなこと)、という構図は、現実的ではないだろうが、映画としてはとても面白い。やはり日本映画史に残る作品だと改めて思う→飲み始めれば酒はうまく、結構飲んでしまった。〆にトカイアスー5プットニョスとハンガリーのチョコレート→就寝時間不明。
5月7日(月) 午前11時頃起床、軽い宿酔い→『Blackbird』の編曲と音源制作作業に取り掛かる。スリーフィンガーのギターとベースを打ち込み、それに合わせてベース、アコースティックギターの順に録音(アコースティックギターはフルアコで代用しようと思ったが、エレキエレキした音が録れたので、アコースティックギターで録り直し)。ドラムはあとから打ち込み。リードギターはめちゃくちゃ簡単にした(それでも曲の中での効果は出ていると思う)。最後にバードコール、バードホイッスルを四種録って完了。結局半日、というか丸一日かかった→午前2時頃就寝。
5月8日(火) 朝8時半起床、白湯→風呂→朝食にビール→今日は映画三昧。まずは『続やくざ坊主』(池広一夫。勝新太郎、大川修、石山健二郎、内藤武敏、朝丘雪路、木村玄、沢村宗之助、遠藤辰雄、小柳圭子、松尾嘉代、尾上栄五郎。1968、大映)。出だしの音楽がやたらにかっこいい(渡辺岳夫という人が音楽担当)。海女さんの着替えを覗いている勝新からの音楽の展開(般若心経の「観自在菩薩行」だけを繰り返し歌う)がまたよい。その後もタンゴを素材にした勝新と宿の女中のちょっとしたやり取りがあったりなど、音楽的な仕掛けが面白い。勝新扮する竜全は、座頭市とはまた違う独特な人物を作り上げていると思う。『悪名』や『兵隊やくざ』と同様シリーズ化の可能性もあったのだろうなあと想像する(大映が傾き始めた所為だろうか)。芝居、演出、音楽など全体の味わいとして、二作めにしてシリーズなりの魅力を確立したように感じたので、二作で終わったのは残念に思う。それにしても、正体がばれたあとの松尾嘉代の変貌ぶりは魅力的。勝新が丸太三本を素手でへし折る立ち回りもすごい→『多羅尾伴内 戦慄の七仮面』(原作:比佐芳武、監督:松田定次、小林恒夫。片岡千恵蔵、山茶花究、宇佐美諄、花柳小菊、安宅淳子、清村耕二、南原伸二、柳永二郎、千石規子、田代百合子、片岡栄二郎、十朱久雄、薄田研二、加藤嘉、須藤健、東郷たまみ、コロムビア・ローズ、立松晃。1956、東映)。このシリーズに限ったことではないが、片岡千恵蔵は観客を笑わせようとしているのだろうか(今回は特に王介雲の扮装)。あとこれも本作に限ったことではないが、多羅尾伴内(というか藤村大造)の捜査はとてもコスト・パフォーマンスが悪いと思うのだが、収入や資産管理はどうなっているのだろうか。そして本作では多羅尾伴内(というか藤村大造)の作戦は結構失敗していて、アジトを見つけられるは、被害者の家族は捕らえられるは、人死にも出るはなのだが、大丈夫なのだろうか。あと警察は多羅尾伴内の存在は認めているが、藤村大造のことは知っているのだろうか。ちなみに本作ではヴェルレーヌの詩集が暗号のタネに使われるが、最後に朗読されるのは旧約聖書 - 詩編の「悪しきものになづまず、つみびとの道に立たず、嘲る者の座にすわらぬものは幸いなり」で、千石規子が(多分藤村大造を指して)「私ははじめて神様にお会いしましたよ」という。なんなんだ→『多羅尾伴内 十三の魔王』(原作:比佐芳武、監督:松田定次。志村喬、神田隆、片岡千恵蔵、進藤英太郎、高倉健、片岡栄二郎、宇佐美諄、高木二朗、星美智子、高峰三枝子、中村雅子、明石潮、三島雅夫、三浦光子、花澤徳衛、関山耕司。1958、東映)。シリーズ初カラー作品(東映スコープ)。画質を見ると、保存状態もあるだろうが、前作からの二年での映画技術の向上に改めて目を見張る。ちなみに高倉健シリーズ初出演作で、松田定次のシリーズ最終作。老人の警官(もちろん藤村大造の変装)がバーのマダムをとつぜん訪ねてきて仕掛けのあるハイヒールを見せて「私の友人の印度人の魔術師ハッサンカンが……」と話し出すなど怪し過ぎて可笑しい(そしてハッサンカンは実際に出てきてアブサン飲んで火を噴いたりする)。片岡千恵蔵と志村喬の乱闘場面はいわゆるお宝ものか(志村喬はあっさり死んでしまった)。高倉健と高峰三枝子にも期待したが、まあそんなでもなかった。進藤英太郎のひとり二役と、老警官からの正体暴きには笑った→『多羅尾伴内 七つの顔の男だぜ』(原作:比佐芳武、監督:小沢茂弘。中原ひとみ、中山昭二、山形勲、片岡千恵蔵、佐久間良子、東野英治郎、江原真二郎、久保菜穂子、宇佐美淳也、星美智子、喜多川千鶴、進藤英太郎、安部徹、富田仲次郎、御橋公、阿部九洲男、花澤徳衛。1960、東映)。片岡千恵蔵での最終作。今回も手品師が登場。千恵蔵は手品好きなのか(「香港から?」「イエス」という会話がなんだか可笑しい)。それにしても誘拐事件を解決し囚われた娘を救うのに、香港の富豪の息子の第一第二第三夫人を選ばせる設定をする、というのは大袈裟というか無駄で可笑しい→0時過ぎ就寝。
5月9日(水) 深夜いったん起床し、『多羅尾伴内 七つの顔の男だぜ』を復習→再び寝て、朝8時起床、白湯→老父買い物付き添い。深水庵、サミット、クリーニング屋→先日のライブの映像を見る。全体的に各曲とも無駄に速くならず、適当に聞いたら落ち着いた感じに聞こえるのはまあよかった。ウクレレ、アコースティックギター、フレットレスベースにエレキギター一本だけという布陣も、ドラム編成よりもバンドとしての個性が際立つと思う。しかし各自が走るところや突っ込み過ぎのところ、しくじるところは相変わらずあって、これだけ指摘したり解決方法を示しているのに一体なんだと思う。あとたかしま君と納富さんは、もっときちんと音楽を聞く作業をしたほうがよいと思った。自分がいいと思った音楽のどの部分がどんな風にいいのか、先に言葉にしようとするのではなくまずは身体と感覚で理解して、それを言葉に置き換えて整理して自分の演奏に活かしていくという作業をしないとこれ以上どうにもなるまい→動画の感想をバンド宛に投稿。

