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酒井俊

5/27、新宿PIT-INNにて。酒井 俊(Vo)、田中信正(P)、ナスノミツル(B)、芳垣安洋(Ds, Per)。

02の、今このスタンダードを演って聴かせるのに必要な角がすべてきちんと尖っているぞと思わず思ってしまうような4ビートにまずは引き込まれ、05、07、11、12、13での気持ちのよいグルーヴに酔った。

酒井俊—ナスノミツルは初共演との由。そういう情報を得ていた故の先入見もあろうが、楽器三者が少しずつ音の渦を作っていくところのベースの切り込み方や、ベースからの信号を電気処理する装置(単にオシレーターでいいのかな?)の使い方など、どう捉えてよいのかわからないところはあった。プレシジョンベースの固めの音色が使われた曲や、突然大きめの音量で奏でられるベースソロなどに、その意図を計りかねた箇所もあった。

が、聴き進むにつれ、取り分け上記した曲で、何年も一緒にやっているバンドのような一体感の醸し出す気持ちよさを感じた次第。疑問を感じつつそれが解決されて行き、さらにはとんでもなく心を動かされる音の塊に育まれて行く様を目の当たりに体験できるのは、もちろんこの日に限らず生演奏というものの醍醐味だし、特にこの日の演奏者側の意図したところでもないだろうが、聴いている側にとっては、その醍醐味を最大限に楽しませてくれたライブだと思った。

田中信正と芳垣安洋のもの凄い演奏、そこに切り込んだり潜り込んだりするナスノミツルのベース、そしてそのなんだかよくわからない音の渦の上や中で自在に歌を紡ぎ出す酒井俊、極限まで上り詰める渦と緊張感の果ての恐ろしい静寂(15など)、爆発と破壊の末の突然の親和や着地点の一致(07、12、13など)などなどの凄さについてもっときちんと語りたいところだが、それについてはまだちょっと未消化。

未消化だが、上段の「〜ライブだと思った」で終わると妙にきれいにまとまってしまうし、きれいにまとめるのは本意ではないので、とりあえず未消化のまま、一旦放置することにする。引き続き、今後のライブを拝聴しつつ、考えて行きたい。

以下、本日のセットリスト。

01 Shenandoah
02 Just You, Just Me
03 Crazy Love
04 Angel Eyes
05 黒の舟歌
06 Alabama Song
07 Yes, We Have No Bananas!
08 I Shall be Released
(休憩)
09 Just Like Woman
10 すかんぽの咲く頃/かんぴょう
11 かくれんぼの空
12 四丁目の犬
13 Takes Two to Tango
14 At Last, I'm Free
15 Amazing Grace
16 Hallelujah
enc
17 満月の夕

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