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渋谷 毅 Essential Ellington + Hideko Shimizu「SONGS」CD発売記念

新宿PIT-INNにて。渋谷 毅(P)、峰 厚介(Ts)、松風紘一(As,Bs,Fl,Cl)、関島岳郎(Tuba)。ゲスト:外山 明(Ds)清水秀子(Vo)。

エリントンの名曲の数々を、こんなにいい感じにまとまっているのにカッコよく破綻してもいるアレンジで、しかも軽々とさりげなく演奏してくれた一夜。もう、いろいろいうことはありません。

といいつついろいろいうけど、12を演り始める前に、渋谷毅が「名曲ばかりで、責任重大ですな」みたいなことを喋っていたが、そういう意味では、これだけ過去の名作への責任をきっちり果たしたライブは、滅多にないかもしれない。

個人的には、打楽器演奏愛好者としては外山明のセット(スルドがバスドラ代わりで、大きく開いたハイハットのトップとクラッシュが接触している)と演奏(左手に持ったカウベルを指で弾きながらドラムスを演奏したり、とつぜん立ち上がって叩いたり、各打点は拍子に全然かっちりはまってないのに音楽的にはぴったりはまってたり)への好奇心と、このアレンジはどうやって成り立っているのだろうという好奇心の、ふたつの音楽的好奇心が先に立っていたのだが、そんな頭でっかちな防波堤があっても、じゅうぶん感動。いやあ、ねえ。

清水秀子の歌唱はもちろん素晴らしく、文句のつけようはないが、まあ高校のときに偶々「Popular Ellington」の録音を集めた変な日本編集のLPを買って以来いろいろちょっとずつエリントンの曲の演奏を聴いてきたからだろうけど、この演奏でエラ・フィッジェラルドが歌うのを聴けたら、というとんでもない妄想をちょっとした。

そこまでひどくない妄想的希望としては、「Perdido」「Black and Tan Fantasy」「In a Sentimental Mood」なども、この流れの生演奏で演ってほしいなあ。

あとは、そう、10が渋谷毅エリントン三部作には収録されていない曲で、ソロピアノで堪能。14も未収録だったか。

ああそうだ、08は最もポピュラーな曲だからか(これらのアレンジの中では)比較的わかりやすいアプローチだったと思うが、バリトンサックスとテナーサックス二本だけのアンサンブルなのに、なんだかビッグバンドの音のように聴こえたのも、忘れないように書いておく。あとあと、06の中盤でホーンと歌がユニゾンで展開するところなどもちょっと震えた。ああ結局いろいろ書いてしまった。

以下、この日のセットリスト(*が清水秀子の歌唱。他はインスト)。

01 East St.Louis Toodle-O
02 Black Beauty
03 Just A Settin' And a-Rockin'
04 I Let A Song Go Out Of My Heart*
05 Prelude To A Kiss*
06 I'm Beginning To See The Light*
07 Do Nothin' Till You Hear From Me*
08 It Don't Mean A Thing*
(休憩)
09 Mighty Like The Blues
10 Don't You Know I Care
11 Passion Flower
12 Mood Indigo
13 Everything But You*
14 Jump For Joy*
15 Caravan*
16 Love You Madly*
17 Sophisticated Lady*
18 Take the "A" Train*
19 Come Sunday*

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