全体的に各曲とも無駄に速くならず、適当に聞いたらまとまってて落ち着いた感じに聞こえるのはまあよかったです。

ウクレレ、アコースティックギター、フレットレスベースにエレキギター一本だけという布陣も、去年に比べたら板に付いてきた気がするし、ドラム編成よりもこのバンドの個性が際立つと思いますね。5/20はドラムで行くと決めたのでそれでよいですが、今後この編成をメインにしてもいいくらいじゃないかな(今回は直前に思いついていきなりやったので、私のモノトロンは自分では満足してませんが)。

ベースの音が聞こえづらいのはまあ確かにそうですが、サウンドチェックでよくても客が入るとまた変わりますから、本番でのバランスの調整は場慣れというやつですかね。PAがない場合は、当事者(この場合はさいとうさん)だけでなくて、周囲のどうしても目立ち気味になる楽器(今回は納富さんのエレキギターだし、ドラムがいる場合はドラム)の人も気をつけるべき問題と思います。

昨年に比べて少しは成長のあとがあったと思います。

ダメ出し部分に関しては聞きたいかどうか皆の希望を聞いてからにすることにした。

次は簡単にダメ出しをと思ったけど、

1 今すぐここで読みたい。
2 今度会ったときに直接聞きたい。
3 5/20の本番が終わるまでは聞きたくない。

のいずれでしょう?

→みんな今聞きたいということなので、以下の文を投稿。

全体的にまとまりがあって落ち着いた感じだったのはよかったですが、(以下は自分にも向けて)各自が走るところや突っ込み過ぎのところ、しくじるところは相変わらずあって、それは今まで指摘した(あるいは本人が気が付いていて練習時に口に出していた)のとだいたい同じようなところです。

もういちいち具体的な指摘はしませんので(それはやるならスタジオで)、自分でこの動画を何回も見て、自分がここで走ってしまうとか周囲より早く入ってしまうとかつっかえてしまうというところを把握し、本番中にその部分でこそ落ち着けるような工夫や心の準備をしてください。

以前から言っているとおり、どれだけ練習しても弾けない箇所や不安な箇所は簡略化してもよいですし(もちろん音楽的に間違った簡略化はダメですが)、なんならもう「そこは弾かない」というのも選択肢です。弾けない、弾かないならそれはそれで、全体としてどう解決しようかは考えます。

もうひとつ、こう言ったら悪いけれども、たかしま君と納富さんは、もっときちんと音楽を聞く、音楽と向き合う作業をしたほうがよいと思いました。

実際どんな音楽をどれくらい聞いているのかは知りませんが、リズムへの乗り方、流れの中での抑揚の付け方、場面場面での音量や自分の存在感の調整など(その曲ごとの、あるいはステージ全体の流れの中の文脈の理解と言ってもいいかもしれない)に注目して今回の動画を見たりこれまでの演奏を思い起こしたりすると、音楽を聞く体験の浅さが演奏に出ているような気がします。

自分が聞いていていいと思った音楽の、どの部分がどんな風に自分にとって素晴らしいものなのか、先に言葉にしようとするのではなくまずは身体と感覚で理解し、自分の楽器でそれを再現してみようと努めて、そうしながらそれを言葉に置き換えるなど整理して自分の演奏に活かしていくという作業を、意識的かつできる限り徹底的にしたほうがよいですよ。録音音源を聞くでもライブを体験する場合でも。

言うのは簡単でもけっこう大変な作業だし、私も言うほどできてませんし、アマチュアで楽しくやってるのにそこまで考えるかという問題はあります。

しかし少なくともそれを継続的にやっていこうとするのと、表面的に同じように弾ければいい(音符をなぞってればいい)と思ってるままなのとでは、大きな差が出ます。実際、キチレコの他のバンドや、PFでご一緒する人たち(まあだいたいアマチュア)と比べると、その差は出てる。

たとえばスタジオで音出して遊んだり、PFなどで仲間内だけ集まってもらって忘年会ライブをやったりするくらいならよいけれども、アマチュアの趣味とはいえ今後もキチレコや他のイベントに呼ばれたら受けて演奏するつもりなら、その作業をやっていかないともうきつい段階に入ってるんじゃないかな。

今回、「全体的にまとまりがあって落ち着いた感じ」に感じたので、そういうところが余計気になりました。メトロノーム練習もスケール練習ももちろん大事だけれども、その前に音楽との向き合い方も大事ですよと。

以前から薄々思っていたことが、今回のライブを反芻して明確な言葉になりました。言い方を変えれば、自分はどれだけ音楽を好きなのかを問い直す、という話でもあります。

→夕方高円寺へ。Webでちょいと検索して気になった 花菜 (KHANA)というインド・ネパール料理屋へ。まずはパパドとモモ、そのあとはスクティにしようかそれともネパールにこだわらずにカレー一種類とサフランライスにしようかと悩んでいたところ、東ネパールの納豆キネマを使った品書きを発見。サフランライスの上に目玉焼きが乗せられ周りをオクラとニンニクとスパイスを混ぜた大量の納豆が囲んでいるプレートだが、これが日本の納豆ご飯とほとんど変わらず、そしてうまい。店の人も親切だったので、また来よう→ウーハにてA木さん参加の士業バンドのライブ見物。音楽的にものすごく独創的だというわけではないが、基本はきっちり押さえた上で、自分たちの仕事や生活やその年齢なりの日常のことを客観的に捉え、面白く料理して聴き手に届ける工夫はすごいなと思った。見習いたい→終演後すぐにご挨拶しておいとま。このバンドに入りたいのでなにか士業の資格を取るという冗談を言ってみる→ちんとんしゃんで一杯だけやって、平和に電車で帰宅→今日のライブはA木さんに許可を得てiPhoneで録音したので、ボーカルの言葉がなるべく聞き取りやすくなるように編集作業(EQ調整)→午前2時頃就寝。
5月10日(木) 朝9時半起床、白湯→午後川島雄三を二本→『天使も夢を見る』(原作:藤沢桓夫、監督:川島雄三。鶴田浩二、佐田啓二、小林十九二、磯野秋雄、大杉陽一、小藤田正一、幾野道子、河村黎吉、津島恵子、細川俊夫、森雅之、女優、坪内美子、長尾敏之助。1951、松竹)。河村黎吉が理解のない鬼社長という設定だと思うが、その割にはなんだかほのぼのしていてよい。社員寮も『オオ! スザンナ』を歌い踊り狂ってるし呑気である。鶴田浩二も佐田啓二も爽やかだ。みんな爽やかだったり遠慮がなかったり物わかりがよかったり奥ゆかしかったり優しかったり。ここにある問題と言えば野球部の存続問題と社長が外に作った子供のふたつだけで、それもすんなりと解決してしまうが、それでいてじんわりと感動を覚えるよい映画であった→『適齢三人娘』(原作:中野実、監督:川島雄三。津島恵子、吉川満子、幾野道子、若原雅夫、大坂志郎、増田順二、坂本武、西條鮎子、小林トシ子、十朱久雄、細川俊夫、小林十九二。1951、松竹)。出だしはスクリューボール・コメディっぽい。にしてはゆっくりめのテンポだが、いい調子ではあるし、まあ洒落てるし、旧華族(斜陽族)をモデルにしたスクリューボールというのも面白いと思う(幾野道子の世の中の簡単な裏も知らないお上品な感じがとても素敵だ)。増田順二の斜陽のただ中でありながら軽薄な旧華族っぷりがよい。主要登場人物が会いそうで会わずしかしいい間(悪い間)で会ってしまうような人間模様パズル的なところは、『州崎パラダイス赤信号』の趣も感じられた。最後のほうはこの速度と間合いだとちょっとだれるかなと思ったが、でもいい映画だと思う→晩の支度を簡単にしてから風呂→時計修理屋から電話。ずっと使ってなかったので電池の液漏れなどもあり、分解掃除に費用がかかるとのこと。これでちゃんと直せば、電池交換以外はずっと使えるそうだが、総計六万円なり。一日検討させてもらうことにする→『笑点特大号』に出てたモノマネの君島遼がちょっと気になる。モノマネは似てなかったり似てても面白くなかったりするのだが、女性演歌歌手にしか反応しない変態性と妙な色気がなんだか気になるのである→『黒い指の男』(飯塚増一。高倉健、加藤嘉、柳谷寛、二本柳寛、ピーター・ウィリアムズ、須藤健、山本麟一、日尾孝司、故里やよい、佐久間良子、小野透、吉川満子、春丘典子、花澤徳衛、長谷部健、杉義一、萩原満。1959、東映)。地味だけれども、時代の流れについていけないやくざの葛藤の苦悩や周囲の人の人情がぎゅっと凝縮された感じの佳作→0時前後に就寝。

Calendar

2018年09月
Sun Mon Tue Wed Thu Fri Sat
            1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30            

アーカイブ